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コラコラなひとびと~自然にやさしいローカル認証~ vol.2 石垣島自然菜園 土楽 下地宏之



0.はじめに

この連載では、自然にやさしいローカル認証「コラコラ」の認証事業者さん(農・飲食・宿)を、毎回一組ずつ取り上げていきます。質問形式で、各認証事業者さんの取り組みやその想いをご紹介します。動画のリンクもありますので、ぜひ最後までお読みください!
今回は、石垣島自然菜園 土楽(どうらく)の下地宏之さんに回答していただきました!

石垣島自然菜園 土楽(どうらく)の下地宏之さん

1.分野

2.コラコラ認証において達成している項目

ガイドライン達成項目「農」
①除草剤を使わない
②農薬を使わない
③化学肥料を使わない
⑤自然に還る資材を選ぶ
⑦島にある有機物(主に植物)を使った土づくり
⑧畑の植物や生き物の名前がわかる
⑨畑に棒が1m以上刺さる
農業ガイドライン | Coral Collabo|コラコラ (coracolla.wixsite.com)

パインと下大豆

3.どうして自然農を始めたのか

簡単に言ってしまえば、ナマケモノのジブンからすると楽チンな方法ではないかと思っています。
当初、理屈っぽいジブンがやったことと言えば、肥料計算や土壌分析を数値的に測れば簡単に仕組み化ができる業態だとなめてかかって、初めて農というものの難しさに気づきました。
それは石垣島の気候や風土、土の性質のような数値では測れないものがあることを知らなかったからで、やればやるほど農を業とすることの厳しさを感じました。
お金を投資しての肥料や農薬、機械から成り立つ栽培は、栽培者の経験値やスキル、経営力の絶え間ない継続が難しさがあり無理だと思いました。
ナマケモノのジブンは植物を育てるのはスキだけれども、経営や儲けを出すことの農はムリという結論になりました。
一方、雑草と呼ばれるものは刈っても刈っても、台風や北風が運ぶ潮風にも負けず、また生えてくる。この自然がもつ仕組みとは何なのか、自然が持つ大きなエネルギーを使いこなせれば楽チンでないかと思っています。

下大豆を天日で脱穀

4.環境に関して一番こだわっていること/大切にしていること

無駄と無理はしない方法を考える。ごみを出すジブンが嫌だ、サビるし小回りが利かない機械は嫌だ、ジブンがやることに嫌な気分になるようなことはしないし使わない。

コラコラワークショップにて

5.認証で評価される内容以外でこだわっていること

適度なストレスを持ちつつ、日中に汗をかいてぐっすり睡眠がとれるような健康管理や、他業種の人との付き合いもして、普段から食べている食品の味噌、納豆、キムチ、コーラ、ラーメンなど色々な人と植物から関係性が作れるような場づくりができるようにやっていければと思っているところです。

サトウキビと生姜

6.50年後、100年後の石垣島がどんな島になっているといいなと思いますか?また、そのために今できることや、実現したらいいなと思っていることは?

昔の貧しさ、ある意味豊かさ、自然との共生感をまた思い出して、お金だけではない人と人の関係性の大切さを取り戻せたらいいのかなと思います。
そのためにデジタルやお金に寄り過ぎない関係性を取り戻すような、アナログ的に遊びながら、衣食住を適える場づくりをかなえたい。


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この記事を書いた人

下地宏之
コラコラに何かあったら前に出る係
石垣島自然菜園 土楽(どうらく)

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