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なめらかなデジタル社会基盤

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本マガジンでは、現在のWEBの構造的な課題にスポットライトを当てながら、未来のウェブのあり方、プライバシー意識の変化と高まり、分散型IDのコンセプトや技術解説・導入事例などの幅広… もっと読む
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2019年10月の記事一覧

土地登記をブロックチェーンで行う理由とは?

土地登記や不動産の話は国を含めた新技術の活用が進んでいます。 新たな取り組みやプレイヤーも出て来ているので、大きな動きに注目です。 米州開発銀行はブロックチェーンを活用した土地登記の取り組みを実証レベルでスタートしています。 これは過去2年間計画で3つのラテンアメリカの国での取り組みとして行なっていきます。 ラテンアメリカとカリブ諸島でアライアンスを組むIDB LabとLAC-ChaiNが展開する標準化技術を活用し、World Wide Web Consortium

宇宙とブロックチェーンでできることとは?

衛星に関する取り組みはデジタル化を含めて徐々に進んでいます。 その中でブロックチェーン技術がどのように関わっていくのかに注目です。 ブロックチェーンスタジオConsensysはイーサリアム上で開発した衛星のトラッキングシステムTrusatを発表しています。 このシステムは宇宙ゴミの問題を解決するべく取り組みを計画しています。 アプリのユーザーは夜空から衛星の現在地を記録することができ、どの位置の衛星が危険な状態かを把握できます。 防衛関連のマーケットはアメリカで新技

進む中国国内での実証に関するブロックチェーンの取り組み

最近話題になっている中国とブロックチェーンに関する取り組み。 大きなアップデートがこれから増えてくる可能性があるので注目です。 中国ではブロックチェーン含め人工知能を組み合わせた新たなアプリケーションを国際金融でのリスクマネジメント活用で計画しています。 国家外貨管理局で中国のトップを務めるLu Lei氏はブロックチェーンと人工知能を組み合わせた新しい仕組みに対しての期待を語っています。 中国のブロックチェーンビジネスが加速している理由として、スタートアップを支えるエ

国際組織とブロックチェーンが実現する社会とは?

国際機関や組織はブロックチェーンの活用に向けた動きを徐々に進めてきています。 その中で、どのように取り組みが広がって行くかに注目です。 ワールドエコノミックフォーラム(WEF)は7大採掘企業と協力してブロックチェーンを活用した取り組みを計画していると発表しています。 Mining and Metals Blockchain Initiativeと呼ばれる業界団体と協力して、各事業者が技術を活用できる領域の理解を促進して行く考えです。 WEFはブロックチェーンに関連した

大規模石油取引とブロックチェーンの動きは?

オイルやガス分野でのブロックチェーンに関する取り組みは少しづつ注目を集め始めています。 今後技術が広がって行くことで新たな取り組みも増えて行く可能性があります。 DNAを活用した燃料のトラッキングでブロックチェーンを活用する計画が進められています。 Bunkertraceと呼ばれる企業はオランダでの成功の後、実際に商業利用という形で取り組みを徐々にスタートしていっています。 メーカー側ではブロックチェーンを活用して燃料の流通経路を把握し、プロセスを透明化することでリス

通信業界が注目するブロックチェーン領域とは?

通信業界でも徐々にブロックチェーンを活用した動きは出始めてきています。 特にインフラとなる領域が拡大して行く可能性があるので注目です。 通信大手のソフトバンクはIBMと組み複数のキャリア間でブロックチェーンを活用した取り組みを進めています。 スマートフォンユーザーが海外に渡航してローミングする際に現地での支払いで活用できるかがポイントになります。 ソフトバンクが出資するTBCASoftはCarrier Blockchain Study Group (CBSG)内でCr

仮想通貨取引は一般化していくのか?

仮想通貨の取引に関しては様々なサービスが立ち上がりつつあります。 今後仕組みが整うことで活用領域も広がっていく可能性があります。 Operaはアンドロイドユーザー向けに組み込みウォレットを通じてビットコイン支払いをアプリを通じてできるようにすると発表しています。 TRONと呼ばれるブロックチェーンでアプリを構築するもので、デスクトップやモバイルでもデジタルウォレットを活用できる仕組みを提供していく計画です。 ビットコインを活用した国際間取引は2年間で46%と大きく伸び

R3が進めるブロックチェーンの取り組みとは?

