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DELTAさんとの出会い

入社して初めてのビックイベントである「陶器市」を終えた5月中旬。

匡平さん(社長)から突然、「来週からオランダからDELTAさんが一週間ぐらい、作品制作で波佐見に来るから、涼花ちゃん通訳お願いね~!」と。

私:「デルタさんって誰?オランダのデルタ航空の誰かが来るの!?」

なんて的外れなことを考えていたのでした。

しかしよくよく調べてみると、DELTAさんがオランダで活躍するグラフィティアートの先駆者で、今は現代アーティストとして活躍していることが判明!!!

(参照:DeltaInc Content)

以前、私はオーストラリアに8か月ほど滞在していたため、多少の英語は話せるものの、DELTAさんのようなアーティストの通訳をするなんてできるのだろうか?いや、するしかない!!!と。

入社して1か月半、初めて任された大きな仕事が「DELTAさんの通訳」だったのです。

ここで、「DELTAさんって誰?」と、5月の私と同じ疑問を抱えている人もいるかもしれないのでここで少しご説明をしましょう。

Boris Tellegen

オランダ・アムステルダムのアーティスト。

1980年~2000年代初め、ヨーロッパグラフィティの代表格として知られるDeltaは、建築やロボット工学などから影響を受けた3Dレタリングスタイルで注目を集めた。

近年では現代アーティストとしての見られ方も強く、オブジェや彫刻、絵画やコラージュといった、伝統的な芸術媒体を材料に本名のBollis Tellegenの名で活動している。

インスタレーション作品の展示やパブリックアート、大規模な展覧会への参加などの他、ビデオゲームやおもちゃ、会社ロゴデザインを手掛けるなど世界各国でその活躍を見せている。

マルヒロオフィシャルサイトより引用)

なんだかとてもすごい人だということが伝わったでしょうか...
なんとDELTAさん、オランダのアーバンアートムーブメントを牽引してきた一人なのです!

さあいよいよDELTAさんとの初対面。緊張しまくりです。汗

アーティストの人だから、なんかすごいオーラが出てて話しかけれないんだろうな~なんて思ってました。

しかし!DELTAさん、とってもお優しい方なんです!フランクで話しかけやすく、そしてなんといっても笑顔が素敵!

そんなDELTAさん、小さなころは内気な性格で周囲に溶け込むのが苦手だったそう。しかし、「有名になりたい」と思い、路上に絵を描くたびに「DELTA」というアーティストネームを壁に刻み始めたことが「DELTA」の始まりだと教えてくれました。

今はグラフィティアートから離れて、オブジェクトや彫刻、コラージュなど、その表現方法は多岐にわたります。そのため、アーティストネームも「DELTA」から本名である「Boris Tellegen」に。

しかし、マルヒロでは「DELTAさん」の愛称で親しまれているため、ブログ上はDELTAさんと呼ばせていただきます!(ややこしくてごめんなさい!!!)

そうそう、DELTAさんが波佐見を訪れた理由を説明してなかったですね。マルヒロの馬場匡平と約2年前から親交があり、お互いがそれぞれの生み出す作品に惚れこみ、「いつか一緒に作品を制作したい」と願うように。そして2018年5月に、約2年のときを経てようやく実現したのでした。

今回の制作には多くの波佐見町の職人さんたちも関わっており、完成した作品の一つひとつにたくさんの想いが詰まっています。
(窯元さんの制作現場は次回ご紹介!)

作品はきたる9月22日(土)から24日(月祝)に開催される【2018 MARUHIRO POP UP STORE & EXHIBITION in 原宿】にて展示されます。ぜひ遊びにきてくださ~い!

(→続く)

kakite : 衞藤


400年続く焼き物の町、長崎県波佐見町を拠点に、有限会社マルヒロが運営するカルチャーメディアです。 波佐見町のひと・こと・長崎についてなど、マルヒロから広がるつながりを、ときにまじめに、ときにゆるくお伝えしていきます。私たちを取り巻く日常を一緒に歩いてみませんか?