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【読書感想文】「10代からよむ中国古典 『論語』にまなぶ人間の品位」監修 井出元

『論語』って、むずかしくないよ!孔子は大昔のひと。だけど、言葉は今に生きている。古典なのにすらすら読める。古典なのに声に出して読みやすい
10代のための新シリーズ。

「10代からよむ中国古典 『論語』にまなぶ人間の品位」

(感想)
苦手意識の強いものはまず児童書から、にしてやっぱり正解。
十分に読みごたえありでした。解説の言葉がこれまた良き。

(読み下し文)
巧言(こうげん)令色、鮮(すく)なし仁。
(訳文)
言葉を巧みにあやつっていい顔ばかりしている人には、ほんとうの思いやりがありません
(解説)
信頼を得るために大切なのは、言葉をかざることではなく、思いやりを言葉にこめることです。

「10代からよむ中国古典 『論語』にまなぶ人間の品位」

(感想)
「自分がどう思われるか」にとらわれすぎている
(ToDoリスト)
□言葉を受け取る(傾聴)力を強化する

(読み下し文)
冉求(ぜんきゅう)が曰わく、「子(し)の道を説(よろこ)ばざるには非(あら)ず、力足らざればなり」
子の曰(のたま)わく、「力足らざる者は中道(ちゅうどう)にして廃す。今女(なんじ)は画(かぎ)れり」
(訳文)
先生のおっしゃる道について学ぶのはとてもうれしいです。しかし私には先生のいう通りにするだけの実力がありません」と冉求(孔子の弟子)はいいました。
すると孔子は「力の足りない人は進めるところまで進んでそこでやめればいいんです。しかしあなたはいま、自分で自分に見限りをつけましたよね。そこが大きな問題なのです」と答えました。
(解説)
――問題なのは、自分でそうやってしりごみをしてしまい、可能性を自分でつぶしてしまうことだというのです。

「10代からよむ中国古典 『論語』にまなぶ人間の品位」

(感想)
チャレンジするのが怖くて、できない理由を探して、それを「言い訳」にして「だからできません」と見限りをつける。
「できない」に対しての決断力は異常に早い(笑)
「チャレンジしよう!」って思いもある反面、言い訳が見つかった時、ホッとしている自分もいる。
(ToDoリスト)
「できない理由」が見つかるまで調べ(インプット)過ぎない。
準備はいつも万端が過ぎるので、7割できたらチャレンジする!失敗もチャレンジの1つととらえる。
チャレンジして失敗するのは当たり前。
むしろ失敗するほど挑戦できたら褒めるべき!
怖れず失敗できる人になりたい。

(読み下し文)
君子は諸(こ)れを己れに求む。
小人は諸れを人に求む。
(訳文)
品位のある人は問題があったときに自分に責任を求めますが、品位のない人は他人に責任を求めようとします。

「10代からよむ中国古典 『論語』にまなぶ人間の品位」

(感想)
たとえ人に指示されたことであっても、それをやると決めたのは自分なのだから、人のせいにはしない。。。してないはず!
(読み下し文)
君子の過ちや、日月の蝕するのが如し。
過つや人皆なこれを見る。
更(あらた)むるや人皆なこれを仰ぐ。
(訳文)
品位のある人の間違いというのは、日蝕や月蝕のようにとても目につくものです。ですから、間違えるととても目立ちます。しかしその間違いを認めて間違いを直す姿を見て、まわりの人はさらに尊敬するのです。
(解説)
――また、めったにミスをしない人が失敗すると「なんで間違えたんだろう」といつまでも間違いをひきずってしまいがちです。しかし、君子の場合は、失敗を素直に認めてすぐにあらためます。
またそうやってすぐにあらためる姿に、まわりの人は感動を覚えるのです。

「10代からよむ中国古典 『論語』にまなぶ人間の品位」

(感想)
「こんなミスするの、らしくないね」
「間違えるなんて、めずらしいね」
って言われるたびに落ち込んできたし、
「毎回ミスしてるあの人は何にも言われないのに何で私だけ?」
って、いつもイライラしてた。
で、挙句の果てに、
「私はミスを許されない人間なんだ」
変な結論付けちゃって、プレッシャーに押しつぶされて、ぺしゃんこになったこともあった。
が、しかしだ!孔子の言葉を借りると・・・え・・・私って・・・
「品位のある人」やったの~!?
え~!!!めっちゃすごいやん!!!!
皆が褒めてくれても「お世辞」だと思ってた。皆が褒めて伸ばそうとしてくれていたのに、ぺしゃんこになるほど押し縮めていたのは自分自身だった。

(ToDoリスト)
□お世辞だろうが何だろうが、人が褒めてくれた時は素直に感謝し、その気持ちを相手に伝える

(読み下し文)
未だ生を知らず、焉(いずく)んぞ死を知らん。
(訳文)
まだ生きるということも満足にわかっていないのに、なぜ死のことなどに興味を持つのですか?
(解説)
――「よくわからない死について考えるよりも、いま目の前にある『生きる』ということについて考えるほうがよっぽど大切ですよ」

「10代からよむ中国古典 『論語』にまなぶ人間の品位」

(感想)
うつであった時はもちろん、今もたまぁーに『生きる』ということについて考えるのが、とても面倒になることがある。
かと言って、『死』を軽んじることは“今は”ない。『死』というものを自ら選んでしまった経験が、過去に何度かあるから。
失敗して今、私はここにいる。生かさせていただいている。
今、書いていて気づいた。今年の目標は「どんどん失敗をして、失敗に慣れて、成功に近づくこと」なのだけど、自らチャレンジして失敗しているではないか!!しかも絶対に失敗しなくてはいけないことに私は「成功」している。

(「私」から「自分」へメッセージ)
今日も生きててくれて、ありがとう。明日も楽しんでいこう!!


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