見出し画像

Ghostship graveyard

今夜、誰も知らないNYをお見せしましょう。

誰も知らないは言い過ぎました、知る人ぞ知る、そんな場所。

NYといえばマンハッタンですね。ここ10年でブルックリンもだいぶ賑やかな街に。
皆さんはスタッテンアイランドに行かれたことはありますか?
行かれたことがある方は、恐らく自由の女神を観るためにフェリーに乗ったのではないでしょうか?

スタッテンアイランドと云えば、90's HIPHOPのレジェンドであるWutang Clanが有名ですね。
僕は今でも聴きますよ、Wutang。たまにお店で流したりもします。
そんな彼らの出身地としか知らなかったスタッテンアイランド。
Wutangのレコード聴いていたのが16歳の時だから、約10年後にまさか行くことになるとはその時は思いもしなかった。

雑誌の撮影ロケ地が、スタッテンアイランドの南側のフレッシュキルズパークという公園でした。
たしかNylon magagineだったと思う。
なので僕は仕事で初上陸しました。

フレッシュキルズパークには911で破壊されたワールドトレードセンターの残骸が埋まっています。
再び地上に戻すには100年以上の歳月が必要とも言われています。
今尚建設中の公園。
完成予定は2035年。

セントラルパークの3倍もの広さの公園ですから、その敷地は広大です。

公園といえど、こんなワイルドなエリアも。

秋の深まったスタッテンアイランド。
2015年。
7年前か…時が経つのは本当に早い。

ロケ地のフレッシュキルズからそう遠くない場所に、船の墓場と呼ばれるスポットがあります。
僕は自転車で行きましたが、バスで行くことをおすすめします。
フェリー乗り場からはなかなか遠いです。
バスでも、30分くらいでしたね。

その場所については、ロケバスの運転手さんに教えてもらいました。
「うちの近くにすげぇ場所があるから見ていった方がいいよ」
と自慢げに言うので、じゃあ明日のロケ前にでも寄って行くよなんて軽口で返して。

実際に訪れた時の衝撃は今でも忘れられない。
川沿いに自転車を漕ぎ続けた50分。
全身の力が抜けて吸い込まれそうな、退廃美に見惚れていました。

こんな感じで廃船が20隻以上。
ただただ朽ちていくのを待つ、鉄の塊。
リサイクル方法として、水につけて鉄を錆びさせていくのが理論上で最もエコだそうです。
石油とかは事前に抜くのでしょうか。

付近は沼地で油断していると膝まで沈みます。

翌日、オフだった僕は作業着屋さんで防水のオーバーオールと長靴を買って再チャレンジ。
この時にCarharttのスウェットも5ドルで購入。
裏地がサーマルでMade in USA、これは日本の古着屋では見たことない。
全然今でも着てます。
買い物上手。

完全装備で向かった、船の墓場。

運転手のキース曰く、昔はもっと沢山あったそうです。
ハリケーンでめちゃくちゃになり沈んでしまったらしい。

拾い画像ですが、きっとこんな感じだったのでしょう。

これが果たして本当にエコなのか、俄かに信じ難い。

キースに撮った写真を見せたら、
「俺はガキの頃からここで遊んでるんだ。今はここでビールを飲むのが俺の最高のチルさ。」

撮影後、二人で訪れてビールを飲んだ。
キースは家に招いてくれて、夕食をご馳走に。

ホテル生活でろくなものを食べていない僕には、その時間がとても嬉しかった。アメリカの家庭というものを初めて感じた時間でもあった。
二人のお嬢さんはとても可愛かったし、南瓜のパイは絶品。

あれからキースとはたまにSNSで連絡を取り合う。

マンハッタンのギラつき、ブルックリンのお洒落ムードに飽きたら
スタッテンアイランドも悪くないかもですよ。

ハロウィンシーズンは装飾はオレンジ色に染まる。
晩秋のスタッテンアイランド、列車はたまにしか来ないのでこんな写真も撮れた。

-- Organic Hair Salon ---------------------------------------------
Marrows(マロウズ)-http://www.marrows.tokyo

メール:info@marrows.tokyo
電 話:03-6274-8199
住 所:〒160-0022
    東京都新宿区新宿4-1-22 新宿コムロビル 901
------------------------------------------------------------ Marrows --


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?