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マーケティング戦略まとめ

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2021年5月の記事一覧

負けに不思議な負けなし 勝ちに不思議な勝ちなし

野村元監督の名言の一つに、「勝ちに不思議な勝ちあり、負けに不思議な負けなし」というものがあります。

負けの部分はそのまま同意いたしますが、勝ちの部分は不思議な勝ちなしなのではないかなと最近思っています。

価値には多分に運の要素があるということを示唆されているのかもしれませんが、購買行動プロセスの最適選択においては、明確にA社よりもB社を選んでいる理由というものが存在します。

プロ野球において

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価値(バリュー)のある意思決定の仕方

組織の戦略的な意思決定をする会議に参加していると、色んな意見が飛び交っています。大きなことであったり、小さなことであったり。
どんな組織も課題のない組織というのはありませんから、重要度に関わらず大小さまざまな議論が繰り広げられます。

そういったことは仕方のないことですが、大事なのはその中からどのテーマを解決していくのが会社の成長につながるかを決めることです。

よく目にするのが、結構どうでもよい

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外壁塗装と不用品回収業者の選定心理

自宅の修繕として外壁塗装と、ついでに外構に人工芝を敷いてしまおうと検討しています。人工芝を敷くには、既存の砂利を撤去しなければなりません。
そこで、砂利撤去業者にもいくつかあたっている状況です。

この外壁塗装と砂利撤去業者を選ぶ際の心理が大きく違うので紹介したいと思います。

まず外壁塗装については、塗装工事だけでなくシーリングといってサイディングの目地や窓まわりを雨風から守るものも多岐にわたっ

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なぜ選ばれなかったのか?

仕事をしていると、受注したり失注したりと多くの経験をします。
基本的には失注の経験の方が多いかな。

今日は、なぜ選ばれなかったのか?という話。

単に受注できなかったといっても、その原因は大きくことなっていたりします。

お客さんが自社ではなく他社を選んだ場合は、そのカテゴリについての需要は継続してあって、最適選択として供給能力が他社に劣ったということです。
自社よりも他社の方がそのお客さんが良

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レトリックで潰しに掛かる人には代替案を。

ある問題があって、それを解決するために色々な案を考えながらその問題に立ち向かうことで、人や企業は成長していきます。
しかし、中には自分の尊厳をアピールしたいがために色々な知識を並べながら錯覚させるトークを繰り広げるナルシストも中にはいます。

そのトークに錯覚して、その解決策をしないというのは課題に蓋をするのと同じで、今後同じような問題が発生しても同じ結果を招くだけにしかなりません。

ただしレト

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国の借金というレトリックに騙される

マクロ経済でもレトリックにやられて正しい判断ができていない事例というのはたくさんあります。そのわかり易い例が国の借金○兆円、財政破綻をしないためにも緊縮財政。というものです。

本来の国民のビジョンは豊かに暮らすことです。

しかし、国の借金問題というレトリックに騙されてしまい、借金は返さなければならない。増税やむなし。という空気が醸成されてしまっているのが今の日本です。

国の借金というのは定義

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ビジョンによる意思決定

私が働いている職場では、ある1つの目的を軸とした複数のプロジェクトが走っていて、そのうちのいくつかのプロマネを私がやっています。

他のプロジェクトは別の担当がプロマネをしている形です。

私の方はそのプロジェクトのビジョンを非常に大切にしているのですが、他のプロジェクトはビジョンの設定をしておらず、売上・粗利とした成果を見ているのがちょっと違うところです。

そんな中、おえらいさんがあるツールを

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レトリックで人を錯覚させる人の常套手段

ビジネスでレトリックを多用し、正しくない方に導こうとする人には注意が必要です。

ビジネスの目的は利益を最大化すること。

一見当たり前に思えることですが、日々の意思決定でなんでこんな手法を取るんだ?と思ってしまうことは日常で多々あります。

暗黙の了解で皆がAという方向に向かうことを共通認識としているグループがあるとします。しかし、ある人がBという方向に持っていきたいがために、レトリックを使いB

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ビジョンの大切さ

ビジョンを設定し、それを意識し続けることは重要です。

それはビジネスにおいてもプライベートにおいても。

人間は少し先のゴールを設定し行動を起こしていても、目の前にある意思決定においてそのビジョンをもとに判断することはなかなか難しい生き物です。

多くが人間が本来持つ本能というか習性がそれを邪魔してしまいます。

例えば、人の脳は違和感というか何かを欠けていることを結構嫌います。

丸であれば丸

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多角化とリソース集中はトレードオフ

どんなビジネスでもそのミッションは「相手の生活を向上する」ことです。
そして、その対価としてお金をちょうだいするのですが、社内にいると売上やら粗利やらの目標に意識をもってかれがちです。

そして、どうやって売上・粗利を増やすのかという戦略の一つとして多角化があります。多角化といっても大げさなことではなく、味噌ラーメンだけを提供していたお店が醤油ラーメンも提供することも多角化の一つとしてここでは捉え

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外壁塗装 塗装専門会社を選んだ方法

外壁塗装のおけるコミュニケーションからマーケティングを学ぶシリーズです。

営業会社だけでなく、塗装を専門としている会社からも話を聞こうということになり、業者さんをピックアップするべく調べていたのですが、数が多すぎるのと知識が専門的過ぎて、正直どの会社が良さそうということが判断できずにいました。

自分が住んでいるエリアだけでもかなりの数の塗装会社がヒットして、一括見積りサービスなどもそれぞれが異

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外壁塗装 営業会社のアンカリングトーク

外壁塗装会社とのやり取りからマーケティングを学ぶシリーズです。

前回、営業会社のトークの大筋を話ましたが、あやうくクロージングされそうになって、振り返ってみるとあそこから上手くやられていたなと思ったことを今日は記載します。

それは、相場金額についてのアンカリング効果です。

この会社と話す前にある程度下調べとして、外壁塗装の相場感を調べていたのですが、チラシなどは低価格で引っ張ることを目的とし

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外壁塗装 営業会社のトーク

現在、自宅の外壁塗装を考えているのですが、いくつかの業者さんとのコミュニケーションから見られる各社のポジショニングやマーケティングについて、記していこうと思います。

まず、この外壁塗装業者は、自社で職人を持たずにアウトソースするメーカ系or営業会社と、自社で職人を抱えている塗装専門会社に分けられると思います。

前者は中間マージンが発生するので費用的には高くつくのですがアフターサービスや信頼を強

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