スパイ映画というより戦争映画。過去作と比べるとちょっと派手さには欠ける『キングスマン:ファースト・エージェント』
【個人的な評価】
2021年日本公開映画で面白かった順位:59/269
ストーリー:★★★★☆
キャラクター:★★★★☆
映像:★★★★☆
音楽:★★★★☆
映画館で観るべき:★★★★☆
【要素】
アクション
スパイ映画
戦争映画
テーラー
【元になった出来事や原作・過去作など】
・漫画
マーク・ミラー&デイヴ・ギボンズ『キングスマン:ザ・シークレット・サービス』
・映画
『キングスマン』(2015)
『キングスマン:ゴールデン・サークル』(2017)
【あらすじ】
1914年。世界大戦を密かに操る謎の狂団に、英国貴族のオックスフォード公(レイフ・ファインズ)と息子コンラッド(ハリス・ディキンソン)が立ち向かう。人類破滅へのタイムリミットが迫る中、彼らは仲間たちと共に戦争を止めることができるのか?
歴史の裏に隠されたキングスマン誕生秘話を描く、超過激スパイ・アクションシリーズ待望の最新作。最も過激なファースト・ミッションが始まる!
【感想】
今年最後のハリウッド超大作映画ですかね。散々公開が延期されて、ようやく日の目を浴びることができました。しかもこのシリーズ、メチャクチャ好きなので期待値が爆上がりしていたんですが、、、個人的には正直「あれれ?」って(笑)
<スパイ映画、、、ではない>
キングスマン誕生の物語を描いた作品ですが、これまでのようにスパイ映画ではありません。むしろ、戦争映画に近いです。まあ、大地次世界大戦が舞台になっているので、そうなっちゃいますけど。なので、その知識があった方が、理解はスムーズに進むと思います。
<過去作のいいところは継承されず>
僕がこのシリーズが好きな点が3つあります。
1.スパイの秘密道具に中二心をくすぐられる
2.独特なカメラワークによる大興奮のバトルアクション
3.スピード感あふれるテンポのいい展開
ところが、今回の最新作ではこの3つの要素がないんですよね。時代設定的に、これまでのようにはいかないのかもしれませんが、そこは期待外れだったと言わざるを得ません。特に、前半はけっこう退屈だと感じてしまいました。。。
<印象的なシーンももちろんあります!>
あまりいいことが書けていないですが、そんな中でも、印象に残るシーンはありますよ!例えば、予告編にもあるラスプーチンが踊りながら戦うシーン。彼の滑らかに動きながら攻撃を繰り出していく人間離れした動きはかっこよかったです。また、父が子から勇敢さを学ぶという姿勢も、通常とは逆の流れで印象に残ります。もちろん、キングスマンが誕生する瞬間も、シリーズのファンなら感慨深い気持ちになると思いますね。そろそろ『3』の撮影も始まるようですが、本作の続きもありそうな感じですし、過去と現代の2軸で展開していくのでしょうか。
<その他>
本作はキャストにも注目したいんですけど、レイフ・ファインズって『007』にも出てるんですよね。まさかのスパイ映画の代表作で2作品かぶるっていう(笑)
あと、ラスプーチンを演じたリス・エヴァンス!彼、『ノッティング・ヒルの恋人』(1999)で、タッカー(ヒュー・グラント)の同居人スパイクを演じていたんですが、あの天然キャラとは全然違う役どころが面白いです。ぜひチェックしてみてください。
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