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「薩摩揚げの笑い」

金ケ作から歩いて大きな公園
21世紀の森と広場へ
ここは自然と人口的なものが融合した
森林と広場がある

驚いたのは
木々に歓声が反響するほど
広場には人、ひと、ヒト
テントを張ったりシートを敷いたり

滑り台入口

大きな遊具で子どもたちが列をなし
楽しそうで騒がしい
そそくさと足早に
野草のあるところへ

人口の池が作り出す湿地帯
そこに作られた野草園
けれどもう自然の形になりつつある
共存しながらあるべき形に

人口池

ひとつひとつ野草を眺めていたら
アザミをむしる人
理由を知りたくて
声をかけた

ノハラアザミ

アザミはトゲトゲがあって危ないだろぅ
ちっちゃいアザミがないか捜してるん
返事が微妙にズレている
おばあさん補聴器して耳が悪いから?

近くにいた里やまボランティアをしているひとも
話に加わり野草の話

おばあさん鹿児島薩摩の島出身で
子どもの頃こんな野草ばかりだったって
近くのセイタカアワダチソウを指差して
うさぎがこんなん食べてたって

セイダカアワダチソウ

そこらじゅうに生えてるイヌダテを指差しては
これは渋柿をやわらかくするって
編んだカゴに渋柿とイヌダテ入れて
上から被せて重しすれば食べれるって

イヌダテとシジミ蝶

島には山と海があるから
自然にあふれていたって
ここへ来ては昔を思い出す
でも忘れたこともたくさんだって

薩摩はさつま揚げで有名だけど
ほんとに美味しいよって
そして死んでった薩摩藩の武士が祖先だって
どこか自慢げに笑ってた

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