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50代60代になっても全力でラブコメやっちゃうジョージ・クルーニーとジュリア・ロバーツが大好きになる『チケット・トゥ・パラダイス』

【個人的な満足度】

2022年日本公開映画で面白かった順位:77/164
  ストーリー:★★★★☆
 キャラクター:★★★★☆
     映像:★★★☆☆
     音楽:★★★☆☆
映画館で観たい:★★★☆☆

【作品情報】

   原題:Ticket to Paradise
  製作年:2022年
  製作国:アメリカ
   配給:東宝東和
 上映時間:104分
 ジャンル:コメディ
元ネタなど:なし

【あらすじ】

デヴィッド(ジョージ・クルーニー)とジョージア(ジュリア・ロバーツ)は20年前に離婚した元夫婦。必要に迫られて会っても、いがみ合いばかりしている。

愛娘リリー(ケイトリン・デヴァー)がロースクールを無事卒業し、旅行でバリ島へ飛んだ数日後、「現地の彼と結婚する」という連絡を受けた2人は急遽南国の島へ。弁護士になる将来を捨てて会ったばかりの男と結婚なんて…。自分たちが犯した過ちを繰り返して欲しくない!と、2人の結婚阻止ミッションが始動する。

果たして、彼らは娘の結婚を止められるのか?!

【感想】

娘の結婚を阻止する元夫婦という余計なお世話感満載のラブコメでした。ザ・ハリウッド的な陽気なノリが魅力的で、個人的には大好きでしたね。

<そんな設定ある?っていうアホらしさが痛快>

とにかく、デヴィッドとジョージアが最高すぎましたね。演じたジョージ・クルーニーとジュリア・ロバーツって、『オーシャンズ11』(2001)でも元夫婦って設定だったんですよ。20年以上経っても同じ設定をやるってのが笑えます。この2人、元夫婦ってことで、会えばいがみ合いばかりですが、今回ばかりはある目的のために一時休戦状態に入ります。その目的というのが、「娘の結婚の阻止」という親としてあるまじき行為(笑)これで夫となる人が犯罪者とかだったら話は別ですけどね。メチャクチャ好青年なんですよ。両親は自分たちのように結婚に失敗してほしくないっていう娘を想う気持ちがあって、よかれと思ってやってるんですが、当の娘からしたら完全なとばっちりですよ。娘のことを想っているように見せかけて、過去の自分たちへの戒めでしかないから。凄まじいほどの余計なお世話っていう(笑)

<主演2人の役どころが最高>

で、デヴィッドとジョージアの何が最高かって、いい歳してやってることが大学生と変わらないところですよ。些細なことで口喧嘩をし、常に対抗心を燃やして自分が優位に立とうとします。大の大人がやることじゃないですよ(笑)一番笑ったのが、夜の飲み会のシーン。“ビアポン”っていうクソみたいなゲームを始めてからがひどいのなんのって(笑)お酒の入った紙コップにピンポン玉が入るたびに、中にあるお酒を飲み干すっていうルールです。普通は中にビールを入れるそうですが、今回はアラックというアルコール度数が20度~40度の現地のお酒です。お酒が強い人でも油断するとかなりヤバいやつらしいんですが、2人はこれを怒涛の勢いで飲みまくって、DJの音楽に合わせて時代遅れのダンスを踊りまくっちゃうんですよ。娘からは「恥ずかしいからやめて」と言われちゃうほど。で、気づいたら翌朝。いがみ合っていた仲なのに、同じベッドで寝てるっていう(コトは起きてませんでしたけどw)。

この振り切り方いいなって。ジョージ・クルーニーは61歳で、ジュリア・ロバーツは55歳なんですけど、その歳で学生みたいな飲み方する役を全力でやっちゃうんですよね。しかも、2人ともいい歳の取り方をしているというか、昔からあんまり見た目も変わらないんですよ。常に若々しいのがとてもカッコいい。この映画に限らず、ハリウッド映画のコメディって、年齢関係なしにバカやっちゃうところが本当に好きです。

<そんなわけで>

いかにもハリウッドらしいラブコメで面白かったです。バリ島の美しい風景と、テンポのいいハッピーエンドなお話。そして、大ベテランのジョージ・クルーニーとジュリア・ロバーツのおバカさが痛快な元気が出る映画でした。どうせなら夏に公開してほしかったですけど、秋の肌寒さを吹き飛ばす陽気さがあるのでオススメしたいです。


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