片瀬高校 月本君! (ピンポン1回目) 2005-11-17
「以前もレンタルされていますが、本日も借りられますか?」
店員さんがモニタを見ながら聞いてくる。
私は「はい、また観たいので借ります。」と答える。
実は私には、落ち込んだ時や目標を見失いかけた時、疲れ切ってしまった時などに、自分自身を復活させるために観る映画がいくつかあって「ピンポン」もその中の一作なのだ。ヘコむことの多い私だから何度も借りている訳なのだ。
そんな私にこの映画は、「努力」とか「忍耐」とか「信念」とかを教えてくれる。見終わった後に「自分の信念はどれほど強いものなのか」「自分はそれに見合うだけの努力をしているのか」を少しだけ問い、「また明日からがんばろう。」映画の余韻の中で静かに決心し直すのだ。
そして、観るたびにそれを教えてくれるのは、主役のペコではなくその相棒のスマイル。感情をいっさい表に出さない彼が何を考えて走り続けるのか、なぜ打ち続けるのか、辛くはないのか、掴みたくはないのか。それを思うと胸が痛くなってくる。そしてスマイルだけでなく登場人物はみんな何かを背負いながら卓球というスポーツに関わっていて、それぞれの生き方について考えたりすると、しんどいけれど全員が愛おしく、何か温かいもので満たされてゆく感じすらしてくる。
「ピンポン」大好き。単純に卓球も大好きです。12年間、短パンはいてピン球を追いかけていたという過去が、こんな素敵な作品に引き合わせてくれた。卓球に感謝しなくちゃ。
【散在していた書いたものを少しずつnoteにまとめています。】
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