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なめらかなデジタル社会基盤

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本マガジンでは、現在のWEBの構造的な課題にスポットライトを当てながら、未来のウェブのあり方、プライバシー意識の変化と高まり、分散型IDのコンセプトや技術解説・導入事例などの幅広… もっと読む
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#デジタル

各国がブロックチェーンをコロナ対策で検討する理由とは?

コロナ関連のブロックチェーンの動きは引き続き活発に動いています。 引き続きアップデートを紹介していきたいと思います。 サイバー犯罪の動きはコロナの拡大傾向に伴い徐々に増えてきています。 デジタルでの滞在時間が増えるに伴い金銭を盗まれるケースに対する恐怖やロンダリングなど仮想通貨全体でも起き始めています。 J5と呼ばれる税に関する組織は数百万ドル以上の仮想通貨ロンダリングを停止したと発表しています。 CoronaTrackerはベータバージョンを提供し、アプリの調査機

コロナ関連のアプリと支援策はブロックチェーンで解決できるのか?

コロナに関連したブロックチェーンのプロジェクトは新しく生まれて動き始めています。 各国のプロジェクトを追っていくのは大きなポイントになりそうです。 分散型のIoTスタートアップNodle.ioはコンタクトトレーシングアプリを開発してCOVID-19対策を進めています。 プライバシーを担保した形でランダムに匿名IDをCoalition Whisper Tracingと呼ばれるプロトコル上で提供し、感染した場合には匿名IDでクラウド上に通知が行われます。 感染した人のID

コロナ下で動くブロックチェーン関連の取り組みとは?

今回もコロナに関する対策と影響に関して紹介します。 ブロックチェーンを活用して新しくできることも徐々に期待されています。 アメリカを拠点に展開するQuantum Materials Corp (QMC)はブロックチェーンを活用したヘルスケアIDを通じて、感染確認の医療テストの透明性を担保した仕組みを始めています。 最終的には健康状態の信ぴょう性を適切に報告することで、仕事に復帰できる仕組みに応用していきたい狙いです。 QDX HealthIDを活用してCOVID-1

中国が見据える新しいブロックチェーンインフラとは?

中国でのブロックチェーンに関する取り組みはコロナ後も続いていきそうです。 今後可能性のある大きな動きに関して紹介します。 テクノロジー大手のHuaweiと複数のテック企業は中国の国家ブロックチェーン委員会に参加し、新しい技術分野での取り組みの促進を現在議論しています。 中華人民共和国工業情報化部 (MIIT)では71の企業と政府関連の機関が参加を表明し、“National Blockchain and Distributed Accounting Technology

トレードファイナンスとブロックチェーンを活用した動きとは?

トレードファイナンスに関連した動きはコロナの際にも注目が集まっている分野です。 ブロックチェーンを活用してどのように改善されるのかには注目です。 シンガポールスタートアップのdltledgersは9ヶ月前に1000億近くのトレードファイナンンス取引をブロックチェーン上で実施する取り組みをスタートすると発表していました。 現時点では18ヶ月前にプラットフォームがスタートして3300億円近くの取引の処理を行なっています。 月ごとに300から400億近くの取引を処理し、コモ

コロナ下で生まれる新しいブロックチェーンモデルとは?

ブロックチェーンとコロナに関する取り組みは日々新しくアップデートされています。 どのようなアプローチが今後生まれてくるかには注目です。 カナダのテクノロジー企業VitalHub Corpはブロックチェーンを活用したコロナのスクリーンサービスを展開し、Sunny Side Homeと呼ばれるWaterlooのケア施設での利用を行います。 DOCitソリューションを活用することでコロナ患者の分析を行い、家庭に合わせたサービス展開を行い患者のクラスターを確認するために利用を行

コロナによってサプライチェーンは変革するのか?

コロナの影響もありサプライチェーン改革は今後必要な分野の一つです。 ブロックチェーン技術がどのように取り組みとして期待されているのか注目です。 テスラはShanghai Port Groupと連携して中国国内に適切に輸入できる仕組みの構築を進めています。ブロックチェーンを活用するCargoSmartと連携して物流網の設計を始めています。 実証試験は12月に実施され配送データトドキュメメントを複数の参加者で共有し、安全なプラットフォーム上で取引の処理を進めていきたい狙いで

コミュニティを通じて始まるコロナ対策の取り組みとは?

