ひとつの愛

僕は同性愛者。 

君には幸せにしたい人はいますか？

僕は1年前まではいました。

僕はある人に恋におちた。僕に同性愛を教えてくれたＣさん。話したこともないのに急にバックハグされたのがキッカケだった。完全に一目惚れだった。今まで色んな人にふざけて抱きしめられてきたけどＣさんに抱きしめられた時はものすごく嬉しかった、めちゃくちゃ緊張したしドキドキした。相手はふざけてたんだろうけど、僕にとったらめちゃくちゃ嬉しい出来事だった。

体育祭。男子は演舞、女子はダンス発表を3つの団に別れてやるのが僕の学校では恒例だった。女子みんなが男子の演舞で舞い上がってるなか、僕は女子のダンス発表でＣさんを探してずっと目でおった。もう一生懸命踊ってるのが本当に可愛くて可愛くて仕方なかった。（ただの変態です）とにかく、行事がある時とか、休み時間、掃除の時も学校生活の中誰にもバレないようにめっちゃ追いかけた。

でも、僕には気持ちを伝えられる勇気が全くなかった。Ｃさんにとって同性愛がどう思われてるのかわからなかったから怖くて気持ちを伝えられなかった。結局、約2年間片思いし続け中3の1学期に僕の中で色んなことがごちゃごちゃになり恋心を持つことができなくなった。Ｃさんが嫌いになったわけではない、僕のLGBTに対する葛藤に耐えきれなくなっただけ。今でもその葛藤は続いているから恋心は持てないし、持つ気もない。

僕はＣさんに恋したとき、同性愛に気づいたとき「えっ、、、同性だよ、女の子だよ、どうしちゃったんだ!?、、周りにこんな奴いないよ、、、僕だけじゃん､､誰にも言えないな､､､､」って一人で悩んだ。親友にすら相談なんてできなかった。「キモ、同性同士かよ」って言われる気がしたから。実際そういう話になったとき話してたグループの何人かが「キモッ笑笑」って言ってた。その時は、めっちゃ辛かったけどまぁそうだよなって受け入れるしかなかった。

でも今なら言える。

同性愛はおかしくなんかない。ひとつの愛だ。って

僕は気持ちを伝えることはできなかったけど、伝えられる人は本当にすごいと思う。異性であっても同性であっても。Ｃさんとは高校が別々になっちゃったから、もう会うことはできないけど気持ちを伝えなかったことに後悔はしていない。でも、今とても会いたいです。Ｃさんには本当に感謝してる。同性愛という愛を教えてくれてありがとう。って。

できれば僕がＣさんを幸せにしてあげたかった。笑顔を守りたかった。一緒にふざけあって笑い合いたかった。でも僕じゃ駄目だ。沢山笑ってね。幸せになってね。

この世はまだまだ偏見で包まれています。君が同性愛者ならばその恋はひとつもおかしくないです。同性愛だろうが、異性愛だろうが１つ１つ違った愛なんだと僕は思います。周りの人に何を言われようと同性愛は素敵だと僕は思います。たくさんの愛をパートナーさんに届けて幸せにしてあげてね。

君の友達や知人が同性愛者ならばその恋をキモいなんて言わないでください。ふざけてでもその子は絶対に傷付きます。絶対にキモいなんて言わず、応援してあげてください。同性愛に関わらず性同一性障害などを打ち明けるにはかなりの信頼性と勇気が必要です。打ち明けてくれたその子は怖くても勇気を振り絞って君に伝えたんだと思います。君は話を聞いてくれるんじゃないかと信じて。ならば君はその2人の幸せを願って応援してあげてね。そしたら2人はとっても嬉しいんじゃないかな。

誰を好きになって愛したっていいじゃないですか。

愛を貶して何がおもしろい？傷つけて何が楽しい？楽しくなんかないでしょ、幸せを願って応援したほうが圧倒的嬉しいし、笑顔溢れるでしょ？

君は間違ってないよ。おかしくないよ。

恋をする君も､応援する君も。

早く同性愛が認められ、全国、全世界で結婚できるようになることを僕は願う。

読んでくれてありがとう。また会いにきてくれると嬉しいです。

幸せになってください。