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「消えていく東京の雪景色」

雪とかす
朝の春雨
口惜しく

夢のよう
めざめて消えた
春の雪

2月7日 翌々日の朝 もう雪はなくなるでしょう…

窓をあけたら
雪をしずかに
けしてゆく雨

雪のけしきは
いつまでここに
とどまるのか

手袋を
はめてはみたが
ほんのりぬれて

なくてもいい
はずしてはやる気持ちで
そとへ出れば  

道路の雪はほぼとけて
ゆめまぼろしだったのかな
東京の雪は
     
白鷺が
待てど暮らせどぼう然と
雪と消えたか
川登りの魚

小鷺 魚は一匹も登らず…

落椿
雪に埋もれて
時間よ止まれ

落椿

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