「何か違うんだよな」というフィードバックにどう対応する? より良い仕事の進め方
好きな消臭剤はファブリーズ、まーるです!
デザイナーとして20年以上働いて気がついたこと。
デザインにおいてクライアントが
「なんか違うんだよなー」
と言いつつ的確なフィードバックがない人は、無能。
それに対し具体的な改善策を伺っても「あとはプロに任せます」と、あたかも正論のようであり、相手を尊重するような聞こえ方でしかない、しょうもない言葉しか出てこないお客様ははっきり言って、無能です。
そんな仕事はお断りしてください。
………。
と、言いたいところですが…
お仕事はそういうわけにいきません。
かつ、引き受けている以上プロフェッショナルな部分を見せるべきです。それがお仕事ですから!
では、どうしたら良いか?
今回はデザイナー歴だけは20年以上、その経験値から「そうだよなー結局こうだよなー」と日々意識している3つのポイントについてご紹介します。
あなたのためのデザインではない
「このデザインって、あなたの好みで作っているわけじゃないんですよ」ということを共有すること。
つまり、誰のためのデザインかをしっかり理解する。
エンドユーザーにどんな価値を提供すべきかクライアントと一緒に考えること。
誰に、何を届け、最終的にどうなって欲しいのか?このデザインによって、ユーザーのどんな問題が解決されるかを「一緒に考える」こと。
こうすることで、クライアント自身もデザインの方向性について考えるきっかけを作ります。
デザインの軸を一緒に考える。「何か違うなー」というフレーズが出たら、デザインの軸に立ちかえる。
これ大事。
こうすることで、目的がはっきりし、いつでも立ち返られる場所ができます。
「何か違うなー」
「これって誰に向けてのデザインでしたっけ?」
「20代女性だよ」
「だったら、タイトルも少しキャッチーな言葉に変えて、デザインも上品なフォントに変更しましょう」
「あーなるほど。20代女性に向けてだものね」
と、よっぽど理解不足な人でなければ、必ずこうなるはずです。
作り込み前の段階から共有とフィードバックを繰り返す
これは、初期段階でのデザインをクライアントに提示して、フレームから少しずつ方向性をつめていくこと。
いきなり完成系を見せない。
ここでズレてしまうと、全てがズレてしまう思考に陥りやすいからです。
だからこそ、クライアントと一緒に初動から制作プロセスを共有し共同作業をしている感覚を分かち合うこと。
一緒に創造すること、です。
これは、誤った方向に進まないことを防ぐことにも繋がります。
徐々に具体的な形でデザインを示すため、クライアントはより明確な意見を述べやすくなります。
一緒に考える。一緒に作る。
これ大事。
とにかくコミュニケーション
これは仲良くせい、って話ではありません。
ポイントを絞って、随時相談。
「このタイトル実は迷ってます。3つ考えたんですがどの方向が機能すると思いますか?」「このアイデアはターゲットに響くと思いますか? 」と、クライアントに意見を求め共有する。
クライアントの意向を汲むことになるので、進行上安心。
もちろん、クライアントの好みに合わせたものではなく、しっかりとターゲットに向けた意見であることが大事。
プロジェクトの目的やデザインが解決しようとしている課題、そしてターゲットの求めているものについて、クライアントと明確に共有し、理解を深めます。
この過程は、双方の信頼関係の構築に不可欠。
大事。
結論、一緒に作ってることを共有するしっかりコミュニケーションを取ることがクリエイティブにおいて何より不可欠です。
相手の考えに歩み寄る。これが、円滑にデザイン作業を進める上で絶対的に有効です。
僕がお客様とコミュニケーションをとりながら一緒に作りましょう!というスタンスを取り続けて、その仕事の進め方を理解・賛同してくれた方々はいまだにお付き合いがあります。
15年以上お仕事をしているみなさまは、今やかなり偉い役職になり、現在もなお、若い人たちのためにより良いシゴトの時間と環境を作ってます。
次の世代へ、より良い仕事をするために。
みなさんも3つのポイントを軸に、お仕事を通じてお客様と心通わせてみましょう。よかったらぜひフォローよろしくお願いします。
今日もクリエイティブな1日を!
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