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いまだにこれを超える脱獄映画は観たことない!刑務所内の心温まる交流とラストの驚きの展開が名作中の名作すぎる『ショーシャンクの空に』

【個人的な満足度】

「午前十時の映画祭13」で面白かった順位:1/16👑
  ストーリー:★×20
 キャラクター:★×20
     映像:★★★☆☆
     音楽:★★★★☆
映画館で観たい:★★★★★★★★★★

【作品情報】

   原題:The Shawshank Redemption
  製作年:1994年
  製作国:アメリカ
   配給:松竹富士
 上映時間:142分
 ジャンル:ヒューマンドラマ
元ネタなど:小説『刑務所のリタ・ヘイワース』(1982)

【あらすじ】

※公式サイトより引用。
1947年、若きエリート銀行家アンディ(ティム・ロビンス)は、無実の罪でショーシャンク刑務所に収監された。古参の黒人受刑者レッド(モーガン・フリーマン)と親しくなったが、他の囚人たちから受ける暴力は過酷だった。

ある日、屋根の修理作業に駆り出されたアンディは、作業中の同僚へのビールを報酬に、刑務主任に遺産相続の解決策と必要書類の作成を申し出る。その結果、ビールにありついた囚人たちは、アンディに一目置くようになるが――。

【感想】

午前十時の映画祭13」にて。1994年のアメリカ映画。原作小説はいまだに読んだことないですが、劇場では「午前十時の映画祭8」と「午前十時の映画祭10-FINAL」に続いて3回目の鑑賞になります。いやー、何度観ても面白いどころか、観るたびに好きになっていきますわ、これ。

<この映画の最大の面白さは舞台設定からくるギャップ>

話の流れもオチも全部わかってる上に、尺も割と長めなのに、それでも飽きずに観られる不思議。正直、朝ちょっと眠かったから、さすがに途中でだれてしまうんじゃないかって懸念があったんですが、いざ観始めたら最後までスクリーンに釘付け。そういう映画、誰しも1本か2本はあると思うんですが、「すべてわかっていても面白い」っていうのは、その映画に相当な魅力がある証拠ですよね。

この映画についてもその要因を考えてみたんですが、物語の設定からくる"ギャップ"が一番じゃないかなって思いました。これ、舞台が刑務所じゃないですか。刑務所って犯罪者が集まるところだから、やっぱりダークでバイオレンスなイメージが強いんですよ。囚人同士の嫌がらせや、いじわるな刑務官による囚人へのいじめなんかも想像しちゃったりして。もちろん、この映画にもそういったシーンはあるんですが、メインは心温まる囚人同士の交流じゃないですか。レッドの優しい口調で過去を回想するナレーションで、アンディと過ごした日々が語られて。なんかもう学校で仲のよかったクラスメイトのことを話すかのように穏やかでさ。それが刑務所という場所とのギャップになるから、そこが面白いんじゃないかなって思いました。

<いつ観ても心に残るキャラクターたち>

あとはやっぱりキャラクターが推せますよね~。元大手銀行の副頭取であるスキルを活かし、刑務官たちのお金の相談に乗ってうまいこと乗り切るアンディ。この映画ほど、会計や財務の知識があるとマジで便利だなと思ったことはありません(笑)ずっとおとなしく寡黙な人物であったがゆえに、最後の大胆な行動には心底驚きました。

また、僕はそのアンディと同じぐらい、調達屋のレッドも印象深く感じます。なぜなら、彼の人との距離感が個人的にすごく好きだからです。遠くから温かく見守るスタンスで、変に首を突っ込んできません。来る者は拒まないし、去る者も追いません。クセのある人が集まる刑務所において、こういう距離感が一番信頼できるというか、心地いい人間かもしれないなって感じますね。

他にも注目したいサブキャストがいます。まず、年老いた囚人であるブルックス(ジェームズ・ホイットモア)。これはもう何回観ても辛いんですが、50年の刑期を経て、ようやく仮釈放となるものの、50年ぶりのシャバで時代の変化に適応できないんですよね。友達もおらず、手を差し伸べてくれる人すらいない状況で。結局、彼は自殺してしまうんですが、そのときに"BROOKS WAS HERE"と梁に彫ったのは心に突き刺さります。

もうひとり、トミー(ギル・ベローズ)も外せません。物語の後半で出てきたから、出番自体は少ないんですが、彼は非情に重要な人物でした。だって、彼のおかげでアンディが本当に無実の罪だったということがわかったんですから。ただ、それゆえに所長に目の敵にされ、脱走したていで銃殺されてしまうのがとても悲しかったです。。。彼には妻と小さな子供がいて、しかも高校卒業と同等の資格を得られたばかりだったのに。自分にも子供ができたので、残された家族のことを想うとすごくやるせない気持ちになりました。

こういういろんなバックグランドを持った人物たちがいるおかげで、彼らの交流がいい人間ドラマを生み、それが刑務所という場所とのいいギャップに繋がるんじゃないかなーって思いました。

<そんなわけで>

この世に生を受けたなら一度は観ていただきたい不朽の名作です。原作小説はスティーヴン・キングが書いたんですが、ホラー映画で有名な彼が『グリーンマイル』(1999)同様、こういうヒューマンドラマも書けちゃうっていう類稀なる才能に嫉妬します(笑)ああ、本編の最後に出てきたジワタネホ、いつか行ってみたいです。


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