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もはやサイバーテロ映画だった『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』

鑑賞した2020年日本公開映画ランキング:30/37
スリル😱:★★☆☆☆
⠀ 恐怖😖:★★☆☆☆
⠀ グロ🤮:★★☆☆☆

ううむ。。。なんか、だいぶ前作と変わったなという印象でした。前作のよさがけっこう消えちゃっている感じで、正直イマイチだったかなと。。。

【どんな映画?】

とある山中から白骨化した遺体が見つかりました。警察は「これ浦野善治(成田凌)の仕業じゃない?」ってなるのですが、留置所にいる本人に聞いたら「僕じゃなくてMですよー」と言うので、みんなでMを探そうってなります。さらに、加賀谷学(千葉雄大)の恋人である松田美乃里(白石麻衣)が、たまたま訪れたカフェでFree Wi-Fiに繋いだら、そこから情報が抜かれて危険にさらされるっていう話でもあります。

【感想】

前作は、タイトル通り、スマホを落としただけでこんなことになるのか、、、っていう恐怖がありました。もちろん、そんなにうまくはいかないとしても、スマホ依存になっている現代社会の人々にとって、すごく身近だったし、可能性として現実に起こりうるかもという恐怖を覚えさせるには十分すぎるインパクトで、ちゃんとミステリーしてました。


ところが、今回はどちらかと言えば"サイバーテロ"という印象が強くて、前作にあった恐怖やスリルというものはほぼなくなっています。どうせサイバーテロ感出すのであれば、それに付随するアクションやらスピード感やらっていうのがあればもっと面白くなった気もしますが、邦画でそこは期待できないですね。。。車で駆けつけるシーンなんかも、ハリウッドだったらスピード違反は当たり前で、何なら一般車両を巻き込んでクラッシュするぐらいの勢いはあったでしょうが、こちらではきちんと法定速度を守っているような感じでした(笑)

あとは、「そんなんで死ぬか?」ってところや、「それすぐバレるだろ!」って感じるところも多く、個人的には面白みに欠ける映画かなと思いました。

あえてよかったところをあげるとすれば、浦野に協力を仰ぐというのが、『ドラゴンボール』のラディッツ戦におけるピッコロや、『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』のマレキス戦におけるロキのように、かつて敵だったものと共闘するというところかなと思います。さらに、彼はいろいろ欺くタイプの人間なので、そこが見どころではあると思います。

あと、意外と白石麻衣が体を張った演技をしているのもよかったかなと。アイドルもあそこまでやるんだとちょっとびっくりしました。

なので、総じて前作を下回ってしまう感じではあるのですが、前作を観た人なら今回も観ていいと思います。


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