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過去の事『雑誌、書籍、ムック…に増刊って何?』

さて、出版社入社後いろいろな基本研修や取引先への納品、集金業務をかねての挨拶回りでバタバタしつつ、慌ただしく時間は過ぎていきます。

ちなみに発行していた書籍、雑誌などは時々買っていたこともあったので特に面接前に購入し、何か聞かれても問題無かったのです。

本当は面接でいろいろ聞かれても大丈夫なように準備をしておいた方が良いんでしょうけど。



本屋さんに買いに行って『こんな本無いですか?』と聞いたことありますか


そう、欲しい本が見つからない時ってありますよね。

新刊で発売されたばかりとかはともかく、何年も前に発売されてたまたま読みたくなったり、欲しくなったりする時無いですか?




そんな時本屋さんに行ってお店の人に聞くときがありますよね。

まあ最近はどこのお店もPCがあって、検索をしてすぐに在庫の有無とか、どこの棚にあるかまで分かってしまいます。




あ、その時に本のタイトルだけではなくて、出版社名とISBNコードっていう数字もあった方が良いですよ。

それがあると数字入力だけであっと言う間に検索できますし、注文もスムーズに行えますし何よりこのお客さん『通』だなと思ってもらえるかもしれません(それが良いかどうかは知りませんけど)。




最近はそんなやり取りになりますが、一昔前までだと『お店に無かったら無い・・・』だとか、『雑誌ですか、書籍ですか? それともムック・・・』もう知りませんよ、本は本なんだけど・・・って思った事数回。




そんないい加減な対応してた業界、ま改善されたと言っても良いのかな・・・



雑誌と書籍にムック・・・何ですかそれ

先輩からの指導で「書籍」「雑誌」「ムック」についての説明をいろいろ教えてもらったんですが、結局良く分からないまま業務を経験し、何となく分かった風で仕事してました。

簡単に言ってしまえば、雑誌は毎月とか隔月とか週刊・・・と決まった間隔で発行され、広告が入り返品可能な期限があるということらしい・・・。
けど返品は期限が切れても書店さんから出版社のほうへ『返品了解書』なるものをFAXして、出版社の担当者名とサインを入れて返送、その用紙を付ければ返品できますが凄い手間なのは間違いないです。

とは言え電話のやりとり、口頭でもOKでしたけど…


ムックって何それ? でしたけど時間が経つにつれ何となく分かってきて、いわゆる別冊と言うヤツで、月刊誌で良かった企画、人気の企画を雑誌で特集すると次の号が出るまで(翌月には次の号に変わるので)しか店頭に置けない・・・、じゃどうする?ってなり、雑誌のように返品が出来、販売期間を長く取れる書籍のような扱いが可能な本、それがムックになります(たぶん)。


単純な話、BOOKとMAGAZINEを足した造語になるのかな・・・『MOOK』となりました。


当時扱っていたムックの中には、本誌の実売を軽く超え5年以上も売れ続いたものがありました。

そうなると返品も可能で、発注もしやすくなり多めに在庫してもらえることが多く、より売れる数は増えていったのを思い出しますが、良い時代だったと思います。


最近は5年どころか去年のですか・・・? とか言われて発注もらえない事もしばしばですけど。

去年のが古くて売れないなら、古典とか、昔の和歌とか・・・歴史本ってもっと古いんじゃないかんと思うんですけど、それはスイーツと同じで別腹のようです。
まあね、売れてるヤツをワザワザ返して新しいのを置いて、それがその季節、地域で売れなくても新刊なのでとりあえず置きますってのもね…
うん、売れてるのを返品してですし…いや、別に良いんですよ、それでこのジャンル売れないんですよ~って言わなければ

そんなことを思い出してたら、書籍と雑誌の違い、ムックの扱いなどを日々覚えていった頃が懐かしく感じます。

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