フォード社に腹立ちまくりの『フォードvsフェラーリ』

2020年公開映画ランキング:4/5
  興奮🤩:★★★★☆
  怒り😡:★★★★☆
スピード🏎:★★★★★

ああ、思い出しただけで腹が立つ!
それぐらい、フォード社がクソだと思った映画です。

いや、内容はすごくよかったんですよ。
実際にあったフォードとフェラーリの対立を描いた内容で。

サラっとストーリーを紹介すると、もともとフォードがフェラーリに対して買収提案をしていて、途中までいい具合に進んでいたものの、レーシング部門を手放したくないフェラーリ側が、急遽買収提案を拒否。
それに怒ったフォードが、「じゃあ、自分らでレーシングカー作ったるわ!」ということで、キャロル・シェルビー(マット・デイモン)と、ケン・マイルズ(クリスチャン・ベイル)に白羽の矢が立つというものです。

そこからはね、いかに速く、いかに耐久力のある車を作るかっていうことで、作ってはテストして、作ってはテストしての繰り返し。
そうやって、どんどんいいマシンを作り上げて行くんだけど、やっぱり面白いのは実際に走ってるシーンです。テストにしろ本番のレースにしろ。

今回、4DXSCREENで観て来たから、相性抜群すぎて!

これは座席が稼働し、風が吹いて雨が降る4DXと、両サイドにも映像が映し出されるScreenXが合わさったもので、究極の没入感を味わえる優れものです(前まで4DX with ScreenXって名称だったのにいつの間にか変わってました)。
これやっぱり乗り物系の映画には合います。アトラクションみたいで。
僕はすごく好き。
(静かに観たいって人にはオススメしませんが。。。)

時速200kmを超えた世界に行ったことのある人にしかわからない景色というものはあるだろうけど、スピンやクラッシュが当たり前の命がけの世界で、1分1秒を争うあの緊迫感は、例えば陸上や水泳などのタイムを競う競技に身を置いていた人には、よりスリルを感じるんじゃないでしょうか(僕がまさにそうだったけど)。

でも、この映画の魅力はレースシーンだけじゃないんです

みんな、チームフォードだから、当然企業の思惑ってのがあります。
特に、クリスチャン・ベイルが演じたケン・マイルズという人物はかなり個性が強い人だったため、レーシング部門の責任者であったフォード副社長の反感を買ってしまって除外されそうになったり、企業の宣伝のためにレース中に無茶ぶりされたりと、池井戸潤の作品みたいな展開もありました。
そこは、もうすごくモヤモヤ、イライラして、ある意味共感といえば共感だけれど、「このクソフォードが!!」と心の中で叫んでました。
本当に、勝利を食い物にする嫌なやつらです(笑)

で、僕自身は車にほとんど興味がないのですが、スピード感あふれるレースシーンや、企業の思惑と個人の意見の食い違いによる葛藤なんかがいいドラマに仕上がっていたので、とても楽しめました。

なので、車好きな人は必見の映画だと思います!


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