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永瀬廉が意外とハマッてた『弱虫ペダル』

【基本情報】

製作年:2020年
製作国:日本
⠀ 配給:松竹

【個人的順位】

鑑賞した2020年日本公開映画ランキング:86/104
⠀ ストーリー:★★★☆☆
キャラクター:★★☆☆☆
    映像:★★★☆☆
    音楽:★★★☆☆

【あらすじ】

小野田坂道(永瀬廉)は千葉から秋葉原まで電車で通うアニメ好きなオタク高校生。高校入学と共に念願のアニメ研究部に入ろうとしたが、休部を知りショックを受ける。

ある日、彼の自転車の走りを見た同級生の今泉俊輔(伊藤健太郎)から
レースの勝負を申し込まれる。そこで、自転車で走る楽しさを初めて感じた坂道は、秋葉原で出会った鳴子章吉(坂東龍汰)に誘われて自転車競技部に入部する。

練習をこなし、徐々に自転車選手としての才能を発揮する坂道。ついには県大会のレギュラーメンバーに選ばれ、初めて出来た「仲間」と共に、インターハイ出場を懸けたレースに挑む。

【感想】

『弱虫ペダル』というより、もはや「永瀬廉の映画」って感じしかしませんでした(笑)

原作は読んだことがなかったので、この映画のためにちょっと予習をと思い、11巻まで読み進めましたんですよね。話としては、小野田坂道が落車からの100人抜きするところで御堂筋が行手を阻むところですね。まさにこの映画もそこまでを扱っています。

ただ、設定はちょっと違いますね。映画では上級生と1年生がマンツーマンで練習するところとその後の1,000km合宿がいっしょになっていたり、終盤のメインレースは“インターハイの千葉県予選”という建て付けになっていました(でも、エピソードは原作のインターハイ本選を一部踏襲しています)。

なので、2時間できれいにまとめた形にはなっていて、原作を知らなくても楽しめるような工夫はされてると感じました。

とはいえ、漫画の実写化あるあるにはなってしまうのですが、尺の都合でいろいろすっ飛ばされてるため、原作を読んだ身からしたら全体的に薄く感じてしまうし、キャラへの感情移入もしづらかったです。

スポーツ系の映画だとやっぱり「倒すべき相手」がいることで盛り上がると思うんですが、今回そういうのはなく(御堂筋の「み」の字も出てきません)、小野田坂道が「ずっと独りだったから友達と走りたい」という願望の実現が全面に出ているだけなので、個人的には物足りない印象でしたね。。。これが三部作の一発目とかならまだしも、ピンの作品だとちょっと寂しいです。

だから、永瀬廉のファンならいいと思いますが、普通に原作好きの人はそんなにハマらないかもしれないなーと思いました。

でも、その永瀬廉が予想以上に小野田坂道だったのがちょっとびっくりなんですよ!原作では「ビジュアルは三下」なんて言われてるのに、特A級の顔面を持つ永瀬廉を投入したことで、「フォルムもスタイルも違いすぎるだろ!」なんて思っていましたけど、甲高い声でもじもじしてる動きがうまく特徴を捉えててハマッてるなって印象でした。

また、他のキャストも豪華で、伊藤健太郎と橋本環奈のコンビは『今日から俺は!!』を思い出すし、『ぐらんぶる』を観た後だと、素っ裸だった竜星涼が声を低くして真面目なキャプテンの金城真護役をやっているのは、そのギャップに笑ってしまいますwww


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