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笑いよりも青春系だった『とんかつDJアゲ太郎』

【基本情報】

製作年:2020年
製作国:日本
 配給:ワーナー・ブラザース映画

【個人的順位】

鑑賞した2020年日本公開映画ランキング:108/156
 ストーリー:★★★☆☆
キャラクター:★★★☆☆
    映像:★★★☆☆
    音楽:★★★★☆

【あらすじ】

渋谷の円山町にあるとんかつ屋3代目の跡取り息子・アゲ太郎(北村匠海)。彼は一目惚れした苑子(山本舞香)の心を射止めるため、DJになることを決意。

とんかつもフロアもアゲられる男「とんかつDJ」を目指すため、いい加減な性格のDJオイリー(伊勢谷友介)に弟子入りしたり、大人気DJの屋敷(伊藤健太郎)を勝手にライバル視したりと、勢いと勘違いで突き進んでいく。

果たして、「とんかつDJ」として頂点に立ち、苑子のハートをつかむことはできるのか。

ジューシーなとんかつを揚げる音とフロアを賑わすビートが見事に融合した前人未到の満福絶倒コメディがここに爆誕!

【感想】

公開前からいろいろお騒がせしている映画ですが、無事に予定通り公開できてよかったですね。ただ、ある意味注目が集まっているし、キャストも豪華なんですが、初日の今日はあんまり人が入っていなかったな。。。明日以降、お客さんたくさん入っているといいんですが。

今日ですね、僕は舞台挨拶中継付きの回を観たんですが、下手したらこれ本編よりも面白いんじゃないかってぐらい笑えたんです。伊藤健太郎の代わりに、急遽ピンチヒッターとして加藤諒が舞台挨拶に来ていたんですけど、いやもう彼すごいんですよ。完全に場を支配してて。ずっと「俺のターン!」ばりの存在感。圧がすごい。

そんな彼がいたからこそ、山本舞香のやや冷めたリアクションも逆に面白くて。この2人、属性は違うけどマイペースなところがツボりますね(笑)

さて、肝心の本編なんですが、てっきり爆笑系の映画だと思っていたものの、実際はそんなでもなかったんですよ。コメディに変わりはないんですけど、『翔んで埼玉』のようなバカっぽさはあんまりなくて、どちらかというと『ウォーターボーイズ』に近い印象を受けました。

要は、男子でシンクロしたくて、仲間を集めて、練習に励み、途中失敗もするけど、最後は大成功させるっていう流れが、とんかつDJを目指し、頼れる師匠(DJはひとりでやるから仲間って概念はあまりないかなと)を見つけて、練習を積み重ね、途中失敗もありつつ、最後にドカンと打ち上げるっていうのにピッタリ当てはまるなって。

そういう青春系の映画とおバカ要素をほどよく混ぜたような雰囲気の中で、
とんかつとDJに共通点を見出すという設定が秀逸なので、考えた人マジで天才だなって思いました。

正直、前半は笑いのツボがわからず、ちょっと退屈に感じていた部分もあったりするんですが、上記の流れに加えて、ラストのDJシーンは流れている曲も聴いたことがあるものが多かったったからか、興奮すると同時にちょっと感動もしました。

まあ、僕、漫画の方は読んでいないので、漫画と映画でどう違いがあるかはわからないんですが。。。

とはいえ、もっと笑うかと思っていたので、意外と青春系だったなっていうのにやや想定外だと感じたことは否めませんが(笑)

あと、こういう系の映画を観て思うのは、邦画ってちょっと内輪ネタが多いのかなって思います。今回もフワちゃんやDJ KOOが出ているんですが、知っていればより笑えるだろうなって思いますけど、例えば外人から観たらわからないんじゃないかなーって。洋画でもあるのかもしれませんが、あんまり思いつかないんですよね。島国だから自分たちにだけわかる笑いが発展してきた感じなんですかね。

それにしても、まさかDJ KOOもこんな形でDJをネタにした映画に出演することになるとは思っていなかったでしょうね。彼はDJ初心者のためのビデオ講座の講師のような役なんですが、彼ほどハマり役もいないでしょう。日本に有名なDJはたくさんいると思いますが、バラエティ向きで、しかもDJとしての認知もあるなんて、彼ぐらいじゃないでしょうか(笑)

でも、この映画を観て一番思うのは、「とんかつ食べたい」ですよ。あのジューシーな衣に包まれた分厚いお肉が食欲をそそる。。。この映画観た後は、とんかつ屋さんに行きたくなるからそのつもりで(笑)


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