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精神科病院✖️コロナ


*2021年8月に書いた記事です。
改めて読んで、
精神科病院の実態や本質の恐ろしさに
身震いしました。


NHK Eテレ
ETV特集。

ドキュメント
精神科病院✖️コロナ


見てしまいました。


日本最大の精神科病院、
都立松沢病院の新型コロナ専門病棟に
1年以上の長期密着取材!

コロナだけでなく、
家族、病院、行政への取材で
日本の精神医療の実態に迫る!


という番組です。


コロナ禍で、
いろんな精神病院でコロナ患者が出たり、
クラスターが発生しました。

精神疾患患者は、
その性質上、
普通の病院では受け入れてもらえない。


そこで、
日本最大の精神病院、
都立松沢病院では、
コロナ専門病棟を作り、
各精神病院からコロナ陽性患者を
受け入れてるわけです。


いやぁ
本当に怖いドキュメンタリー
番組でした。


コロナが怖いんじゃありません。
精神科病院が怖いんです。


番組でも言ってましたが、
世界の精神科病院の2割が日本。

現在の精神科病院入院患者数は
約27万人。

松沢病院のコロナ病棟に
隔離されてる患者は、
殆どが60代以降。

5点拘束されて、
ベッドの上で奇声を発してました。

今回の取材では、
統合失調症の患者と認知症の患者が
多かったです。

都立松沢病院の病院長の発言が、
これまた恐ろしい発言でした。


精神科病院てものは、
医療だけを行ってる病院でなく、
社会の秩序を担保してる、
保安してる存在である。



街中で暴れるような人々を
収容している。

そのような患者を退院させたら、
家族、市民、警察が困るだけ。


地域にも家庭にも居所がない社会の弱者には、
精神科病院が必要なんです!!



今回の番組で紹介された患者は、

20代くらいから入院して、
30年以上精神科病院で過ごし、
もう60代以上になったような人ばかり。


もう親も亡くなり、
兄弟姉妹が時々お見舞いにくる。
そして、
兄弟姉妹も、
面倒を見ることはできないから、
一生病院で過ごして楽に死んでほしい。
できるなら安楽死させてあげたいくらい。

と言ってました。

また
とある60代女性は離婚して
子供が2人いるけど、

子供達はお見舞いに来ることもなく、
ずっと病院にいてくれと言って、
退院することはできない。

身寄りのない患者もたくさん。


松沢病院の精神科医がこうも言ってました。


患者を退院させるのに、
1番の対抗勢力は「社会」。

世の中の人が
見たくない者を放り込むとこが
精神科病院。




いやぁ
びっくりしました。



精神科病院って、
いまだにそんな怖いところだったんですね。
中世ヨーロッパのベドラムと変わらないじゃん。



病院に勤めてる精神科医が、
受け持ち患者のことを、

社会が見たくない者!
避けたい者!
差別される者!


と言ってましたねぇ。

もちろん
いい意味で言ってましたよ。
つまりは、
そのような弱者を我々は守ってあげてるんですよ!
長期にわたり収容してあげてるんですよ!

って。


今回のドキュメンタリーでは、
劣悪な精神科病院Y病院
が取り上げられてました。


実際にそこに入院してた患者の女性が、
顔を隠してインタビューに答えてました。


Y病院では、
コロナ陽性になった患者は
大部屋に集められ南京錠で鍵をかけられ、
閉じ込められたそうです。


和室の部屋で、
部屋の真ん中にポータブルトイレが
ひとつだけ。

何も隠すものはなく、
皆の前で排泄しなければいけない。

「こんな病院おかしい!
助けてお父さん!」

叫んでた女性がいたと証言してました。


もうみんな、
この大部屋から出れない、
このまま死んでいくんだ!


話してたそう。


このY病院には、
保健所や厚生労働省の検査が入ったそうですが、
NHKの取材に、
厚生労働省も保健所も答えられないと
取材を拒否しました。


実際にY病院で入院してた患者の証言によると、

保健所の検査の人が来たときだけ、
南京錠を開けて、
検査の人が帰ったら、また鍵を閉めた。

そして、
保健所の人も
ろくに調査せずに、
ただ廊下をさっーと歩いて行っただけ。

いやぁ、
さもありなんですね。
政治がやりそうなことです。


このY病院、
コロナ陽性患者を大部屋に閉じ込め、
鍵を閉めて、
かつ医者の診察も行わなかったそう。


ただ単に閉じ込めてただけ。
入浴もできなかったそうです。


怖いですねぇ。
昔の話ではありませんよ。

ここ1年間の話です。
現代の話ですよ!



