まるかじり農園が恵那川上屋で学んだこと
こんにちは!まるかじり農園のナナです。
今年は学びの年になりそうです。1年間心新たに頑張っていきたいと思います!
さて
去る2021年12月3日。岐阜県恵那市に本社を構える恵那川上屋さんに、共同出荷団体THAT.のメンバーの皆様(まるかじり農園代表の拓さん含む)と岐阜県よろず支援拠点 前畑さんと、視察研修に同行させていただきました。
圃場や工場の見学、生産者の方々のお話を伺ってきました。
何より、鎌田社長の温かいお人柄に触れ、鎌田社長がお話される内容1つ1つが、心から感銘を受けることばかりで、今でも思い返すだけで興奮冷めやらぬ!な感じです!!!
今日の記事では、たくさんお聞きしたお話の中から、心に残って、今でもずっと考えを巡らせているエピソードをご紹介します。
①”最後までやり続ける”・”誰も困ってない!”
この話の始まりは、わたくしナナが鎌田社長にどうしても聞きたかったことのひとつ「私の嫁ぎ先が限界集落になりかけていて…大好きな場所なのでなんとかしたいんです!!!」という質問からでした。
その答えは、「誰も困ってない!」
確かに…確かにそうなのです。集落の人たちは別に誰も、今は困ってない。困っている(じきに困る)のは若者、そして私の子・孫世代です。
鎌田社長は、私の嫁ぎ先の話から過去の実体験をお話くださいました。
「あなたは今、馬鹿者・若者・よそ者でしょう!?自分もそうだった。」
鎌田社長は、過去に「ふるさとがえり」という、ふるさとの消防団を題材にした映画の制作に携わったそうです。
素晴らしい映画が完成したのに、当時なかなかチケットが売れませんでした。
ですが、チケットが売れずとも、誰も困っていません。そこで、「売れなくて困っているから、買ってくれ」ではうまくいかないことに気づきます。
ところが、最後まで諦めず、この映画の良さや、魅力を伝えることをギリギリまで粘り続けた結果…上映終了1週間前になって急にチケットが売れ始めた(売上が伸びた)のです。
■ 結果が表れるのは、最後の最後
本当によいものができたのなら、すぐに結果が出ずとも、あきらめずPRし続ける。「よい」と思ってくれる人のもとに届くまで…。
もう一つ。
困った困ったというのは簡単ですが、誰も困ってないのだから、
そこに共感は生まれません。
「チケットが売れず困った」も共感は生みませんが、
たとえば「消防団のなり手がおらず困った」も、実際“消防団のなり手がおあず困っている人”にしか共感は生まれないのです。
だから、もし「消防団員が減って困ってるんです!!」というメッセージだけの映画だったら、そもそもチケットは売れたのでしょうか?
きっと“それ”だけじゃない、たくさんの方に通ずるコトがたくさん詰まった素晴らしい内容の映画だったのだと思います。
だから
■ 共感を生むために、何をどのようにPRするのか。
ネガティブな共感<<<<ポジティブな共感
これが大前提だなぁと思いました。
誰も困ってない!肝に銘じます。
「よそ者だからこその視点で、その土地の良さを見つけられる」とも、鎌田社長は仰っていました。この言葉には強く背中を押されました。
私だからこそできることがあるはず。
そのために、よそ者の私は余計に時間をかけてやっていく必要がある。
ゴールが見えたことで、今私がすべきこと(農業の勉強・地域と関わっていくこと・見ること・知ること)もはっきりしました。
地道にコツコツ!
嫁ぎ先の義父、義母。アドバイスをくださったり共感してくださるSNSで出会ったみなさま、そしてまるかじり夫婦も、私にとって素晴らしいお手本です。
そう思って周りを見ると、私はカッコイイ大人たちに囲まれている!
こんなに運がいいことないなぁ、と思うのです。
②記録・記事・PRの話
「らしさ」「話題性」「リアリティ」
鎌田社長は、何かあれば記録し、記事にすることを心掛けているそうです。その理由は、あらゆる事件が、できごとが、PRに繋がるから!!
キーワードは、「らしさ」「話題性」「リアリティ」
例えば恵那川上屋さんでは、なんとトマトを生産・販売しています。
その名も「おかしなトマト」糖度にこだわってトマトの生産を行っているそうです。
■ お菓子のように甘いトマトという、菓子屋「らしさ」
■ お菓子屋なのにトマト!?という、「話題性」
実は店舗でお土産を選んでるとき、地元の方が「あぁ~これこれぇ~、このトマトほんとに甘いのかしらぁ~?」と言って、栗きんとんを買いに来る“ついで”にトマトを買いに来られている主婦の方を見て、こういうことか!!と感動しました。
また、鎌田社長がお話くださった“とあるうどん屋さん”の話。
寡黙な親父さん・よくしゃべるおかみさんが経営するうどん屋さん。
ネット通販の商品に、うどん屋通信を同封するそうです。(それも既に100号近くまである!)
一体どんな内容かというと…
「今日は子どもが入学式でした」などといった、ごく日常を切り取ったようなほっこりした内容だそうです。
だけどそこに「らしさ」と「リアリティ」があり、
商品を購入するお客様からは「ちょうどうちの孫も入学式なの」「うちの子にも食べさせてあげたい」などの声がうまれるようになったんだそうです。うどん屋通信を楽しみにうどんを購入されるお客様もいらっしゃったとか…。
■ 思いがけないところから、共感が生まれる。
恵那から帰ってきて、まるかじりチームで視察研修を振り返りながら、「Twitterで日常のことを発信してたことは正解やったんや!」とまた一つ気づきがありました。
農業についてや販売についてのまじめな話ももちろん大事。めっちゃ大事。
だけど、日常のほっこりも発信して、まるかじり農園の空気もまるごと感じてもらえたら嬉しいなぁ、と思っています。
さいごに
今回は、鎌田社長にたくさんお話していただいた中から
私が今年まるかじり農園で関わる身として特に意識していきたい事を選び、記事にまとめました。
「意識すれば、見えるようになる。見えたら、実現する。」
これも鎌田社長のお言葉です。
意識して行動!手を動かし、足を動かす!
これは私の2022年の決意です。
2022年、まるかじり農園は新たな挑戦をするべく奮闘中です!
微力ながら、私にできることを意識して考えて、手を動かし、学びの1年にしていきます。
他にも「文化にする話」とか「手土産の話」とかいろいろありますが、また書けたら…(笑)
ご縁をつなげていただいた前畑さん、THAT.のみなさん、私にとって具体的に夢に向かって走ることができそうな、、、とても価値のある時間を過ごさせていただきました。本当にありがとうございました!
↑バレンタイン特集やってる!めっちゃ美味しそう…♡
サポートいただきありがとうございます! より美味しいトマトとまるかじり農園の日常をお届けできるよう、家族を大切に、日々まわりに感謝し過ごしていきます。