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「ラブカは静かに弓を持つ」を読んで|読書感想文

さて、あなたは他人から裏切られた経験はありますか?

この小説は人を裏切る側のお話です。

私はAmazonオーディブルで聴きました。本作品はナレーターに声優さんが勢揃いという豪華版。小説の内容はけして明るくないけれど、イケてるボイスにうっとりできます!

Amazonオーディブル
タイトル:ラブカは静かに弓を持つ
著者:​安壇美緒あだんみお
ナレーター:斉藤壮馬、伊東健人、佐々木啓夫、稲垣好、松嶌杏実、他4名
再生時間:10時間41分

あらすじ


主人公の橘は少年時代、チェロ教室の帰り道に誘拐されそうになった経験がある。その事件以来、チェロを弾くことはなかった。大人になっても、その事件がトラウマで暗い日々を送っていた。

ある日、勤めている上司から音楽教室へ2年間の潜入調査を命じられる。再び、橘はチェロを弾きことになる。音楽教室では偽った人物で潜入、上司に命じられたことを淡々と続けていくはずだったのに、講師やチェロ仲間と関わっていくことで彼の心に変化が…。

感想


主人公の橘の声を担当する斉藤壮馬さんの声がイケメンを想像させる。オーディブルを聴いているのに、乙女ゲームをやっているかのような錯覚に陥る。チェロの相葉先生の声もまた良かった。私は相葉先生の声の方が好きだな…。

おっと、話がそれた。

イケメン主人公の橘はスパイ行為を通して人を裏切る。どっちの傷が深いかって言ったら、やっぱり裏切られたほうだよね。

”信頼を失うのは一瞬。取り戻すのは一生”といわれるように裏切られたら、2度と顔をみたくないと思う。

裏切った側と裏切られた側の感情がみごとに表現されていて、聴いている私も感情の波に飲み込まれてしまった。

この小説を読んだあとはチェロや弦楽器を習いたくなる気持ちが湧き上がってくる。(気持ちだけだけど)

本作品を何かに喩えると
静けさのなか、ひとりでブランコ
誰もが寝静まった夜中にお楽しみくださいませ

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