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映画好きにはたまらないはずの東京コミコンに初参加したら苦い思い出になってしまったワケ(笑)

こんばんは。いつもは映画の感想を書いているのですが、これだけは備忘録として書き残しておきたいということで、昨日参加した「東京コミコン2022」について書こうと思います。一応、映画関連のイベントですしね。

<コミコンって何?>

映画好きの人なら一度はその名を聞いたことがあるでしょう。コミック・ブック・コンベンションの略で、元々はコミック・ブック、いわゆる漫画に焦点を当てたイベントでした。これ自体は一般名詞というか、どれか特定のイベントを指した言葉ではありません。今やコミコンとはいってもその扱い範疇は広く、特にアメリカのSF映画やスーパーヒーロー映画の祭典のような色を帯びており、アメリカのカリフォルニア州のサンディエゴで行われているサンディエゴ・コミコン・インターナショナルが規模も大きくて有名ですね。

https://www.us-buyer.com/sandiegocomiccon2022より引用

<今年で5回目の東京コミコン>

そんなコミコンが2016年から東京でも開催されることになりました。2021年はコロナの影響で中止だったので、今年が6回目の開催となりました。内容は毎年ほぼ同じで、映画で使用された衣装や小道具の展示、ゲームの体験会、コスプレ大会、グッズの物販、飲食などですが、一番の目玉は来日したハリウッドスター(東京コミコンではセレブと言います)といっしょに撮影できたり、サインをもらえたりすることじゃないでしょうか。もちろん、事前にお金を払ってチケットを購入する必要はありますが(笑)

<映画好きなのになぜ今まで行かなかったのか>

セレブに会えるなんてまさに夢のようですよね。でも、僕は過去一度も行きませんでした。理由は2つあります。

①場所が遠い
②コスプレがめんどい


①についてですが、会場は2020年のオンライン開催を除けば、今まですべて幕張メッセで行われています。僕は東京都内に住んではいるので、電車を乗り継げば行ける距離ではあります。ただ、過去に東京ゲームショーに何回か行ったことがあるんですが、やはり何回も行っているとパターン化されたコンテンツに魅力を感じなくなり、わざわざあそこまで行くほどかと思ってしまったんですよね。東京コミコンも基本は展示と物販と聞いていたので、そこまで見たいかと言われると別に……って感じてしまい。セレブに会えるといってもそれなりの金額を支払うわけですし、なんか躊躇していました。

②については、これはもうまわりからしたら「知らんがな」って感じなんですけど(笑)コスプレは強制じゃありません。ありませんが、行くならコスプレはマストだなっていう思いと、とはいえ、いちいちやるのめんどくさいなっていう思いのせめぎ合いです(笑)ちなみに、やるとしたら僕のアイコン写真にあるダース・モールなんですけど、これ、メイクは手書きなのでけっこう時間かかるんですよね。それをあの遠い場所まで行ってやりたいかっていうと、「うーん」っていう。

とにかく、いろいろ億劫だったってのが理由です。

<今回参加した理由>

さて、ここからが本題です。なぜ、今回に限って参加を決意したのか。その重い腰を上げるべき何かがあったのか。そうなんです。今回の東京コミコンに来日するセレブの中に、『スター・ウォーズ』シリーズにおいて、現在もラスボスであるダース・シディアスを演じられているイアン・マクダーミド氏と、若きダース・ベイダーを演じられているヘイデン・クリステンセン氏がいたんですよ!!僕が一番好きなスター・ウォーズは『シスの復讐』(2005)なんですけど、当時からこの2人にはいつかお会いしたいと思っていて!で、僕のコスプレがダース・モールじゃないですか。3人のシスが揃うのは今しかない!と思ったんですよね。これは推し活ではなく、使命感に駆られたシメ活と言ってもいいぐらい!

とはいえ、場所の遠さとコスプレの面倒くささは依然としてありました。なので、本当に行くと決断したのは、実は最終日前日なんです(笑)ただ、いつでも行けるように準備は整えていました。押入れの奥からコスチュームを引っ張り出し、古くなったメイク道具を新しいものに替え、twitterで情報収集をする日々です。最初は行くかどうしようか迷っていた自分も、タイムラインに上がってくる参加者の幸せそうな写真を見ていると、テンションがどんどん上がっていきましてねぇ。英語でどんな挨拶をするかもDeepLを使って覚えたりして。

<立ちはだかるセキュリティ問題>

しかし、ここでひとつの問題が浮上します。今回、3年ぶりのリアル開催ということもあってか、けっこうルールが厳しくなっておりまして。セレブとの撮影も細心の注意が払われていました。

引用:東京コミコン公式サイトより

僕のダース・モールはフルメイクなので、下部の「顔をすべて覆う覆面マスク」に該当するのかが不安でした。なので、藪蛇になる懸念もありましたが、事前に運営にメールで確認をしたんです。すると、「顔がわからなければ、どんな人と写真を撮ったのかわからない、というセレブのお気持ちを考えていただければと思います」という、YesともNoとも言わない回答が返ってきました。この時点でNGならNGとハッキリ言ってほしかったんですが、グレーだったんでしょうかね。。。マスクではないから規約上NGではないけれど、運営としてもOKは出しづらいという。それに、twitterを見ていると、フルメイクでも写真を撮れている方もいらっしゃったので、保証はないけれど、イチかバチか懸けに出ることにしました。セレブだって1日に何百人と撮影するでしょうから、顔なんて覚えていないだろうし、むしろ『スター・ウォーズ』のキャラクターに愛を注いでいることがわかった方が楽しんでいただけるんじゃないかなあとも思ったので。

<当日、衝撃の結末が……>

前日は雨が降っていたので天気が不安でしたが、この日は快晴でした。

会場全景

着替えを済ませ、メイクをすること2時間。

更衣室とは別に、メイク専用ルームもありました

受付までまだ余裕があったので、会場内をうろうろしましたが、「この後、イアンとヘイデンと会える……」という胸の高鳴りのせいでまったく集中できませんでしたね(笑)展示物自体は、映画好きならたまらないものばかりでしたよ。

ついに会場へ!
マーベル生みの親、故スタン・リー氏
R2たち
ダース・ベイダー
『ターミネーター2』の展示物も!
『ダークナイト』も!

