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もっと真面目に甲子園を考えた

別にシリーズ化しているわけではないが、甲子園を考える記事もこれで3本目。
好きやなあ。
はい、好きです。
とにかく、今年はこれを3部作の最終回としたい。

高校野球を真夏に開催することの是非については、地球が沸騰するずっと前から言われていたように記憶する。
沸騰しなくても、昔から夏は熱湯なみには暑かった。
熱湯甲子園。
あれは、熱闘甲子園や。

このクソ暑い中で、どうして高校生に野球をやらせるのか。
同じことは、昔から言われてきた。
それが、夏の沸騰とともに、沸々と議論も加熱してきている。
そして、高校野球、高野連がやり玉に挙げられている。
しかしだ。
この夏に、屋外でスポーツをやっているのは、甲子園の高校球児だけではない。
高校インターハイ、高校総体も毎年この時期に行われている。
陸上やソフトボール、サッカーなどは屋外の競技場だ。
この時期のサッカーなんて、野球よりも地獄だろう。
死に限りなく近いのは、甲子園よりもこちらのような気がするが。

さらに調べてみると、リトルリーグの大会も実施されているようだ。

これらが、甲子園ほどは、と言うよりも、全く批判にさらされないのはなぜだろうか。
どこかで批判されているのかも知れないが、僕は見たことも聞いたこともない。
甲子園だけがいつも批判されるのはなぜだろう。

甲子園が全国中継されて目立つので。
甲子園以外のスポーツの開催状況を知らない。
まさか甲子園以外でも、こんな馬鹿なことをやっているとは思わなかった。
とにかく甲子園をやめさせたい。
高校野球が嫌いだ。
阪神ファンだから、甲子園を使って欲しくない。

これ以外の理由があれば教えていただきたい。

高校野球の関係者は、
「他でもやってますやんか」
と言いたいのを、日々耐え忍んでいるのだろうか。

勘違いしてもらっては困る。
いかに心の狭い僕とは言え、甲子園をやめさせるのなら、他のスポーツも道連れにやめさせてしまえ、そんなことを言いたいのではない。

甲子園をきっかけに、日本人の夏のライフスタイルを考えるべき時にきているのではないか。
この、ブクブクと沸騰する夏に危険なのは、スポーツだけではない。

炎天下の工事現場、交通整理、外回りの営業マン、ウーバーイーツの配達員、郵便配達、冷房の入れられない工場、等々。
これらの人たちは、高校球児よりも長時間、炎天下、あるいはそれに近い状況で作業を続ける。
これらの人たちも見捨てられてはならない。
いや、人だけではない。
菊花賞を制した競走馬も熱中症で死んでいる。

よくITの暴走がSFで描かれるが、ITよりも先に地球そのものが暴走し始めた感がある。

仕事であれスポーツであれ、夏に屋外で活動することそのものを見直さないといけないのではないか。
労働者の命は会社が守ればいい、そんなわけにはいかないだろう。
夏に外で働かせるのはパワハラに匹敵する、そんな判決が出る日も遠くないかも知れない。

これから少子高齢化はますます進んでいく。
労働人口の減少、消費者人口の減少は、さまざまななものの縮小を余儀なくされるだろう。

甲子園に対する議論が、こらからの日本の新しい道を探る一歩となるように。

ネット裏で高校野球を観戦しつつ考えた。
僕の鼻の頭は、甲子園焼けして真っ赤だ。
日焼け対策も忘れずに。




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