フェミニズムは、男性こそ解放すべき
こんにちは、フリーランスメンタルコーチまろにぃです。
私は普段から男性がもっと活躍する社会になればいいなと思いながら基本的に男性のフリーランスの方をサポートしているわけですが、先日、Newspicsの『フェミニズムとは何か?』という番組を見ました。
この番組の中で社会学者の宮台真司さんがフェミニズムの歴史について紹介されていたのですが、その遍歴から私は、そろそろ男性の方を支援した方が良いのではないかと考えました。
今日は、私の男尊女卑の妄想全開でお伝えしたいと思います。
フェミニズムとはなんだ?
まず、番組冒頭で、社会学者の宮台真司さんは、「カテゴリーと結びついたステレオタイプ(固定観念)が、女性も男性も抑圧している」という考え方がフェミニズムの基本だと紹介します。
実際のところ、フェミニズムは、歴史から女性権利向上・女性尊重の運動だと捉えられがちなんですが、性差別をなくし、性差別による不当な扱いや不利益を解消しようとする思想や運動で、あくまで男女両方の平等な権利を訴える運動なんですね。
番組の話に戻しますが、宮台さんは最初は女性は家のことしか考えられないため、女性には政治参加の資格がないことから始まったと述べていました。
ちなみに、この時のカテゴリーとは女性のことで、家のことしか考えられないというのがステレオタイプ(固定観念)になるわけです。
そして、19世紀末〜20世紀前半にかけて行われた第一次フェミニズムで女性が政治に参加する権利を勝ち取とることになりました。
しかし、1960年代に入ると法制度を平等にするだけでは、解決しないもっとミクロな問題、例えば、家庭内でのジェンダーロール(性別役割)のステレオタイプの解決に向けて第二次フェミニズムがアメリカで起こります。
この際、社会から押し付けられる「女らしさ」からの解放を訴えました。
その後、1990年代に入るとアメリカやヨーロッパで第三次フェミニズムが始まります。その内容は、「らしさは自分で決める」!
番組ではこの時「ギャル文化の主張」という言葉を使い、例題として1990年代に流行した「ガングロギャル」を紹介していました。
自分が「女らしい」と思う女らしさを追求するというのがこの第三次フェミニズムだったわけですね。
21世紀に入り、第四波のフェミニズムでは、SNSを中心に広がったと紹介されていたのですが、この際、宮台さんは「良いものと悪いもの」が述べていました。
悪い方の例題として挙げられていたのが、「AV新法」で、AV女優は全員被害者であるや、セックスワーカーは人格破壊につながるなど、当事者の話も聞かず決めつける。
カテゴリーと結びついたステレオタイプを強要するという意味で差別だと明言されていました。
これまでの第一次〜第三次のフェミニズムが一貫してカテゴリーと結びついたステレオタイプの解放だったことを考えると全く矛盾した行動になるわけです。
一方で、この第四波のフェミニズムで良いところとして、LGBTQに代表される「カテゴリーにはまらない。そういう存在も認めよう」という主張がされています。
つまり、第一次〜第四次のフェミニズムでカテゴリーを超え人間であることを認めようというところまできたわけです。
男性こそ解放されるべき理由
先ほど、第一次〜第四次のフェミニズムでカテゴリーを超えた存在を認めようというところまで来ていると紹介しましたが、一方でまったく登場していない性別があります。
そう、それは男性です。
特に日本の男性は、女性より恵まれているように考えられ、実際、「ジェンダーギャップ指数」の2020年報告書における順位が156カ国中121位が示すように、いまだに労働条件などで男性優位になっているとされています。
一方で、日本人の世代別幸福度をみると全世代で一貫して男性の方が低くなっています。
この傾向は昔からで、日本ではずっと昔から女性の方が幸せを感じていたわけですね。
男女の幸福度の差を別の角度から表したのが、自殺者数の男女別のグラフです。
過去の統計から見ても、少なくとも女性の2倍の男性が毎年自殺によって命を落としていることがわかります。
また、自殺者の詳細を見ると圧倒的に独身の男性が多いことがわかります。
これらのことは、男性がいかにステレオタイプ(固定観念)に縛られていることを意味します。
「男は一家の大黒柱」あるいは「男はか弱い女性を守らなければならない」といったような古い道徳観に男性は縛られていると言えるのではないでしょうか?
現在、男性がいくら自殺してもマスコミが大きく報道することはありませんし、各党の政策からも日本男性の活躍推進を訴える党はないと思います。※男性活躍推進政党があったらごめんなさい。
これまでの歴史の中のフェミニズム運動で女性は固定観念からかなり解放されてきたように思います。
フェミニズムは、そろそろ男性こそ解放すべきなのではないかと考えます。
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