コロナに関する取り組みは様々な形で広がりつつあります。 技術が広がることによって社会に貢献できることが引き続き広がっていくと期待されています。 コロナ対策で取り組まれているMiPasaはデータを活用した新しいシステムの設計に取り組んでいます。 データの認証を行い一致していないデータや悪い傾向のあるデータなどを公共の医療機関と連携して調査を行なっていく考えです。 MiPasaが公共のデータを組み合わせることによって、分散型の仕組みの上で個人の認証を行います。 データ

ブロックチェーンを活用することで港の効率化は進むのか?

物流の変革は港から徐々に変わりつつあります。 ブロックチェーン技術を活用することで新しい港の仕組みが広がっていく可能性があります。 OneConnectと中国の招商局港口控股は協力して南中国でのブロックチェーンを活用した取り組みをスタートします。 OneConnectはニューヨーク取引市場に上場した中国の平安保険のスピンオフの会社です。 物流や取引の状況をブロックチェーン上に書き込み、企業やコモディティ商品、物流や契約、書類関連の内容を書き込みます。 世界の輸送モニ

韓国国内で始まっているブロックチェーンエコシステムとは?

韓国国内ではブロックチェーンを活用した取り組みが徐々に進んできています。 国や民間が協力することで新しい取り組みが徐々に広がっていきそうです。 韓国では複数のブロックチェーンを活用したID (DID) がプロジェクトとして動いており、中でも最も大きいDecentralized Identity (DID) Alliance Koreaでは自己主権型のIDを拡大するための取り組みとして期待が集まっています。 これまでの10年間で韓国国内ではKB Kookmin、NongH

Horasis Asia Meeting 2019

コラボゲートの三井です。4月から少しずつ更新していければと思います。昨年11月にBinh Duong New City, Vietnamで開催されたHorasis Asia Meetingに参加してきたレポートです。 本会には、ベトナムの主要なCEOや政府大臣、アジア全域からビジネスリーダーが集まり、国や地域ごとの社会課題、新しい経済モデルやテクノロジーが与える影響について議論されます。 私は「Developing Global Artificial Intelligen

医療サービスの向上とブロックチェーン活用とは?

医療やヘルスケアサービスを幅広く提供していくことは非常に重要です。 ブロックチェーン技術を活用することで新たにできることが広がる可能性があります。 ニューヨークのマウント・サイナイ病院ではブロックチェーンを活用したヘルスケアシステムを通じて炎症性腸疾患があるかどうかを判断する仕組みを提供する計画です。 GRItT-Proというサービスはこれまでマニュアルで行なっていた仕組みをデジタル化してチームで運用できるようにしていきたい狙いです。 GRItT-Proはダッシュボー

ブロックチェーンでのコロナ対策の展望は?

コロナ対策とブロックチェーン関連の取り組みは徐々に増えつつあります。 今回もいくつか気になるトピックを紹介します。 ベルリンを中心に展開するスタートアップSpherityはブロックチェーンIDを活用してソーシャルディスタンス下での医薬品の提供時の利用を勧めています。 “E-Rezept”と呼ばれるプロトタイプサービスは自己主権型のIDを活用してデジタルID上に複数の個人データを記録できる設計になっています。 パスワードや管理者を必要としない設計で、個人のセンシティブ

コロナ対策でブロックチェーンはどのように活用されるのか?

コロナの影響下でいくつか新しいブロックチェーン関連のプロジェクトも動き始めています。 今後どのような形で広がっていくのかには注目です。 国連は月間のニュースレターを通じて発表しアリババ系のアントフィナンシャルが提供するコロナ対策のブロックチェーンサービスを活用することを計画しています。 合わせて、アフリカで幅広くデジタル通貨を提供するM-Pesaとの連携も始めます。 国連はアントが提供するサプライチェーンファイナンスプラットフォームであるDuo-Chainを活用して請