不登校生 半年間の「引きこもり」日記 #3
2016年5月から、当時高校一年の僕は、引きこもり・不登校になりました。
その時に書いていた半年間の日記の中身を紹介します。
この記事は第3回。
第1回の記事はこちらから⇩
今回は7月の記録から始まります。サムネイルの「5184000秒」、日数にして60日分です。不登校になって、引きこもって2か月がたつ頃の記録です。
僕の誕生日は7月12日。16歳の誕生日と向き合う僕の言葉もありました。
これを読むことで不安な気持ちにさせてしまったら申し訳ないし、是が非でも読んでもらいたいとは言えません。
それでも、不登校・引きこもりの記録として、それらを求めている方に届くよう、残しています。
ご覧ください。
日記
7/1 22:15
今日は母がしつこかった。学校のこと、家族のこと、日常生活のこと。自分は関わりたくない話をどんどんしてくる。
自分が関わらなきゃダメだということは分かるけど、今の僕にとって、それはできないこと。
八方塞がりだな。
皆、自分に接触し始めた。自分は関わりたくない。
7/2 0:40
ネットでも現実社会でも、誰かと心でつながっていることが大事だと思う。
でも、今の自分にその手段が無い。自分を救ってくれる人が欲しい。
涙が止まらない。さびしい。辛い。吐けない。
何で周りの人が居なくなったんだろう。自分の理想が高すぎたから?実際、話すのが怖い。不安。
7/3 22:40
どうして、誰も僕を一人にしてくれないの?
僕は一人になりたい。何でもかんでも強要されるのは耐えられない。
「あなたのため」? 自分のことぐらい、自分でどうにかできるのに…。
理想と現実で板挟み。モヤモヤが溜まるだけ。
7/8 0:30
目をつぶる。時計の秒針の音が聞こえた。2か月、60日、1440時間、86400分、5184000秒を捨てた。
この時間を取り戻せるのか…不安。
7/11 23:00
今日は精神科へ。夏休みに数日入院するという案が出た。今日も身体に悪いとか僕にはどうでもいい理由を並べられた。逆に自分の気持ちが落ち込んだ。
真面目に自殺が頭をよぎった。でも自殺のことを考えるとまだ涙が出る。
ちょっとためらう。涙が出なくなったとき、自殺するだろう。
こんなゆううつな気持ちで7月12日を迎えることが悲しい。
(注釈)
6月から精神科に通い始めていました。日記にも書いていたのですが、その文章の内容をnoteには載せませんでした。
最終的には一度も入院せずに今になっています。
7/12 1:15
「理想」 「現実」 「喜び」 「悲しみ」 「楽」 「辛い」 「1人の自由」 「1人のさびしさ」
今の自分の世界はすべてが混ざり合い、暗闇となっている。
7/13 1:20
今の僕は生活を元に戻すやる気が無い。何でだか考えた。自信が無いのかもしれない。
前回は無理矢理戻したけど、結局この始末。上手くいく自信が無い気がする。
言ってしまえば、この社会を生きていく自信が無い。
7/16 0:00
何もやることが無い。やる気も無いが。魂が抜けた感じ。自由と責任に挟まれ、身動きがとれない。
7/17 2:30
この家が嫌になってきた。でも外には全く出たくない。居場所はどこにあるんだろう。
今の自分は人を信頼できないし、人に信頼されていない。病院にも行きたくない。
7/18 21:30
現実が辛い。限界だ。1人にしてほしい。ネットに浸るのは分かってる。それが駄目なのも分かってる。
でもそうさせてほしい。放っておいてほしいです。辛いです。
7/19 22:40
誰にも干渉されたくない。ここは自分だけの空間だ。そして夜は、自分の心を落ち着かせられる(自由になれる が正しいか)時間だ。案の定、親も病院も生活に制限を付けてきた。
1人になりたい。
7/23 1:40
ゲームの世界から現実の世界に戻る。その時に、やっぱり僕は現実から逃げていると感じた。
これは必要な休息ではないと感じる。実際にそうだろう。それは自分自身が一番知っている。
ただ、現実をまだ直視できない。自信が無い。逃げっぱなし。本当はこう思ったときに奮起して頑張るものだ。でも、出来ないという考えが頭を支配している。出来ると言い聞かせると混乱する。
22:25
僕は「今」の過ごし方がやっぱり分からない。このまま好きなようにしていいのか? でもそれは「逃げ」である。「逃げ」ではない、「立ち向かう」だ。立ち向かえば素晴らしい世界が広がる。でも本当にそうなるのか?未来は誰にも分からない。今を楽しめ。
正直、どちらも辛い。
7/26 0:15
夢中になれるものって何だろう? すぐ飽きる。つまらない。ゆううつ。でも外は嫌。夏休み、生き抜けるかな?
7/27 23:50
やることもない。やる気も無い。義務もない。地震もあまり気にならない。つまらない。
7/31 0:45
ふと現実を思い出す。恥ずかしくなる。生き方に迷う。ストレスは感じないけど、これが正しいとは思えない。僕はただのサボりな気がする。今の僕は運動できない。勉強できない。引きこもり。
心技体オールE。 どんな16歳だよ…
8/1 1:05
8月だ。やる気ない。勉強とかしなきゃと思っても、動き出せない。サボりじゃん。
ただのゴミ野郎じゃん。使えないじゃん。迷惑じゃん。誰にとっても。
眠る気にならない、他のことをやる気にもならない。何かすることあるの?
1:45
僕は今、何を求めているんだろう。人?物?時間?心?体?頭?名誉?
自分は完璧主義なんでしょうか?でも今の僕にはどうあがいても完璧になる術がありません。
そもそも何をもって完璧なの? 結局何も分からない。
あと少し楽に考えられたら、こんなに悩まなくて良かった。
次回、8月の記録から続けます
あとがき 日記の編集について
ここまでご覧いただきありがとうございます。
日記の文字をそのまま打ち込むのは単純だけれど、当時の事を思いだしたりするうちに、時間が過ぎてしまいます。
ここまで約3か月分の日記を紹介してきたのですが、noteとして公開するのは保留した部分がいくつかあります。
特定の誰かを傷つける意思を含んだ部分は、4年前のこととはいえ、伝わってほしくない。
8割、9割の部分はそのまま紹介しているのですが、さらなる「暗闇」の部分を省略しています。
また、時間が経ったとき、どこかで紹介するかもしれないし、燃やして永遠に隠してしまうかもしれない。
今後のことは分かりませんが、間違いなく言えるのは
ここで紹介されているもの以上に、日記帳には闇が詰まっていたということ。
残りの部分も同じスタンスで公開していきますので、もしよろしければご覧ください。
次回は8月、「夏休みの先」と向き合った気持ちなどを紹介します。
next → 第4回
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