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不登校生 半年間の「引きこもり」日記 #5

2016年5月から、当時高校一年の僕は、引きこもり・不登校になりました。
その時に書いていた半年間の日記の中身を紹介します。
この記事は第5回。

第1回の記事はこちらから⇩

不登校・引きこもりの状態になってから、4か月。
世間では夏休みの終わった2016年9月の日記を紹介します。

「いつまでたっても何もできない」
無力感に覆われる日々が続きます。

※注意
私自身の体験談として、当時日記に書き残したものをこちらに写しています。
ネガティブな感情や、過激な表現などが含まれているため、読むことで不快感を抱く可能性があります。
ご注意ください。

日記

9/1 3:15
9月だ。この生活も4か月経つ。生活が戻るまでまだかかりそうだし、マズいとは思う。でも、甘い誘惑につられている自分もいる。何の足しにもならない日々。

9/2 1:00
スマホも結局は暇つぶし。動画も有限。かといって他にやることもない。だるい。
3:15
「外に出れば引きこもりは治る」
そう言われて、そのまま外に出れる奴はどこにいるの?
調べると、そんな話しか出てこないから嫌になる。

23:40
自分が想像する悪い予感・シナリオがネットに全部書かれてる。外に出た方がいいのも分かってる。
でもだめ。嫌。

9/5 21:00
(※親戚の家で子どもの妊娠が分かったそう。子どもは僕のいとこになる。)
自分を知ることになる人がまた一人。

9/10 1:00
自分は、ニュースとかを見て周りのことについては考えるのに、自分のことについて全く考えていない。見つめたくないんだろうな。

9/12 21:30
明るい未来ってどうしたら見えるのだろうか。
生きるのも地獄。死ぬのも地獄。
根性論も自由論も信用できない。
(※好きなことをして生きることを自由論という言葉で表したと思われる)

9/13 21:00
やっぱり社会で生きていける自信が無い。

9/14 23:55
自分の中ではまだ9月5日ぐらいだと感じている。
もう半分か…

9/19 3:40
眠れない。
カーテンを開けて一瞬で閉じた。嫌だった。
前に燃料切れと言われたけど、そもそもタンクに穴が開いてる気がした。
太ると思う。食欲が暴走しそう。

9/20 4:45
未来、金なし・人なしで苦しむ怖さ < 今、外に出る怖さ
これじゃ脱出できない。

9/21 20:00
おかしい
9/22 1:30
外に出るのも辛いし、このまま引きこもるのも辛い。
自分の選択に自信が全く持てない。人も信用できない。

気持ちを分かり合える人が欲しかった。

17:00
頭では分かっているけど心と体が動かない。
19:20
何も信じることができない。
空腹なのか、低血圧なのか風邪なのか分からないけれど身体がボロボロ

9/28 1:00
全くやる気が出ない。ゴミクズヒキニート

9/29 0:20
腸の感覚が鈍っている。出るときは大量に出るけれども、下痢っぽくなる。
明らかに引きこもりのへい害。
正直トイレは暑い。

もう9月が終わる。暑い。

9/30 6:45
素直な気持ちを誰に伝えれば良いのだろう。人を悲しませてしかいない。
でも、自分をある程度犠牲にしなければいけない。
気持ちを母に話そうと思った。でも保身という考えが起こった。没。
今、欲しいものは?と聞かれたら 勇気 と答える。

正直、峠は越えた気がしてる。でもまだ高い。
(※以前は沼にも例えていた「気持ちの沈み」の表現。)

20:30
もう嫌。一回でまとめて嫌なことが来ても、延々とジリ貧でも耐えられない。
もう限界。どうしてこうなってるの?

9月分はここまでです。
混乱・苦悩の記録が続いています。
次回、10月からの記録を紹介します。

あとがき 文字だけでは表現できないもの

今日のタイトル画像は、2016年9月、この日記を書いている頃に描いたものです。
スマホのスケッチ機能を使い、自分の価値観を形にすることがありました。

今回の作品は、「完璧」という文字をぼかしツールを使って崩したもの。
これを作品とは呼べないとも思っていますが、気持ちが形になっているな。と今でも思っています。
優等生のようにふるまっていた中学生までの自分が崩れ、完璧とは程遠い状態の自分。
完璧を目指しているけれど、何がどうなれば完璧になれるのか?「完璧」という概念も歪んでいく。

絵を描くことは下手だけれど、文字の意味だけでは表現できないものを表現したい。
今も、この気持ちは大切に残っています。

ここまでご覧いただきありがとうございました。
次回の記事が一旦の最終回になります。
そこでは10月以降の部分を紹介します。
この日記は、普通の終わり方ではありません。そもそも終わったのか?
それがどのようなものか、また見ていただければ。と思います。

next → 第6回

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