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生成AIを利用しないという選択はない

巷ではこの生成AIを業務利用するかどうかの議論をしているとか言っていますが、とにかく使ってから考える。
もちろん業務上の機密情報がどうこうという件については大事ですが、個人規模での利用でそこまで配慮することは基本的になかろうというのが私の基本的なスタンスです。

ということで今回は進化の速度が恐ろしいほど速い生成AIを利用した情報発信について記事を書きます。

まず今回の記事のアイキャッチとなる上の女の子のイラスト。これはNoteの中に既にあるイラストで、素晴木あいさんというAI絵師さんによるもののようです。

元々の絵師さんであれば、絵作りの勘所というものも良くおわかりかと思います。また写真を生業としている人も構図であったり、最終アウトプットが明確にイメージできるでしょうから、そこから逆算でプロンプトの精度を上げていけば、自ずと欲しいイラストや画像を引っ張り出せるようになるのでしょうね。

これだけで可能性に満ちていると思いませんか。

高価な機材やカメラのようなハードウエアがなくても、プロンプトという呪文を自分なりに編み出せれば、クリエイティブと言えるかどうかはさておいて、最終形態のものを作り出せるわけです。

身の回りにいろいろなものを用意しなくても、生産できる。
まさに資源の節約であり、それは脱炭素と直結することでもあります。

ということで先ずはやってみる。
早速BingのImage Creatorを使ってみましたのでここでレポートします。

まずはImage Creatorにアクセスです。興味のある方は下記リンクからトライしてください。ご利用にはMicrosoftアカウントが必要になります。

Bing Image Creatorの画面

アカウント作成後、画面上部の入力窓にプロンプトを入れるだけです。

試しに通常のGoogle検索のようにキーワードを入れてみます。キーワードは【気候変動問題 カーボンニュートラル 企業 未来】です。

「作成」ボタンを押してみました。するとものの数秒で下のような結果が出ました。

【気候変動問題 カーボンニュートラル 企業 未来】で生成

いかがでしょうか。
ひとつの画像に情報が詰め込まれすぎているような気がしますが、「遠くない」イメージだと思いませんか。

この生成されたもの初めて目の当たりにした私の率直な感想は「こいつはヤバいものがやってきた」です。

とにかくヤバそうなもの。こいつはイジりたおさねばなりません。

と、ここでちょっと路線変更してそれっぽいプロンプト入力をしました。その結果得られた画像は下のものです。

さてこれはどういったプロンプトで生成された画像でしょうか?

手前は日本家屋が建ち並び、その奥には近代的高層ビルが林立しています。
通りを行き交う人たちも和装だったり洋装だったりとどこかタイムスリップした感じです。

問題です。

この結果を得るためにどういったプロンプトを入力したでしょうか。ちょっとだけ考えてみてください。

それでは答えです。
次の画像をご覧ください。

「大正時代の日本の街に現代の日本人が迷い込んだイラスト 時間は夜 アニメ調のイラストでお願いします」の生成結果

んんん?

プロンプトを改めて見返すと、現代の日本人が迷い込んだ感じはありません。そして奥の高層ビルを求めるようなプロンプト入力はしていません。中でも左下のものなんかは大正風味は微塵にも感じられませんし、かなり微妙な生成です。

ですが全体的にそれ以外はアリです。
というか大正エリアと現代エリアと区分けされた、異世界日本の世界観がむしろ良いのではないかとさえ思いました。

続いての生成クイズです。

次の画像を得るためにどういったプロンプトを入力したでしょうか。

さてこれはどういったプロンプトで生成された画像でしょうか?

どこかの土産物屋の前でしょうか。女の子が不思議なものを笑顔で食べようとしています。全体的にアニメ調のイラストです。

果たしてプロンプトは…

アニメ調の20代の女の子が、日本家屋の前で団子を食べて「おいしい!」と笑顔で喜んでいるイラスト

団子…。
団子とは…。

しかしそれ以外は正解です!

というかこの手のアニメ調のイラストはなかなか一般の人間には書けないし、素材を引っ張ってくるのも難しいです。
その中で数秒でこういった結果を得られる生成AIは驚異的なツールであると言えるでしょう。

別にこのまま生成されたものを使用する必要はありません。すでにデザインの仕事をしているのなら、こいつをブレストに活用すれば良いんじゃないでしょうか。

情報量が多いとか、出力がイマイチと思うなら、それをPhotoshopのようなもので加工、修正すればいがでしょうか。それで済む話ですね。

生成AIがさまざまなクリエイティブの仕事をぶっ壊すと危惧されていたりしますが、それはあくまでも一面的な話。物事には正の面もあれば負の面もあります。それは医薬品においてもそうです。

この生成AI、DTPにも革命的変化もたらしそうです。

Adobe社がFireflyと言うサービスローンチしています。
これで何が出来るのかが簡単に分かる動画がありましたので貼っておきます。

テキストによる画像生成もそうですが、プロンプトによる画像合成、テキストの装飾、画像の拡張などいやはや驚く機能満載です。しかもこれら生成データは権利関係がクリアになっており、商用利用可であるとのことです。

クリエイティブの意味合いが何か変わってきたような気がします。
良い素材を調達して、上手にアレンジして提供する。何かに似ていると思いました。

そうです。DJです。

クラブDJってオリジナルの曲をかける人もいますが、良い感じの曲を自分なりにチョイスしてミックスして箱の中でかけます。
曲のつなぎであったり、ミックスの仕方でオーディエンスを沸かせます。

なんかこの生成AIの活用ってそれに似ていませんか。

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。