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離脱症状と遷延性離脱症状③(ベンゾジアゼピン編)

Withdrawal following 
Benzodiazepine cessation
 
ベンゾジアゼピン離脱後の離脱症状



 
べゾジアゼピンの中止後の長期にわたる離脱症状は、
1991年にヘザーアシュトンによって
認識されました。
彼女は
不安感、耳鳴り、灼熱感、痺れ、痛みなどの離脱症状が、
何ヶ月も、時には何年も続くこと

記録しています。
 
全てではありませんが、
ほとんどの症状は時間の経過
とともに、
徐々に改善されます。

 
アヘンの離脱症状の特徴として認識されてる
「痛み」に対する過敏症は、
最近解毒されたアヘン中毒者を対象とした実験では、
正常になるまでに5ヶ月近くを要しました。
 
ほとんどの報告では、
ベンゾジアゼピンや抗うつ薬の離脱症状は、
通常、
薬物を止めてから何年も経っても、
徐々に改善することが示唆されている。
 
しかし
憂慮すべきことに、
長引くベンゾジアゼピン系離脱症状に関する
アシュトン氏の最初の記述には、

離脱後数年経っても症状が問題となっていた
1〜2例が含まれており、
場合によっては
ベンゾジアゼピン系薬を再開した後も
症状が問題となっている。
 
このことは、
時折、
薬物が脳機能の恒久的な変化を引き起こすことがある
ことを、
示唆している。
 
一部の報告では、
問題の薬物を突然中止した後、
長期にわたる離脱が続いたことを
示しているが、

英国の中毒サービスでは、
ベンゾジアゼピンの急速な離脱は望ましくないという認識が高まってるようであるが、

急速な離脱と長期にわたる離脱症状との間に、
可能性のある、
関連性についてのエビデンスは見当たらない、

との報告を出している。
 

以上


 
私達減薬者が参考にする
「アシュトンマニュアル」


ベンゾジアゼピンの諸問題を研究して
報告してくれた
アシュトン教授が偉大であったことは
間違いないでしょう。
 
私も「アシュトンマニュアル」は
全て印刷して、
何度も読みました。

そして
「アシュトンマニュアル」を鵜呑みにする危険性も指摘されてます。
(ベンゾの反跳性不眠に抗うつ剤処方を
 すすめてますが、
 それを否定する医師は多いです)
 
それはそうでしょう。

アシュトンマニュアルの改訂版ですら
2002年なのです。
 
18年以上もの月日が経過してるのです。
医学の情報が日進月歩なのは当然のことです。
 
さらに新しい情報を自分で収集して、
総合的に判断するのが賢明でしょう。

 
幸いインターネットという素晴らしいツールが
私達にはあるわけですから。

机の前で大きな図書館にいるような知識を得ることができます。
 
ジョアンナモンクリーフDr.も、
アシュトン教授に対して尊敬の念を抱きながらも、
今は認識が違う箇所もあるという事に
言及されてます。

 
ベンゾジゼピンの急速な離脱が望ましくない。
ということは
全国共通している常識です。
 
よくSNS上では、
急速な減薬をすると、
長期にわたる離脱症状
(遷延性離脱症状)が起きる!


恐怖と不安を煽る人がいます。
 

英国の研究報告では、
そこに関連性は見当たらない
という結論を出しているようです。
 
もちろん
英国の研究報告が正しいかどうかはわかりません。
 
とにかく、
離脱症状は個人差が大きい。

それは確かなようです。

皮肉ですが、
本当に心を治したいなら、、
精神科に行ってはいけない!


これは真実だと思います。

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