金融分野のみならずオープンソース型のブロックチェーンは徐々に広がりを見せています。 R3コルダもその一つでアップデートに注目です。 オランダを拠点に展開するメガバンクINGはプライバシーを強化したソリューションをR3が展開するコルダと連携すると発表しています。 プライバシーに関連したソリューションは現在注目を集めており、短期での取引スピードを犠牲にしても取り組みを進めるという動きには非常に注目が集まっています。 R3コルダでは複数の産業領域での技術の活用を促進しており

金融サービスがブロックチェーンでどのように変わるのか?

金融関連サービスは様々なアップデートを日々重ねています。 その中でもいくつかテーマが見えていきつつあるので、ご紹介したいと思います。 韓国では4大主要銀行が国関連の共通IDプロジェクトへの参画を表明しています。 新韓銀行Iや農協銀行を始めとしたID統合の流れが進んできています。 今回のプロジェクトは科学技術情報通信部と韓国インターネット振興院が進めており、モバイルサービスを通じて本人認証含め金融機関へのアクセスを容易にするというものです。 ユーザーはシステムを利用す

採用や人事でのブロックチェーン活用の可能性は?

HRテックの盛り上がりは近年注目されているトレンドです。 ブロックチェーンがその中でどのように活用されるかアップデートをチェックしましょう。 HRソリューションを提供するWorkdayは個人の情報を記録できるブロックチェーンアプリWaytoを発表しています。 アプリを活用することでHRプロセスを効率化させたい狙いです。 技術を活用することで360度評価や証明写真、他にも個人の職歴を表す情報を認証された形で書き込み、キャリア形成などで役立てるように設計する予定です。

旅行業界とブロックチェーンの親和性はあるか?

技術を活用したトラベル体験は今後さらにアップデートされていく予定です。 その中でブロックチェーンがどのように活用されるのかを見ていきたいです。 近鉄グループと三菱総合研究所は志摩スペイン村や宮古リゾートなど15の特定の施設で使える仮想通貨の実証実験をスタートします。 個人間で送金ができたり、従来よりボーナスが加算されたりとインセンティブの設計を事前に行います。 日本円に紐づいた形で発行され、試験期間後には通貨は活用できなくなる予定です。 2017年から2018年にか

ビジネスの多角化とブロックチェーンの相性は?

ブロックチェーンを活用したビジネスの多角化の流れは少しづつ進みつつあります。 その中での取り組みをいくつか紹介したいと思います。 サムスングループのサムスンSDSはブロックチェーンを活用した医療システムの提供を計画しています。 これまで韓国では医療に関わる保険を複雑な手続きが原因で適切に受けることができる環境ではないと言うことが問題視されていました。 サムスンは病院や薬局、保険会社などをネットワーク上で紐づけて、ユーザーはKakaoTalkのメッセンジャーを通じて診断

各国はブロックチェーン技術をどのように捉えているのか?

Libraを始め仮想通貨やブロックチェーンに関する話題が徐々に広がりつつあります。 国単位で色々と注目されている領域もあるので、今後の展開を追っていきたいです。 韓国は世界でもブロックチェーン技術へ注目している国の一つで、AIなどの技術と組み合わせてデジタル化の促進を検討しています。 Digital Trade Blockchain Councilが組成され銀行や協会、貿易協会やKorea Trade Network (KTNet)などのサービスプロバイダーなどが参画し

エネルギー消費とブロックチェーンの未来は?

ブロックチェーンの普及でネックのなっているエネルギー消費の問題。 色々と対策が始まっているので、この辺りのアップデートには注目です。 自動車大手のフォードはケルン市と連携してモデムを搭載した10台のプラグインハイブリッド自動車に限定した特定の領域での実験をスタートします。 自動車が低ガス排出エリアに入ると自動的に電気自動車に機能が切り替わるという実験です。 排出量のデータを透明化していく上で今回の実証実験は非常に重要で、ブロックチェーン上にいつ自動車がエリアに侵入して