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不登校生 半年間の「引きこもり」日記 #4

2016年5月から、当時高校一年の僕は、引きこもり・不登校になりました。
その時に書いていた半年間の日記の中身を紹介します。
この記事は第4回。

第1回の記事はこちらから⇩

タイトル画像は、今回の記事で紹介する部分、2016年8月のカレンダーです。
夏休み、外に全く出ない日々は変わらず続いていました。
そして、迫りくる9月…。「夏休みの終わり」と向き合うことになっていきます。

当時の憂鬱な気分が、文章にも表れています。
読むことで不快な感情を与えてしまう可能性があります。その点にはご注意ください。

日記

8/2 0:00
充実感が無い。自分は、学校生活が少し辛いから、この生活を選んだ。少しは良い気分になるはずだった。自分は地獄への道を選んでしまった。もう少ししたら、本当に誰とも関われなくなってしまうかもしれない。

8/5 1:50
何もしていない時、自分はこの先どういう生き方をしていくことになるのか、生きていけるのか?と不安になる。わがままで、消極的で、他人に頼ってばかりな自分。

何だかんだで夏休みは地獄だ。

8/5 17;40
「挑戦する」と「無茶をする」は違う。でも「様子を見る」と「逃げる」も違う。
他の人とコミュニケーションは僕にとって無茶なことだし、今の部屋での引きこもりは逃げである。
どうすればいいのだろう。

8/6 0:00
夢を持っていた自分はどこにいったの?オリンピック(※リオデジャネイロ五輪が開幕)、教師、学校生活、外出、全部どうでも良くなった。むなしい。粗大ゴミだよ。金を減らし、精神をむしばみ、家族を分解する、良いことのない、そして捨てられない粗大ゴミ。
0:15
100年以上前に産まれてたら、ちゃんとした一般的な人生を送れたのかな

8/10 3:10
夏休みも折り返し。
どんどん自分がサボりになっていく。バカになっていく。ゴミになっていく。でも頑張ろうとは思わない。

8/14 2:00
同上。書こうとしたら同じこと。

8/15 3:00
僕はどんなビジョンを描いているのだろう。
何でこんなに落ちぶれた、だらしない生活をしているんだろう。

どうして僕は人を信じることができないの。

8/18 16:00
10代 ニート でググったら絶望しかなかった。

8/19 2:00
何もすることが無いのに何もやる気にならない。高校は課外(※登校日)だろう。
こんなゴミはさっさと死んだ方が良い。金も余る。食も余る。世界は救われる。

8/20 0:30
こんな生活がだめなのは分かってる。分かってる。辛い。でも手遅れ。もう人がだめ、動くのがおっくう…どうすりゃいいの?
一番良いのは、無理やり体にムチを打つことだろう。でも無理

8/23 0:45
僕は何をしたいんですか。何になりたいんですか?どうやって人の役に立ちたいんですか?

8/24 1:40
自分と世間の大きな差を感じる。周りは夏休みから元の生活へと戻っているが、自分はもう5月からずっとバカンス。マズいと思っても何もしない。もう「少し」とは言えない長さ。

8/25 3:00
自分は何を求めているのだろう。今の生活を、問題を気にせずにできればいいのか?自分は真っ黒な心の持ち主。間違いない。

16:30
プールに入らない夏は十数年ぶり。

(※幼稚園児の頃から、スイミングスクールに通い、中学校では水泳部に入っていました。)

8/26 2:30
家族や、昔の自分に責任転嫁している。自分の保身のためだ。

8/28 3:10
目的、目標のない夏が終わる。これまでと真逆の生活。未来は不安しかないけど頑張る気にならない。ただのサボりだけど。実際、マズいと思うことはある。でも言い訳が出る。その癖は直さなきゃいけないはず。でも… ←これがダメ。

病院行きたくない。

8/31 0:15
夏が終わる。全く外に出なかった。やっぱり人の目が気になる。昼間カーテンを開けてると、自分が外から見られてる気がする。

食欲は戻ってきてる。夕飯も食べようと思えば食べきれる。でも抑えてる。

人に頼らないと生きていけないのに、人と関われない。不安、というか絶望しかない。
こんなこと書いてる自分。期待してくれてた人たちの顔が浮かんで泣きそう。

9月からの日記を、また次回に紹介します。

あとがき 日記を読み返して気づくこと

ここまでご覧いただきありがとうございます。
日記を読み返すと、当時の自分を客観的に見ている今の自分がいて、その視点から話したいこと、書きたいことがたくさん出てきています。

しかし、この連載は、「記録」として日記をそのまま写すことで、今の自分からの視点が入らないようにしています。
この方針は変えずに続ける予定です。

そこで、まだ残っている9月以降の文章を投稿した後、今の僕の視点からもう一度、この日記をネタに文章を書いてみようと思います。

この連載は、残り2回ほどで一旦の終わりになります。
次回は9月、夏休みの終わった後の記録を紹介します。

next → 第5回

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