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「ジェンダーレスの先駆け 甲斐庄楠音」

今日の展覧会は
男性が多すぎる
男女比3対1、4対1
5対1?

東京ステーションギャラリーにて開催中

妖艶な女性画だから?
裸体画があるから?
それもあるかもしれないけれど
それだけじゃないよね

甲斐庄楠音(かいのしょうただおと)に
何を感じるのか
何を求めるのか
男たちよ

描かれたあでやかな着物の中に
感じるなめらかな肉体
真白の笑顔は浮きあがり
憂き世をはかなむ霊のよう

「横櫛」

女への追究は
歌舞伎の女の中に
男の中の女が
花ひらく

女形の美しさに
心を奪われて
楠音自身が求めたのは
女の装い

残された写真の数々には
今で言うところの
女形のコスプレ
魂からなりきって

アマチュア歌舞伎 女形で出演することも

女性を描きながら
自らを投影し
その真髄を
写しだす

芸術家ならば
多少なりともその気はあるが
その女性性を己で突きつめる
画家はいただろうか?

他人にどう思われようが構わず
警察に通報されても構わず
己の道をつきとおす
その強さ

そして誰にでもある
男の中の女
見事解放させた楠音に
憧れと尊敬を感じたのか?

ジェンダーレスの先駆け
芸術で開放した楠音
男たちよ
続いてもいいのよ?

「秋心」


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