Shinsuke Kanda

【Marrows Stylist】【Lacey inc. CEO】 Insert co…

Shinsuke Kanda

【Marrows Stylist】【Lacey inc. CEO】 Insert complicated all is here. サロン、美容師、経営者としてのこと、旅を通して学んだことを織り交ぜながらお伝えしていきます。

最近の記事

採用を通して見えたもの

今現在、Marrowsではスタッフを募集しております。 2、3名のスタッフを増員予定ですが、募集をかけるにあたり会社としての方針を改めて考えました。 そのうえで、僕自身の在り方を自問自答する日々です。 ようやく答えが出てきたのかな、と感じています。 美容室の運営は非常にシンプルなので、複雑なことは特にありません。 ブランディングであったり、集客方法であったり、会社の理念であったり、今日はそんな難しいことは書きません。 採用活動を通して、見えてきたもの。 今月の15日に新し

    • プレイリスト制作の裏側

      店内のBGMとして流しているプレイリスト。 とても好評で嬉しいです。 感想や質問を沢山いただくので、少しお答えしますね。 先ず、プレイリスト制作ですが1時間で終えることもありますが数ヶ月要することもあります。 常に3つ位は同時進行しています。 楽曲ジャンルの幅についてですが、正直これは全く意識してません。 そもそもジャンルで好みを区分けして音楽を聴きません。 中学生からの習慣で、1日1曲は聴いたことのない曲を聴くというのをずっと続けていて、雑多に知っているのはそのせいもあ

      • コロナ渦で、スタッフに敢えて伝えたこと

        たまには、少し経営の部分についてお話をしておきます。 このコロナ渦の初期、周知の通り新宿は人影の無い街になっていました。 その中でも営業を続けるという判断を下して、日々どうして良いのかわからない。これは本当にわからなかったですね。 我々、美容室は営業の規制対象に含まれたことは一回もありません。 なので、補助金や助成金の対象外です。 完全に対象外かというとそんなことはありませんが、休業判断はなかなか下し難い状況でもありました。 あと、営業における消毒方法や除菌殺菌方法、この

        • Ghostship graveyard

          今夜、誰も知らないNYをお見せしましょう。 誰も知らないは言い過ぎました、知る人ぞ知る、そんな場所。 NYといえばマンハッタンですね。ここ10年でブルックリンもだいぶ賑やかな街に。 皆さんはスタッテンアイランドに行かれたことはありますか? 行かれたことがある方は、恐らく自由の女神を観るためにフェリーに乗ったのではないでしょうか? スタッテンアイランドと云えば、90's HIPHOPのレジェンドであるWutang Clanが有名ですね。 僕は今でも聴きますよ、Wutang

        採用を通して見えたもの

          Sink or swim

          4回に分けて書いたEiji Salon突撃リポート。 本当はもっと書きたい事あるけど、この辺にしておきます。 伝えたかったのは、そんな甘くないよってこと。 勢いだけでどうにかなる程、世界は甘くない。 どうにかなったなら、それは大したものではない。 僕の場合は、勢いにラッキーが加わって何とか形になった。 後日談、10年後の30歳の時にその当時付き合っていた女の子が裏で話をしてくれたことを知った。 周囲のスタイリストは本当に良くしてくれたし、練習はハードだったけど目的はシン

          Sink or swim

          1$のホットドッグ

          前回書いた、3日間何も食べていないというのは本当で 滞在中、叔母と食事したのは初日のみ。 帰っても叔母は早寝のため食事があることはなかった。 5日目、何かを察していたのだろう。 スモークサーモンのベーグルサンドが置き手紙と一緒に置いてあった。 「厳しいことこそ楽しみなさい」 アッパーイーストの小さな公園で、涙ながらにベーグルを齧った。 人間上手くいかないと、とことん落ちていく。 スーパーへ行っても、会計の仕組みがちょっと異なりそうでビビって何も買えなかった。 それならス

          1$のホットドッグ

          Day 2

          2日目、初日で移動手段を理解したので、早速Eiji Salonに突撃しようと計画した。 住所のメモを確認して地図にマルを付けた。 叔母には弟子入りしに来たとは言っていない。 ただ観光しに行くとだけ告げていた。 余りに無鉄砲で壮大なプランが恥ずかしくて誰にも話せずにいた。 どこどこのお店が美味しいなど、細やかなアドバイスもくれたが全然頭に入って来なかった。 サロンに早く行きたくて仕方がない僕は、話の長い叔母がトイレ中にこっそりとアパートメントを後にした。 バスを駆使して辿

          Day 1

          NY行きの飛行機が向かう先は、ラガーディアでもJFKでもなくニューアーク空港だった。 ニュージャージーにある空港から、滞在するマンハッタンまでタクシーで向かう。 今だったらUBERとか相乗りのバンとか、安く行ける方法を知っているけど、その時は着いたらタクシーという選択肢しかなかった。 絶対に失敗したくないからそれしかなかった。 でも、それは間違った選択肢でもなかった。 マンハッタンの街をハドソンリバーを越えていく途中、遠巻きに眺めることが出来たから。 映画や写真で何回も観て

          First Contact

          2007年の12月31日。 20歳、初めてのアメリカ、NYで僕は打ち拉がれていた。 カウントダウン前のタイムズスクエアは見たことのない人波で、荒ぶる騒音の中、足元にはジャンクフードのゴミやビール瓶、肥えたネズミが這いずりまわり、鳩は狂乱にのまれて死んでいく。 その上を世界各国から集まった人々が肩をぶつけて宛もなく歩いている。 熱狂と興奮の渦を少し離れた位置でただ呆然と傍観していた。 その当時、サロンで働く傍ら通信制の美容学校に通い、将来の明確なビジョンなど無いままその日その

          First Contact