播州秋祭り
北宿賀茂神社の獅子舞
こうべを垂れ金色に輝く稲穂がとても美しい季節、五穀豊穣を神様に感謝する季節であります。毎年10月、播磨の国では絢爛豪華な屋台、氏子たちの掛け声と太鼓に笛の音、熱気が渦巻く迫力満点のお祭りが各地で行われています。
私の故郷の別所町北宿の北宿賀茂神社も、三年ぶりに規模はやや小さくなりましたが、無事にお祭りを終える事ができました。
おじさんが多い北宿獅子舞保存会に、今年は中学生が多数参加してくれました。若者の力強く豪快な舞は迫力満点で見ていて気持ちが良いです。
子どもの獅子舞は4年生になると参加するのですが中止が続き6年生は初めての獅子舞となりました。短い練習にもかかわらず力強い見事な舞にびっくりしてしまいました。
今年のよっピーは例年どおり、獅子と戦うおっさんの役をさせて頂きました。唯一の顔出しの演者ですから、ある意味一番、目立っている感じです。 おじさんがおっさんの役をやっています。よっピ―を見てみたい人は是非お越しください。出番は2回もありますから、勇壮なよっピーを見るまたとないチャンスですよ。(←よっピーに興味ない)
そんなよっピ―は、青年達の力をお借りして、来年もお祭りを盛り上げていきたいと切に願っているのですぞ。
別所町の獅子舞い
別所町に伝わる獅子舞は播州各地で奉納される毛獅子の源流と言う説があります。北宿賀茂神社の獅子舞の他に、別所小学校のそばにある日吉神社には別所西と別所東の獅子舞が受け継がれています。また、別所町小林は大塩天満宮に獅子舞を奉納されています。大塩の毛獅子は灘のけんか祭りと共に姫路を代表する祭りとして有名ですよね。
それぞれの地域の人々が遥か昔から守っている素晴らしい文化です。そのはじまりは、鎌倉や室町の時代というから驚きです。
佐土 白髭神社の獅子舞
そんな、毛獅子の文化が残る別所町ですが、佐土の白髭神社で奉納される獅子舞はちょっと趣がちがっています。
佐土の獅子舞は、毛獅子ではなく神楽獅子と言われる獅子舞で、地面で舞う事はなく、むしろを敷いた舞場で奉納されます。毛獅子のような勇壮な舞はありませんが、厳かな雰囲気と美しさが一味ちがう魅力であります。
6年生の男子と父親が一緒に親子で舞う演目があり、私も長男と一所懸命、練習して当日を迎えた事が良い思い出になっています。
まとめ
実に多彩な文化の残る土地が別所町です。古代の山陽道から現代の国道2号線へ、人とモノが行きかう土地です。武蔵坊弁慶が書写から京に帰るときに立ち寄った村で娘と結ばれ男子を儲けた話や、宮本武蔵が別所の山で修業していたという話もあったりします。交通の要衝ですから、きっと秀吉さんはじめ、歴史上のスターも駆け抜けたはずですよね。
子ども頃の別所町は、健康ランド以外に何もない姫路の端っこ、小さな町でしたがJRひめじ別所駅や区画整理事業のおかげで別所町は大きく発展しました。昔は『モリバヤシ』と言う駄菓子屋しかありませんでしたが、今では大型スーパーに飲食店、マクドナルドもあり、強烈に都市化発展しました。
別所東獅子舞保存会さんのSNSにこんな言葉があります。
『ここで生まれ育った人達と別所には縁も所縁もないけど転居を機にここに住み出した人達が、同じベクトルを向きながら、とにかく祭りや地域のコミュニティが好きで楽しみたい人達が集まっています。』
別所町だけでなく播州のお祭りの文化がある限り、地域コミュニティはつづいて行くとように思います。
来年は是非、別所町の秋祭り獅子舞めぐりをお楽しみください。
獅子と戦うよっピーに会えますよ。
おわり
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