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不登校生 半年間の「引きこもり」日記 #6

ノートに残る空白のページ。

2016年5月から、当時高校一年の僕は、引きこもり・不登校になりました。
その時に書いていた半年間の日記の中身を紹介します。
この記事は第6回。日記の紹介はこの回が最終回になります。

第1回の記事はこちらから⇩

今回の記事では、10月・11月の記録を紹介します。
11/10の記録を最後に、日記の記録が止まりました。引きこもり状態はその後もまだまだ続きました。
なぜ日記から離れたのか?
当時起きたことの紹介を交えながら日記を振り返っていきます。

※注意
私自身の体験談として、当時日記に書き残したものをこちらに写しています。
ネガティブな感情や、過激な表現などが含まれているため、読むことで不快感を抱く可能性があります。
ご注意ください。

日記

10/2 3:30
部屋のバリケードはともかく、死ぬことは無い。今は。

当時、2ちゃんねるの掲示板をよく覗いていました。
そこで「自殺配信」が行われたというニュースがありました。
僕も、掲示板から配信のアーカイブを見に行きました。詳しいことは書きませんが、ショックを受けました。怖かった。今も何となく記憶に残っています。

10/5 2:30
何があれば、僕は充実した生活を送れるのだろう。
何も満たすものがない。

10/9 3:15
無理だと思う。結局のところ自分勝手に逃げて、そのままへなちょこ。
もう好転しない気がする。

情報が多すぎて何が正しいのか分からない。このままでいいのか、変わらなきゃだめなのか?

10/10 23:30
人と関わることはものすごく疲れること。

この日からSNSの世界に飛び込みました。
スマホゲーム「クラッシュロワイヤル」の交流用にtwitterアカウントを作り、mirrativを使ってライブ配信までしました。
絶対に家族に知られないよう、外出したのを見てから配信をした気がします。
ニックネームも、引きこもりの自分が特定されないようにしていました。

10/11 6:00
自分の望む世界って何だろう
みんなの望む世界って何だろう

10/18 21:10
先週は一瞬やる気がおきたけど、次の日にはやる気が失せた。
結局このまま続いていくんだろうな。

10/21 1:40
NXは気になる。でもヒキニートの自分がやったら二度と現実に戻れなくなるだろうな。欲しいとは言えない。

ここで出てきた「NX」は、Nintendo Switch のこと。
10/20に情報公開が行われていました。
Nintendo HP

10/24 1:50
何もやる気が出ない。何となく。ぼんやり。これを書くことにも。テレビもゲームも興味ない。新しいことに興味が無い。

10/29 2:10
一歩踏み出せればその後が楽である。そんなことは分かっている。と
いくら言い聞かせても一歩も歩けない。どうして…どうして座り込むんだろう。
自分の心が弱いから。
2:30
ネットでヒキニート で調べた。アドバイスものってた。でもやっぱり信じられなかった。自分が質問しても同じことなんだろうと思った。
もう無理だと思う。

11/1 0:30
半年経ちました。ゴミになりました。体力落ちました。脳が小さくなりました。人間関係なくなりました。心もなくなりました。何も楽しくないけど、別にやることもない。
年末も同じことを書くんだろうな。

11/6 14:30
悪夢を見た。
怖かった。書こうとするとあまり思いだせないけどとにかく怖かった。めちゃくちゃ怖かった。
正夢になりませんように…

11/7 1:00
自分には何が向いているのだろう?ゲームも向いていない。仕事にも向いてない。家事にも向いてない… 何にも向いてないんだろう。

11/10 23:50
最近頭がおかしい

○○○

ここで日記が止まりました。
タイトル画像にあるノートは、ここまで紹介してきた日記です。
クライマックスもなく、ぼんやりと、消えるように終わりました。
頭がおかしくなっていたようですが、何とか今日まで生きてこれました。

日記の代わりになったもの

日記を書かなくなった後、ゲームに夢中になっていました。
10月からSNS、特にtwitterを使うようになっていましたが、11月ごろに入ったクラン(一緒にゲームを遊ぶグループ・チーム)で遊び仲間ができました。
その後、引きこもりの状態はしばらく変わりませんでしたが、深刻に悩み・考える時間がゲームの時間に変わっていたようです。

当時のtwitterアカウントは消してしまいましたが、僕のスマホギャラリーには当時のスクショがたくさん。外に出ていなかったので、カメラを使った写真はなく、ずらっとスクショが並んでいます。

ゲームにべったりだった日々は、また後日、ゆっくり書きます。

日記を辿る旅はここが一旦のゴールです。

あとがき 今の僕より

ここまでご覧いただきありがとうございました。

約1か月、6回に分けて4年前の記録を振り返ってきました。「解決法」とは違う体験談、当事者の声を届けたい。
この思いでここまで作ってきました。

最後に読んでくれた皆さんにメッセージを書こうと思ったのですが、このnoteでは当時の僕の気持ちが伝わることが大事であって、今の僕の言葉は別のところで伝えられます。

どうしても残しておきたい一言だけ残し、このnoteを締めます。

変化しない人間はいない。

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