ようやく時間になり、撮影の待機列へと並びます。「ああ、イアンとヘイデンがすぐそこに……」と、ここで思わぬ事態が。。。「その格好で撮影がOKか運営に確認を取ります」とスタッフのお兄さん。僕の姿を撮影して、LINEで上に判断を仰いでいるようでした。そして、待つこと数十秒。

「ダメです」

BLEACH』ばりの「なん……だと……?」が心の中で炸裂しました。理由としては、やっぱり顔がはっきりしないのと、頭の被り物についているツノが「鋭利なモノ」に当たるようで。。。「いや、これ柔らかいんですけど?」とブニブニさせてみましたが判断は覆らず。確かにtwitterでも被り物を外すように言われている人はけっこういらっしゃいました。ウィッグ程度ならいいらしんですが、帽子とかボリュームのあるものは、中に危険物が入れられる可能性があるそうで(そんなことするやついるかって思いますけど)。こういう頭部のパーツも含めてのコスプレですし、みんなこの日のためにお金と手間を惜しんで準備してきたのに、それがわかったのは当日なので、けっこう混乱していました。しかも、スタッフによって判断がマチマチなのもまた反感を買っているポイントで。。。

そんなこんなで、僕はこのままでは撮影ができません。もちろん、写真を撮らなくても返金はされません。「今から30分以内でメイクを落とし、被り物を外してきたらOKです」と言われたのですが、、、このコスプレで撮影するために来たようなものなので、それがNGならもはやほとんど意味ないなっていうのと、6.5万円が無駄になるっていうのを天秤にかけ、「わかりました。ダッシュでメイク落としてきます」と言って、急いで更衣室に戻り、超特急でメイクを落としました。

で、再び会場に戻ったのですが、悲しいことにスタッフ間の連携が取れておらず、事情を話せども中に入れてもらえないんですよ。先のスタッフさんの名前を出したものの、「確認します」の一点張り。15分ぐらい待たされて、ようやく中に通していただけましたが、最後の1人でメッチャ急かされて、覚えてきた英語を話す間もなく、2秒ぐらいで終わってしまいました。。。しかも、顔はメイクが完全に落としきれてなくてメッチャ汚いっていう。。。6.5万円かけてこんな写真の撮られ方とは。。。悲しみ。。。

ひどすぎて顔は見せられません(笑)

でも、イアン・マクダーミド氏もヘイデン・クリステンセン氏もすごく優しい顔で迎えてくれました。「この人たち、本当にダークサイドなの?」っていうぐらい。向こうから握手もしてきてくれて、それに救われました。。。今回のようなトラブル(自業自得といえばそうかもしれませんが)もなく、気持ちに余裕を持って撮影に臨めていたら、もっと納得できる幸せなショットになったかもしれません。

<運営に思うこと>

今回の東京コミコン、3日間で6万7千人が来場したそうです。それだけの数の人が来て、大きなトラブルなく終われたのも、運営がいろいろ尽力していただけたおかげだと思います。感謝しかないですね。もちろん、彼らにはセレブを守るという責任があるので、いろいろ厳しくなってしまうのも理解はできます。ただ、どうせならコスプレやセレブ撮影については、事前に明確なルールをハッキリ提示してほしかったなとは思います。特に、スタッフによって判断が異なってしまうのはマズイでしょう。どこまでがOKで、どこまでがNGなのか、難しいとは思いますが、そこの線引きをハッキリさせてくれたら、もっと納得できた人も多かったのではないかと思います。

<今後に生かせること>

今回、僕は自分を含めてシスで3人並びたかったので、イアン氏とヘイデン氏のダブルショットにしましたが、他の方の様子をうかがってみると、ピンで撮った方がいろいろ話せたり、密着度が高いように感じます。これ、ダブルショットにしてもバラバラに撮っても値段いっしょなんですよね。普通、2人まとめたらちょっと値引きがあるんじゃないかなって思いますけど(笑)なので、少しでもセレブとコミュニケーションをとりたいのなら、ピンをオススメします。

もちろん、値段はそれなりにします。僕の方でこれまでの東京コミコンのセレブ撮影の値段を調べたので、よかったら何かの参考にしてみてください。今回のヘイデン氏が一番高いです(間違いや抜け漏れがあったらすみません)。ちなみに、撮影だけでこの値段です。サインを書いてもらうとなると、また同じ金額支払う必要があります。あと、同じセレブと複数回撮られる方もいらっしゃいますが、その分お金はかかります。もし、ヘイデン氏と4回撮ったら16万円です(笑)

東京コミコンの公式サイトを参照

<そんなわけで>

僕は苦い思い出で終わってしまいましたが、会場自体は熱気に包まれていて楽しかったです。映画好き(特に洋画のSF映画やアクション映画が好きな人)にはたまらない空間でしょうね。そして、やっぱり大好きなセレブといっしょに撮影できるのはうれしいですよ。今後もゲスト次第ではまた行きたいなと思います。

あ、意外な事実ですけど、コスプレしてる人って全体の2割ぐらいしかいないんですよね(笑)ほとんどの人は普通の私服で来ています。なので、「コスプレしないといけないんじゃないか」なんて思わないでください(笑)ちなみに、そのコスプレしている人たちのうち、ほとんどがマーベルとスター・ウォーズです。

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