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これさえ避ければ大丈夫!不幸の連鎖に陥るカラクリを解いてみる

不幸な人は得てしてまた不幸なことを体験してしまう傾向が強いことは確かです。

そのため負のループにはまってしまい不幸から抜け出せなくなってしまいます。

しかしそれはその人がそういう不幸に遭う宿命だからとか、絶対に変えられないものである、というわけではありません。

原因がわからないから対処ができずに同じ連鎖に囚われ続けているだけということです。

つまりは不幸になるカラクリさえ紐解いてしまえば解決できるということ。

まずネガティブ思考な人は不幸に遭う頻度がどうしても高くなります。その原因は、

負のカラーバス効果に囚われているから

です。

人の脳は目に見える情報のなかでも自分が興味のあること、自分に関連する情報から優先的に物事を発見するようにできています。

どうしても潜在意識に引きずられやすいため、頭のなかで悪いことばかり考えていると物事のマイナスな側面ばかりを発見するようになってしまいます

不幸体験に印象付けられてしまうと、嫌なことばかりを見つけてしまいがちになってしまいます。そして良いことがあったとしても過小評価してしまったり忘れてしまったり、チャンスに遭遇しても気付かずにスルーしてしまったりしてしまいます。

負の側面に敏感になる分、正の側面には鈍感になってしまいます。

そして不幸体験に囚われている人が犯しがちな誤りとして最も多いのが、

アッパーリミットの考え方

です。

たとえ幸せに巡り遭えたとしても、「こんな幸せがいつまでも続くはずがない」と考えてしまい、自ら幸せを放棄してしまうことです。

自分が許容できる限界を超える幸せを体験すると、それに耐えきれずに自分から逃げてしまうのです。

これはもともと人に備わっている本能のひとつではあります。サバイバルの世界では未踏のジャングルを見つけたときには、ここにはきっとご馳走が山ほどある、と希望を膨らませて飛び込んでいく者よりも、

ここにはもしかしたら恐ろしい敵が潜んでいるかもしれない、とネガティブに考えた者のほうが生存率がどうしても高くなります。そしてその思考をする遺伝子が生き残り受け継がれてきたということです。そのため、現代の人たちは総じてネガティブ思考が強い傾向にあるのは確かでしょう。

不幸ばかり体験している人ほど幸せの上限の限界値が低いものです。そして上限値を超える幸せはその人たちにとって未知の領域であり、これは未知のジャングルの恐怖と同類です

人は本能的に未知のものを過大に怖がります。そのため放棄して逃げてしまうのです。

たとえば不幸な恋愛をしている女性でよくある例として、自己中心的でDVタイプの男性とばかり付き合ってしまう人がいます。そしてその人が今付き合っている彼と上手く別れることができて、今度は正反対の相手の気持ちを察してくれる優しい男性と付き合えたとしましょう。

一時は幸せを感じます。しかし、未知の領域で手探りする恐怖が付き合いを重ねるほど大きくなっていきます。

彼の存在を大きく感じるほどに、自分なんかが彼に釣り合うはずはないのでは?自分の知っている付き合い方では彼を幸せにできないのではないだろうか?など現状に不安を感じていきます。

すると今の状況の不安要素を探して安心しようとします。すべて虫が良すぎると落ち着かないからです。粗捜しをしていくことでまたしても負のカラーバス効果に陥ります。あとは不幸へまっしぐら。

結局、その理想的な彼と別れてまた以前と似たようなDV男と付き合うようになります。理由は先が予測できて安心できるから。嫌なことが起こるけれども想定内。怖いよりは嫌なほうがマシということです

この例で考えてもその女性は優しい彼との新しい恋愛に挑戦したほうが良いことは言うまでもありません。現代の社会は死の恐怖に直面することはほとんどありません。感じる未知の恐怖のほとんどが杞憂であるためなんとも皮肉です。

もし、幸せなはずなのに不安や恐怖を感じるようであれば自分がアッパーリミットの考え方に囚われていないか、問い直してみましょう。不安や自分が今置かれている状況について書き出してみることが一番効果的です。

目の前のチャンスを手放す学習性無力感

たとえば夫から長期間虐待を受け続けた妻は、その旦那が長期出張になり家から逃げ出すチャンスが舞い込んだとしても、逃げ出さずに帰りを待ち続けてしまいます。

このように長期間回避不可能なストレスにさらされ続けると何をやっても無駄だということを学習してしまい、チャンスが訪れても行動を起こさなくなってしまうことを学習性無力感と言います

日頃から不幸に遭っている人は悪い意味で自分を諦めてしまうところがあり、無気力になり、流されるがまま不幸な現状を甘受してしまう傾向が強くなります。そういう人は「どうせやるだけ無駄だよ」が常套句でチャンスを自ら放棄してしまいます。

この状態のときには心のスタミナが尽きているので、日頃からウィルパワー(意志力)をチャージする習慣を身に付けると気力が戻ってきて行動にも移せるようになるでしょう。

おすすめは軽い運動と瞑想です。どちらも断続的に5分くらい行えば十分でしょう。特に運動は隙間時間に取り入れたいです。

不幸体験があなたを強くしてくれるということも忘れずに!

トラウマなど心に傷を残すような体験(PTSD)を経験するとそのあとに大きな成長をすることが確認されています。これを心的外傷後ストレス成長(PTSG)と言います。

たとえばイスラエルでテロ攻撃にさらされた若い人のうち74%にPTSGが確認されたそうです。他にもHIVの感染者のうち83%ほどが診断を巡って自己の成長を実感できた、救急隊員のうち99%の人が凄惨な事故を体験して命の大切さを学ぶことができたなど。

不幸体験を乗り越えることによって、状況を前向きに捉えられるようになったり、現状を別の角度から見れるようになり打開策が閃くようになります。

不幸体験をするべきだと口が裂けても言えません。しかし不幸体験を意味あるものにすることならできるし、決してマイナスにならないのです。

たとえば不幸体験が浅い人ならば、チャンス目前で入院することになったときには、もうすべてが終わってしまったと絶望に打ちひしがれてしまうかもしれません。

しかしある程度不幸を乗り越えてきた人ならば入院期間中や休養を利用して副業や今まで忙しくてできなかった趣味などをすることで前へ進むでしょうし、新しい人脈を作って復帰後には大躍進を遂げるかもしれません。ハンディキャップがある、という状況を上手く利用して相手の同情や譲歩を引き出して交渉事を有利に進める図太い人だっています。

不幸になる仕組みというのは存在するため、その構造が見えないうちはデフレスパイラルに陥るでしょうが、見えてしまえば脱出する方法が見つかるということです。

今回はこんなところで。

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ありがとうございました。


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