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武蔵野の午後

屈折した午後の日差しが流れ込んできて
小説のページがまたひとつめくられる

風花舞い散る冬の武蔵野は冷たい
氷柱のような人並みが今日も消えていく

温もりは必ず跡を残して
温かさだけが部屋の中に座っている時

私はドアを閉めて 朗らかな光の街へ出かける
遠い北の国のあなたは 元気にしているだろうか

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