新型コロナ対策のモヤモヤ、イライラをみんなで味わってみた。「SOW!政治オンライン対話会 新型コロナ対応をめぐるモヤモヤを語ろう」レポート

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政治についてのモヤモヤを、ソーセージをつまみながらカジュアルに話し合おう、という趣旨で地道に続けているイベント「SOW!政治」。

だいたい2カ月に1回のペースでみんなでジュージューモグモグしながらペチャクチャしてきて、最後に開いたのが1月21日。さあ、次は3月かねぇとメンバーで話していたところの新型コロナ感染拡大。集まってジュージューモグモグペチャクチャどころではない状況になりました。

どうしたものかと思っている間にも、SOW!政治運営メンバーに「めっちゃモヤモヤしてるんですけど…」「オンラインでやんないの?」という声が寄せられるようになってきました。

ではまず、運営メンバーだけでオンラインで話しますかということで、ZOOMでモヤモヤを話し合ったのでした。話してみると、メンバーそれぞれ働き方暮らしぶりもちがうものですから、お互いに一人ではなかなか得られない気づきがありました。

「答えは出ないけど、意味はあるね」そんな感じになり、いっちょオンラインSOW!政治をやってみようということになりました。といっても、運営メンバーは割とキカイに疎いタイプが多いので、知り合い限定というカタチで。

そんなわけで4月25日にやってみた「SOW!政治オンライン対話会 新型コロナ対応をめぐるモヤモヤを語ろう」。こちらの不手際で参加できなくなった方がいたというトラブルもありましたが(ゴメンナサイ!)、参加者のみなさまの寛容さにも支えられ、ほんわか盛り上がりました。

ソーセージが並んだテーブルをみんなで囲みながら、というのもよいのですが、いや、とってもよいのですが、オンライン、とてもよいなあと思うこともありました。それは、参加者の幅が広がったこと。赤ちゃんをあやしながらでも参加できるし、外国にいる人も参加できる。いろんな立場の人と対話することで視野が広がるというSOW!政治の魅力がさらに増したように感じました。

モヤモヤとしてまず出たのが、緊急事態宣言や自粛要請について。宣言や要請などを発表されても、暮らしへの補償などの対応が十分じゃないと困るよねえ、という話。個人の努力、我慢といった自己責任頼みな印象があるから、パニックになったりふさぎ込んだりする人も出てくるのではないでしょうか。

補償に関しては、新型コロナ収束の見込みが立たない中、財務省も思い切ったことができないのでは、という意見、MMT(現代貨幣理論)の考えを採用し、国債をバンバン発行すればよいのでは、という意見が出ました。

新型コロナ対策としては、さまざまな融資が用意されています。融資となると、返せるあてがない人は辛いです。世の中はZOZOの前澤さんのような起業家タイプの人ばかりではありません。コツコツ、淡々とやりたい人が生きにくい世の中でよいのか、という声も。

一方、権限がある程度、国から自治体に委ねられたのはよかった、という意見も。より市民に近い立場で考えることができる自治体がスピーディーに判断することで救われることもありますよね。

そして、新型コロナによって見えてきた問題について。元々あったヤバいところが、危機的な状況のなかで露骨になってきている面もあります。

まず、大人の都合で子どもの権利が侵害されがちなこと。学びや遊びが長い間制限されることは心配です。子どものことを親身になって考える大人が減っている感じがしていたけど、ここに来てそれが目立つようになりました。

そして、フィリピンやハンガリーなどでは独裁的な政権がここぞとばかりに権限を拡大しています。非常時にはリーダーシップが期待されますが、それが独裁化につながる恐れがあります。日本人は政治を人任せにする傾向があるので、コロッとおかしな方向に転びそうでホント怖いです。

行列に並ぶ人の「禁止されたら行かない」というコメントに、日本人のメンタリティの闇を見た、という意見も。自分で判断せず、誰かのジャッジに委ねるという人も少なくないですが、それは仕事のやり方からきている習慣なのではないか、という話も出ました。

社会的にショッキングな出来事が起きると、陰謀論や不確かな情報が流布するようになります。そんな中で情報をどう解釈すればよいのか、という話もしました。

いまは割と時間があるので、右から左まで幅広い情報をパズルのピースのように眺めて、浮かび上がってくる全体像を想像する、という人。情報そのものだけでなく、文体や話し方、ふだんの言動などからにじみ出る意図や人柄も大事にしているという人。人によって様々で、面白いなあと思いました。

新型コロナの他に、colaboの議員視察の件で感じた憤りやイライラについても話し合いました。

…てな感じで、2時間にわたっていろいろ話し、いろいろ聞きましたが、新型コロナをめぐるモヤモヤはこんなものでスッキリするわけがあません。でも、いろんな人の話を聞くことで、自分の考えがクリアになるような気がしました。

新型コロナをめぐる状況は刻々と変化します。このオンライン対話会は、これからもそれほど間を置かずに開いていこうと思います。

次回のSOW!政治オンライン対話会は、5月10日(日)。しばらくは一度SOW!政治に参加した方や知り合い限定で申し訳ございませんが、落ち着いたらまたオープンのリアルなSOW!政治を再開しますね。


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