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異国文化漂うエキゾチックな大祭!トリハダ必至の「2018長崎くんち」レポ

みなさん、こんにちは!

11月に入り、肌寒くなってきましたね!
マルヒロでは金木犀の香りが、秋を感じさせてくれます。
しかし、私は金木犀より食欲の秋なので
七輪でサンマを焼きたくなる衝動に駆られているこの頃です。

さて、今回は毎年10月7日~9日の3日間にかけ長崎市で開催される
日本三大くんちの一つ「長崎くんち」に行ってきたのでそのレポートをしたいと思います!

出典:長崎くんち元船町お旅所さじき運営委員会

県内外から毎年20万人以上の人が訪れる「長崎くんち」ですが、
「くんち」って九州北部の方言で、9日が由来だそう。
旧暦9月9日の重陽に行われる秋祭りのことを言います。

長崎市内にある59の町を7組に分け、
1年毎に「踊り町」としてその年のお祭りを担当します。

それぞれの町ごとに違う、ダイナミックな踊りを諏訪神社に奉納するの
ですが、歴史的に深いつながりのある中国やオランダ、ポルトガルの
配色や音楽、デザインが日本文化とミックスされ、
他ではなかなか感じることのできない、長崎ならではのエキゾチックさが
特徴的です。

文明開化を思わせる衣装や本物のオウム、トラの毛皮を下げ南蛮人に仮装した人たちも練り歩きますよ。

ちなみにこの「踊り町」。
順番が回ってくるのは、「7年に1度」だけなんです!!

その年の踊り町は、厳しい練習を積み重ね(筋トレや走り込みなど体力づくりは1年以上前から始めるらしいです!)本番では迫力のある演技を披露してくれます!
長崎市民の中には、この練習から見守る熱烈なファンもいるほど!


なっ、なんと、観ることができるのは7年に一度だけ!!名物演し物「コッコデショ」

「長崎くんち」の演し物の中でも一番人気の「コッコデショ」
通称「コッコデショ」の由来は「ここでしょう」。
正式には「太鼓山」といい、その魅力は何といっても神輿を投げる「迫力」!

子供たちをのせた神輿は重さ1t!!!
屈強な男性たち36人で担ぎます。

息を合わせ、「コッコデショ!」と掛け声をあげながら
宙高く神輿を空中に放り投げ、片手で受け止める姿は圧巻です!

受け止めた瞬間、一気に会場が盛り上がります。(見ていて鳥肌が立ってしまいました!)

演技が終わると、観客席から長崎ならではのアンコール「もってこーい、もってこい!」の掛け声。アンコールも合わせると、3日間のお祭りの中で通算750回以上も神輿を投げているらしいです!すごい!!


町のあちこちに隠れている「長崎くんち」を探してみて!

「長崎くんち」は、奉納踊りのほかにも地元の人しか知らない魅力がいっぱい。

まずはお祭り期間中、商店や飲食店、銀行等の店頭にその店の屋号や家紋をあしらった「暖簾(のれん)」が掲げられます。

毎年、軒先の暖簾をみると、おくんちの季節だな~と感じる風物詩。
お祭り気分が高まります。

暖簾は、そのお店がおくんちの為に出資して作ります。
歴史を感じる、いい味になった暖簾や、真新しくパリッとした暖簾。
老舗の屋号からマクドナルドまで、サイズもデザインも様々です。
それぞれの違いを見て回るのも楽しいかもしれませんね!


次に、町中の道路に書かれるしるしです。

このしるしは、期間中、様々な場所で見かけることができます。

これは、「庭先廻り」と言って、町中の店舗や個人宅の前で演し物を披露してくれるんですけど、『この場所はすでに通ったよ・寄付をもらいましたよ』というしるし。
(ちなみに、庭先廻りには福を分け与えるという意味があるそうです。)

たまに、花丸が書かれているのを見かけることがあります。
実は、この花丸は「御花(寄付)を多くもらった」というしるしなんです。

(これは右と書いています。)

私は、演し物を見逃してしまうことが多いので、このしるしを道しるべにして、庭先回りを追いかけています。

「長崎くんち」に来たら、メイン会場だけじゃなく
町や商店街にも行って、隠れた「おくんち」の魅力をぜひ探してみてくださいね!


さて、「長崎くんち」のレポいかがでしたでしょうか?

今回ご紹介した「コッコデショ」を次に見ることができるのは、7年後。
(※椛島町のコッコデショは7年後であり、5年後に上町のコッコデショが見れます。)
来年はどんな演し物を見ることができるのでしょうか?

私は、実際に演技を見てきて、その力強さに圧倒され
会場から生まれる一体感に胸が熱くなりました。

おくんちならではの魅力も再発見でき、来年もぜひ見に行きたい!魅力を探りたい!と思いました。

長崎の人達が愛してやまない伝統行事「長崎くんち」に今後も目が離せませんね!
みなさんもぜひ来年訪れてみてください~!


【番外編】
長崎くんちならではの限定商品も必見!

まずは、「長崎くんち」名物の一つ「手ぬぐい」のご紹介!
毎年数量限定で販売される、各踊り町の手ぬぐいセットとその年の踊り町が描かれている手ぬぐいが販売されます。

【各踊り町の手ぬぐいセット】

出典:石丸文光堂

【今年の演し物をあしらった手ぬぐい】

また、各踊り町が演技前に「てぬぐい」を縁起物として観客席に投げ入れていますが、これがなかなかの争奪戦。

ゲットすることができたら、とてもラッキー!
ちなみに私は、東古川町の手ぬぐいをゲットできました!
毎年デザインが変わるので手ぬぐいコレクターもいるんですよ。

次にご紹介するのが「朱印帳」。

毎年、9月から諏訪神社で「長崎くんち」の演し物をあしらった朱印帳が
数量限定で授与を開始しています!

出典:諏訪神社

「長崎くんち」にきた記念にいかがでしょうか?

text by:小柳


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400年続く焼き物の町、長崎県波佐見町を拠点に、有限会社マルヒロが運営するカルチャーメディアです。 波佐見町のひと・こと・長崎についてなど、マルヒロから広がるつながりを、ときにまじめに、ときにゆるくお伝えしていきます。私たちを取り巻く日常を一緒に歩いてみませんか?