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まさに第三次映像革命だった『TENET テネット』

【基本情報】

 原題:Tenet
製作年:2020年
製作国:アメリカ
 配給:ワーナー・ブラザース映画

【個人的順位】

鑑賞した2020年日本公開映画ランキング:1/125
 ストーリー:★★★★★★★★★★
キャラクター:★★★★★★★★★★
    映像:★★★★★★★★★★
    音楽:★★★★★★★★★★

【あらすじ】

ある日、満席の観客でにぎわうオペラハウスでテロ事件が発生。罪もない人々を救うべく、特殊部隊が館内に突入する。

部隊の一員である名もなき男(ジョン・デヴィッド・ワシントン)は、仲間を救うために身代わりとなって捉えられ、毒薬を飲まされるが、いつの間にか鎮痛剤にすり替えられていた。

昏睡状態から目覚めた彼はフェイと名乗る男からミッションを伝えられる。それは、未来からやってきた敵と戦い、世界を救うというもの。未来では"時間の逆行"を可能にする装置が開発され、人や物が過去へと移動できるようになっていたのだ。

ミッションのキーワードは"TENET テネット"。その言葉の使い方次第で未来が決まる。

突然、世界規模の任務に巻き込まれた名もなき男は、任務を無事完遂できるのだろうか。

【感想】

おはようございます。日本で2番目に早い時間に鑑賞してきました(27時10分の回)。

いや、、、これは、、、もう、、、なんだろう。。。『ジョジョの奇妙な冒険』ってご存知でしょうか?あれの第3部にポルナレフというキャラクターがいるのですが、彼の有名なセリフ「な…何を言っているのかわからねーと思うが、おれも何をされたのかわからなかった…」っていうぐらいの衝撃でした。

開始1分で映画の中に引き込まれるド派手なシーンから始まり、その後も目まぐるしい展開に、もはやネタバレしようにも、ネタバレできないぐらい理解が追いつきません(笑)

そういえば、冒頭のシーンって、だいぶ前から映画館で観ていたんですよね。1月とか2月ぐらいでしたかね、IMAXで鑑賞したときにそれが流れていて、てっきりドルビーか何かのプロモーションかと思っていたのですが、まさかのこの映画だったっていう。

で、この映画のすごいところは、難しく見える中でも目的がものすごくシンプルってところなんですよ。「未来からやってきた敵と戦って世界を救う」っていうだけですから。ただ、その過程がものすごく複雑で。

世の中には、「誰が観てもわかる映画」と「わかる人にしかわからない映画」の2種類あると思いますが、ストーリー的にはちょうどその間ぐらいのやや後者寄りっていう絶妙なバランスなんです(ここはその人の理解度にもよるから一概には言えないと思いますがw)。

特に、話を複雑にしているのが、この映画の醍醐味でもある"時間の逆行"ですね。通常のタイムトラベルは、主人公たちが時代を行き来しても、時間の流れは常に一定で過去から未来へと流れています。例えば、過去に戻っても、その過去の中で時間はまた未来に向かって進んでいるので、単に今いる環境が変わっただけという状態です。

ところが、今回は時間の流れ自体が逆になる上に、通常の時間の流れと逆行している状況が混在するから、まさに上記で書いたポルナレフ状態に陥ります(笑)

しかも、登場人物も多いので、一回で理解しきるのはなかなかに至難の業かと。僕も各キャラクターの思惑とかまで全然把握できていません。

でもね、ストーリーがわからなくてもまったく問題ないんですよ。なぜなら、その謎めいた話を凌駕するほどの映像体験があるから!!

僕はこの映画を勝手に第三次映像革命だと思ってます。完全に世代的な話なので、年代が違えば挙がってくる作品も違うと思いますが、第一次は弾を避けた『マトリックス』、第二次は細かい部品まで再現したCGが圧巻の『トランスフォーマー』、そして第三次が本作。

タイムトラベルという概念も、逆再生という映像手法も古くから使われているので、正直それ自体が斬新っていうことはないんですよ。にも関わらず、これが映像革命だと思った理由は、映像の中の一部だけを逆再生させたり、
通常の時間の流れと逆行を混在させる手法です。

探せばこれまでの作品にもあったかもしれませんが、全編に渡ってド派手なアクションが続く中でこれをやり遂げたってのは凄まじいですね。。。

こんなストーリーを考えつき、映像化してしまうクリストファー・ノーラン監督の才能に嫉妬します(笑)僕は小さい頃からハリウッドのSF映画やアクション映画を好きで観ていたので、映画における高いCGクオリティやド派手なアクションシーンなんかは大好物なのですが、今作は確実に今年日本で公開された映画の中でトップクラスでしょう。

そんなわけで、これは絶対映画館で観て欲しいですし、IMAXで観て欲しいですし、僕も夜2回目観てきます(笑)

ちなみに、今回出ているエリザベス・デビッキ、顔は美しいし、スタイルはヤバいしですごく好きなんですが、身長191cmという長身なのに、高いヒール履いて2m超えてたから、全キャストの中で一番高いかもしれません(笑)この映像を観ると、彼女のスタイルがよくわかります。

そういえば、彼女は『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』でアイーシャを演じてましたね。続編にも出るのか期待が高まるところです。

ロバート・パティンソンも次の映画は『ザ・バットマン』とのことなので、スーパーヒーロー映画にゆかりのある人が目立ちますね。


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