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【ライカレンズ】Summicron 35mm F2 3rd (六枚玉)でF値別に紫陽花撮ってみたよ

みなさん、こんにちは
いかがお過ごしでしょうか?
最近はすっかり暑くなり夏を感じさせる、そんな天気の日が多くなってきたように感じます。

そんな時期ではありますが、最近は紫陽花が綺麗です。
少し撮ってきましたので今回も見ていただけると幸いです。

今回はタイトルにもあるようにSummicron 35mm F2の第3世代、通称「六枚玉」を使ってみました。
有名な八枚玉と七枚玉に挟まれたこのレンズですが、実力はいかがなものか。

本NOTEからその片鱗を少しでも感じていただければと思います。



紫陽花と木と。

Summicron 35mm F2 六枚玉 F2

以前にあげました、DR Summicron 50mm F2, Summilux 50mm F1.4 1st(後期)と比べると明らかにボケはなだらかに感じます。
普段50mmのレンズで解放付近で撮影されている方にとっては少々物足りないかもしれません。
写真はボケが全てではないので、これはこれでよいとして進めていきましょう。

さて、このレンズについてですが、画面中央部分のピント面はかなりしっかり解像していることがわかります。背景が適度にボケていることで立体感を感じることができます。特に木の部分です。妙に癖になりそうな立体感です。

前ボケについては溶けるボケというよりかはにじむボケのように感じています。なんとなく薄いベールを一枚被っているようにも思える、不思議なボケです。

独特なボケのように感じますが、ピント面をしっかり際立たせることができることができるという印象です。


Summicron 35mm F2 六枚玉 F4

解放から2段絞ってみたらどうなるか、みてみましょう。
先ほどのにじみ+ベールの不思議なボケから解放されたような、スカッと抜けた印象です。
特に手前の紫陽花のボケ方が顕著に変わっています。
ですが、ボケていないというわけではありません。しっかりと立体感を感じることができます。
中央のピント部分、特に青い紫陽花の部分はかなりしっかりと解像しています。これも立体感の演出に貢献していますね。
そして色も開放時より綺麗に出ています。
私は、F4がこのレンズでの好みですね。



Summicron 35mm F2 六枚玉 F8

さらに絞ると画面全域にピントが合っているような状態になります。それでも手前の紫の紫陽花はわずかにボケていますがかなり緩和されましたね。中央部分については解像度が高く、依然立体感を感じることができます。これはこのレンズの魅力の1つかもしれません。
ですが、F8まで絞るとパンフォーカス気味なので、F4に比べるとこの特徴的な立体感を感じにくいかもしれません。
じっくりと写真を鑑賞すると気づくことができる、味わい深い写真に仕上がりますね。


連なる紫陽花

Summicron 35mm F2 六枚玉 F2

改めて解放で撮影です。
手前から奥まで紫陽花が映るように撮影してみました。
手前にピントを合わせた一枚ですね。
画面の中央以降でボケが強くなっていることが伺えるかと思います。
特に橋の方の紫陽花についてはボケが大きいですね。そしてそのボケについてですが、先ほどの写真と比べると、粒のような輪郭が目立つことが確認できるかと思います。これを良しと思えるか汚いと感じるかでこのようなシーンでの写真の評価は変わりそうな、そんな気がしました。



Summicron 35mm F2 六枚玉 F4

F4となると、F2解放で感じた粒感のあるボケが緩和されて穏やかになりました。
ボケ方についても急に強くなるような印象もなく、滑らかにボケていっています。自然とピント面に目がいくようなそんな感じです。
このおかげで写真全体でお上品な出来となっています。
手前の紫陽花が綺麗なのはいうまでもありませんね。



Summicron 35mm F2 六枚玉 F8

ここまで絞ると、ボケが目立つことはなく全体的にしっかり写っています。流石にすみの方に行けば、ボケを感じますがF4ほどではありません。
これ以上絞っても被写界深度が深くなるくらいでしょうか。
それにしてもこのレンズは小さいのですが、思った以上にしっかり写りますね。

今回の六枚玉ことSummicron 35mm F2 3rd
Summilux 50mm F1.4 1st(後期)のような派手さないものの、よく見れば味わい深い写りを提供してくれる縁の下の力持ち的なレンズのように感じました。値段もライカの35mmレンズ群としてはコンパクトな部類なので、興味のある方はいかがでしょうか?

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