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「コミュニケーションが苦手なあなたへ」~HSPが考える、コミュ障のためのがんばらない処方箋 day3~

こんにちは!
ほいみん です。

「コミュニケーション」についての記事も、今回で3回目になりました。
みなさん、前回の内容、覚えておられますか?

コミュニケーションについての3択でしたね。
ちょっとおさらいしてみると…

人は動物の一種。
自然の中で群れを作って生きる必要がある。
群れで出会う相手は、お互いに初対面。
取るべき行動は
①「逃げる」
②「戦う」
③「協同する」
の3つ。

このうちコミュニケーションが成立しているのは、どれでしょう?
でしたね。

では、答え合わせです。
順に考えてみましょう。

まず①「逃げる」から。
コミュニケーションの成立に必要なのは接点です。
オンラインでもオフラインでもどちらでも構いませんが、
「あなた」と「わたし」が何らかの接点を持たなければ、
コミュニケーションは生まれようがありません。
「逃げる」というのは、そうした接点(場と言い換えてもいいかもしれませんが)を持つこと自体、放棄してしまうこと。
残念ですが、これではコミュニケーションは成立しませんね。
よって、①「逃げる」はバツです。
コミュニケーションが成立するには、媒介となる「場」が必要なのです。

次に、③「協同する」。
「協同する」とは

「二人以上の人や団体などが一つの仕事のために心や力を合わせること」
(出典:精選版 日本国語大辞典)   

でした。             

種の保存という究極の目的のために、力を合わせなくてはいけない。
だから「協力する」ではなく、「協同する」でしたね。
そのためには、お互い何を考えているのか、まず知る必要がある。
コミュニケーションはそのために存在します。
(音声による交流が圧倒的に多いのも、大きな特徴ですね)

大事なのは、お互いの意図が過不足なく伝わる、ということ。
コミュニケーションが成立するには
「話し手の意図」 = 「聞き手の意図」               という公式が成り立つ必要があります。

むかし、数学でベクトルを習いませんでしたか?
X軸、Y軸、Z軸の3つを用いて3次元を表現したものです。
Xを質、Yを量と置き換えるのなら、Zは方向。
コミュニケーションもベクトルに似ていると思いませんか。
どんな内容を、どれだけの量で、何をゴールにして話すのか。
量も質も大切だけれど、実はいちばん大事なのが、方向(目的)なんですね。

では、最後の②「戦う」はどうでしょうか。
ここまできたら、みなさんはもうおわかりですね。
答えは…
「成立する」です!
え? なぜかって?

ではここで、day2 広辞苑による「コミュニケーション」についての定義をもう一度、おさらいしてみましょう。

「社会生活を営む人間の間に行われる知覚・感情・思考の伝達。
言語・文字その他視覚・聴覚に訴える各種のものを媒介とする」

でした。

大事なのは、ことば以外にもコミュニケーションの方法があるよ、ということです。
人間には視覚・聴覚・触覚・味覚・嗅覚の五感が存在します。
他者とコミュニケーションを図るには、この中のどれかに訴える必要があります。
でも、五感はあくまで手段に過ぎません。

さきほど、コミュニケーションでいちばん大事なのは目的だよ、というお話をしました。
みなさんは何かの拍子に言葉が出なくなった経験はありませんか。
怒りや悲しみ、恐怖などなど。
マイナスの経験もありますが、もちろんプラスの経験もあるはず。
感動、感涙などは、その最たるものです。

では、どんな時に言葉が出てこなくなるのでしょう。
素晴らしい絵画や音楽、本に触れた。
おいしい料理を頂いた。
選手がベストを尽くした試合を観戦した。
などなど…

スポーツは形を変えた戦いですよね。
試合後、ライバルがお互いの健闘を称え合い、抱き合う、肩を叩きあう、涙を流す。
言葉は必要ありません。
なぜならゴールを共有していることが、不断の努力の集大成である本番(=戦い)を通して伝わってくるからです。

心に訴えること。
媒介を問わず、それがコミュニケーションの究極のゴールなのです。
本日はここまで。
では、次回もお楽しみに!


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