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映画から入ると失敗する『映像研には手を出すな!』

【基本情報】

製作年:2020年
製作国:日本
 配給:東宝映像事業部

【個人的順位】

鑑賞した2020年日本公開映画ランキング:124/135
 ストーリー:★★☆☆☆
キャラクター:★★★☆☆
    映像:★★★☆☆
    音楽:★★☆☆☆

【あらすじ】

舞台は湖に面した芝浜高校。そこに入学した浅草みどり(齋藤飛鳥)は、
アニメを作ることを夢見てはいるものの、一人では行動できない小心者。

浅草は友人の金森さやか(山下美月)を誘ってアニメ研の見学に行くが、
そこで水崎ツバメ(梅沢美波)と遭遇する。役者の両親から反対されているが、アニメーター志望の水崎は浅草と意気投合。

部活の統廃合が進み、部の存続の危機に直面しながらも、アニメで「最強の世界」を作るべく、3人の奮闘物語が今始まる!

【感想】

これ、映画から入らない方がいいです。。。映画を観た時点では、僕は漫画もアニメもドラマも観ていなかったのですが、その状況だとまあ置いてけぼりになりますよね。。。

やたらと出演者が多くてカオスだし、オタクたちがギャーギャーわめくだけの内容で、ストーリーは何となくわかるものの、いろいろ唐突すぎてちょっとついていけないです(笑)

主人公たちもいろいろな課題にはぶつかるものの、ワーワー言ってるうちに解決するので、あんまりストーリー性っていうものはなく、浜辺美波の存在も「???」な感じでした。もっと葛藤や対立が目に見えていれば楽しめたのかもしれませんが。。。

なので、正直乃木坂ファンか原作ファンじゃないければ楽しめない内容かなーと思います。

まあ、全体的にはそうなんですけどね、キャラクター自体はコミカルで笑えます。オタクやクリエイターって本当にめんどくさい生き物だなっていうのがよくわかるので(笑)

そんなコミカルな中で、個人的には、生徒会のさかき・ソワンデを演じたグレイス・エマを推したいです。彼女の演技が一番自然でうまいなーって感じました。メイン3人よりも断然よかったように思います。

あと、山本美月の顔が前田敦子にしか見えませんでした。。。(笑)

映像に関しても演出自体は面白いんですよ。「ここにこういうのがあってー」みたいに口に出すだけで、頭の中にあるデザインが目の前に下書きの形で可視化されるので、口下手な自分もこういうコミュニケーション手法が実現できたらいいなと思うほど。もちろん、現実に目の前に現れるわけではなく、あくまでも妄想の世界を観客にわかりやすく見せるための工夫なんですけどね。

と、まあここまではあくまでも映画単体の話です。

実はこの作品は実写ドラマが先行して放映されていいたんですよ。今ならアマプラで観ることができます。

映画観賞後にドラマを観ているのですが、、、うん、これは絶対ドラマを先に観た方がよかったですね。

ドラマの方が人物描写が細かいし、話の設定もよくわかるので作品に対する理解が深まりますし、映画ではこのドラマの部分を再編集したシーンも多いので、先にドラマを観た方が楽しめると思います。僕も先にドラマを観ていたら、映画の評価ももっと高く、順位もあと50番ぐらい上だったかもしれません。

『妖怪人間ベラ』もそうでしたが、ドラマが先行して配信されている作品は、そっちを先に観た方がいいですね。映画はドラマを観たことを前提に作られていることもあるので、映画が初見だと置いてけぼりになってあんまり楽しめない気もします。

逆に言うと、もったいないんですよねー。僕は配信ドラマってほとんど観ないから、映画から入って「微妙だな。。。」って評価になってしまうのがちょっと残念。

配信ドラマは30分モノで尺が短いのはいいんですが、話が複数あるとちょっとめんどくさくなって観るのをためらっちゃいますね。

映画をメインに観る身としては、ドラマと映画で分けるなら、映画で分作にして欲しいです(笑)


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