そして、
また驚くことに、
都立松沢病院の精神科医がこう言ってました。

Y病院のような精神科病院が、
日本の精神科病院の標準。


都立松沢のような
素晴らしい精神科病院の方が
少数派なんです!

って。

そして、
このようにも言ってました。

でも
そんな劣悪な精神科病院でも、
存在しないと困るんです!

世の中には弱い人がいて、
社会的弱者がいる。
行き場のない人がいる。
そのセーフティネットが
精神科病院!




言い切ってました。



知りませんでした。

社会的弱者。
行きどころのない人。
身内のない人。

そんな人が暮らす場所、
収容する場所が精神科病院なんですね。



驚きました。


そういう人達って、
世界中にいるはず。

なのに何故、
日本だけぶっちぎり精神科病院が
多いのでしょうね。



百歩譲って、
そういう収容場所が必要としても、
精神科病院でなく、
それこそ児童施設の大人版作れば
いいですよね。

何故
社会的弱者に向精神薬まで
盛らないといけないのか、
サッパリわかりません。


テレビに出てきた患者さんたち、

とりあえず20代前後で統合失調症を
発症して、
30年以上入院したまま。

で、
大半の患者はもう寝たきりで
認知症になってる。

中には、
臀部の骨が露出するくらいの褥瘡ができてる
人もいました。


この人達、
もはや
精神疾患で認知症になったのか?

何十年にもわたる精神科病院暮らしと、
何十年間にもわたる向精神薬で
廃人のような状態になってるのか、
わかりませんよね。


わたしは後者と思いますけど。


わたしでも、
あんな精神科病院に何十年も入院させられ、
向精神薬飲まされたら、
精神崩壊してボケきりますよ。


確実に!
絶対にボケる。
おそらく辛過ぎて脳が保身でボケるはず。
さらには向精神薬まで飲まされるから、
敵面にボケる!


怖いドキュメンタリー番組でした。


日本の精神医療の実態に迫る!

って、
まだまだ序の口でしょうが、
それでも十分に怖かったです。


精神科病院に子供を入院させてる親も
いると思いますが、
本当に退院させてあげた方がいい。

まだ自分たち親が生きてる間はいいけど、
親が亡くなった後は、
その子供達、
死ぬまで一生何十年間も精神科病院暮らしになるわけです。


現実、
番組ではそんな患者ばかりでした。



話はそれますが、 
この番組を見て思いました。


何十年間も精神科病院に入院して、
そしておそらくそこで一生を終える人達。

薬のせいだか病気のせいだか知りませんが、
もう酷い状態なわけです。

実際に番組でも、
兄弟が
安楽死させてあげたいと言うような有様な
わけです。


こういう人たち、
何故こんな酷い目にあうのでしょう?

何かの呪いなのでしょうか。
前世の何かの罰?

わたしはそういうこと信じませんが、
そう思ってしまうほど、
生き地獄なわけです。


本当に、
殺人や犯罪犯して、
刑務所で過ごす方がよほどマシですよ。


よっぽど健全ですしね。
刑務所では向精神薬飲まされないし、
栄養バランスの取れた食事、
娯楽もあるし、
働いて収入も得れる。


そして
改めて思いました。


精神科病院に入院した経歴って、
本当にヤバイなって。
隠すべき過去ですね。



長くなりましたが、
怖いホラー番組の感想でした。


それにしても、
都立松沢病院の精神科医の人達、
自信満々でしたよ。

日本を代表する優れた精神科病院!!

という
自信に溢れてました。


都立松沢って、
けっこうダークな過去あるはずなのにね。

南京錠で鍵をかけられ閉じ込められるって、、、

本当にベドラムそのもの。

精神科病院って、
本質は変わってないのね。


精神科医自らがハッキリ言いましたからね。

世の中の人が見たくない者
隠したい者
隔離したい者を
収容してる場所だって。


すごいこと言うよね。

ベドラム

ダークな怖い歴史があるはずだけど、
さすがヨーロッパの建築物は素敵です。

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