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#10『トラペジウム』(2024)

※ネタバレあり

こんにちは、まーみんです🐧
今回は、『トラペジウム』です。
原作は、乃木坂46の1期生として活躍した高山一美の「トラペジウム」です。そして、制作には「ぼっち・ざ・ろっく!」、「SPY×FAMILY」を手がけるアニメーションスタジオのCloverWorksが担当しています。


あらすじ

❛❛高校1年生の東ゆうは、絶対にアイドルになるために“SNS はやらない・彼氏は作らない・学校では目立たない・東西南北の美少女を仲間にする”という4箇条を課して生活している。別々の学校に通う少女を仲間にしたゆうは、高校生活をかけて夢を追いかける。❜❜

映画ナタリーより引用

監督

篠原正寛

キャスト

東ゆう:結川あさき
大河くるみ:羊宮妃那
華鳥蘭子:上田麗奈
亀井美嘉:相川遥花
工藤真司:木全翔也
古賀萌香:久保ユリカ
水野サチ:木野日菜
伊丹秀一:内村光良
老人A:高山一実
老人B:西野七瀬

感想


東ゆう

主人公の東ゆうは、「可愛い子はみんなアイドルになるべき」と思っており、また自分もアイドルになりたい!そう強く思い、夢に向かって計画的に突き進みます。その強すぎる思いが、時には周りを見る余裕をなくし、自分中心になってしまうのです。観ていてゆうにイライラする場面も多いですが、なんとなく身近にも感じるようなストーリーでもありました。大人と子供の間ぐらいな高校生の頃、幼稚で愚かで前しか見えてなかった、そんな黒歴史が誰しも思い当たる節があるのではないでしょうか?

走り出すアイドル計画

アイドルになりたいゆうは、東西南北からそれぞれ1人ずつ女の子を集めることにしました。南の華鳥蘭子、西の大河くるみ、北の亀井美嘉。それぞれが個性的でとても可愛い子たちです。また、その過程で出会う工藤真司は、よき相談相手となっていきます。文化祭で結束力を強めた4人は、あることがきっかけでアイドルデビューを果たします。アイドルになりたいと強く思うゆうと、何か違うと感じながらもゆうについていく3人。少しずつできていく温度差に・・・それぞれが「なりたい自分」が違うことに気づき始めます。ゆうだけでなく、アイドル活動を通して、自分のやりたいことを見つけ成長していく3人も魅力的でした。

アイドル計画の失敗・解散

なんといってもこの物語は、東ゆうの性格の悪さ?が長時間にわたって描写されています。絶対にアイドルになりたいゆう。その綿密な計画には驚かされます。利用できるものは利用し、ボランティア活動までも好感度のために利用し、アイドルになった後のことまで考えているゆう。さすがです。高い計画性はいいのですが、実行していく過程に少し問題があります。なんとしても計画を進めたいゆうはアイドルになるためのこと以外が煩わしくなってくるのです。4人でアイドルを目指すための東西南北。他の3人にもそれぞれの事情があります。他のことに目を向けられなくなったゆうは、3人の思いに気付く余裕もなくひどく傷つけてしまい、東西南北は解散してしまいます。

それぞれの道へ

失敗に終わったアイドル計画。しばらくゆうは落ち込み、自分の過ちに気づき反省します。自分たちの思いをぶつけ合い、仲直りした4人は、それぞれの道を歩きはじめます。アイドルになることが諦められないゆうは、1人で夢への階段をのぼりはじめ、最後には夢を叶えます。また、3人もそれぞれの「なりたい自分」になっているのです。ハッピーエンドで終わる本作ですが、いろんな感情が動く作品でした。


それではまたね👋

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