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 発売前なのに、自著の読書会(ABD、アクティブ・ブック・ダイアローグ(R))を行おうと思って、ABD事務局の人と話しました。

「読書会のゴールのイメージは何ですか?」と聞かれて、私が答えたのは、本の中の私と同じような立場、つまり企業の中で投資家と話す役割の人たちが、本をケーススタディのように使ってほしい、ということでした。
 単なる共感だけではなく、「自分ならこうする」、「持ち帰って組織の中で検討して、自分たちのやり方を考えてみる」とか、もっといえば、「いや、私は全然違う意見で、こういう方がいいと思う」というような声がどんどん出てくるのが理想です。

そう答えると、事務局でABDファシリテーターの経験豊富な人がこう言ってくれました。

「僕は、本の新しい役割って、書かれた本の内容の上に、読んだ人の知恵を積み上げていって、新しい価値を創造することだと思っているんです」

なるほど、と膝を打ちました。
そうそう、それがやりたいんです。

よくあるビジネスノウハウ本にしなかったのは、コミュニケーションスタイルの正解はひとつではない、と思っていたからです。本を読んだ人たちの間で議論百出するくらいが、世の中のためだと思って一歩踏み出しました。


IR(インベスター・リレーションズ)の経験などに基づいたテーマで記事を書いています。幅広い層のビジネスパーソンにも読んでもらえたら嬉しく思います!