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「有人宇宙飛行」といっても色々ある🚀

 今月(2021年7月)は、宇宙がホットな月です。なぜなら、宇宙開発会社を起業したオーナー2人が、宇宙まで行こうとしているからです。一人はヴァージン・ギャラクティック社のリチャード・ブランソン氏、そしてもう一人はブルーオリジン社のジェフ・ベゾス氏です。

 2人が行こうとしているのは、地上から100kmの地点の宇宙空間です。無重力を体験して帰ってきます。

 昨年、国際宇宙ステーションへの有人宇宙飛行を民間企業で初めて成功させたのはSpaceX(スペースX)社です。国際宇宙ステーションは地球から400kmの地点にあります。地球の周回軌道に乗らないといだけではなく、国際宇宙ステーションにドッキングし、そして再び400km地点から人を安全に地球に帰還させなければなりません。難易度の高いミッションです。

 こちらは2回目の有人飛行を成功させたCrew-1ミッションについてです。

 「宇宙開発」といっても色々あります。「何が違うのかよくわからない」と感じるものではないでしょうか。私も初めはそうでした。

 例えば、東京にはたくさんの電車が走っています。地下鉄、山手線、新幹線、そして貨物列車などがありますね。地下鉄は都内でも狭い範囲を走り、新幹線は北は北海道から南は九州まで行きます。また貨物列車は、人ではなく物を運びます。このように、線路の上を走る車両には様々な種類があります。宇宙開発も同様に、それぞれの会社では異なる目的を持って活動しています。以下に事例を挙げてみましょう。

・100km超の宇宙空間(無重力)を楽しむ 
→冒頭で述べた打ち上げはこれにあたる

・衛星を打ち上げる
 →多くの企業が行っている

・周回軌道に乗る国際宇宙ステーション(400km)に人や物資を届ける
 →JAXA(補給船)、SpaceX社(補給船、有人宇宙船)など限られた組織のみ対応

・月や火星への有人飛行
 →SpaceX社が目指している

 また、ロケットの形状も違います。「ロケット」といえば、「3、2、1、0、発射!」とともに、地上から垂直に打ち上げられるものを想像するかもしれません。しかしヴァージン・ギャラクティック社の宇宙船は、飛行機から空中発射します。

 日本のニュースを見ていると、宇宙の情報はあまり入ってきませんが、実は非常にホットな分野です。7月9日(米国時間)には、SpaceX(スペースX)社の補給船Dragon(ドラゴン)が国際宇宙ステーションから地球に帰還しました。たくさんの科学実験道具を宇宙から地球に運びました。以下は、国際宇宙ステーションを出発する直前のものです。

 こちらは地球に帰還したDragonの様子です。宇宙から地球への再突入が過酷なことがよくわかりますね。

 この宇宙船が打ち上げられた時の情報はこちら。

 将来の展望も確認しておきたいものです。月・火星を目指しているのは、SpaceX社です。目的に合わせた大型ロケットが開発されているそうです。

 宇宙の時代が本格化しますね。ますます目が離せません。

#日経COMEMO #NIKKEI

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 宇宙開発は風の時代において重要なものと考えます。私たちのビジネスはいつまでも「地球」だけではありません。これからは「宇宙」も含めて考えなければならないでしょう。2021年2月より「風の時代にあったビジネス・マーケティング戦略」について理論的に執筆しています。ご興味のある方はぜひお読みください。

*Twitterより引用

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