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金曜日の随筆:無駄にこそ、本当の楽しさ、豊かさがある

また運命を動かしていく金曜日がやってきました。2020年のWK22です。私がこの世に生まれた金曜日を起点として、小さくても新しい取り組みを始めていこうと考え、「金曜日の随筆」という記録を残しています。

本日は、私が使っている本田健さんプロデューサーの2020年版手帳の今週の格言にあった『無駄にこそ、本当の楽しさ、豊かさがある』から考えたいと思います。

今週の格言・名言

【今週の格言】
The enjyoment and abundance can be found in what otherwise could be seen as pointless.
無駄にこそ、本当の楽しさ、豊かさがある

【今週の名言】
Men in general are quick to believe that which they wish to be true.
- Julius Caesar, politician/Rome
人は、自分が望んでいることを信じたがるものだ。
ジュリアス・シーザー、政治家/ローマ 

what otherwise could be seen as pointless を直訳すると「多数の人が無意味と見なすことができるもの」なので、これに【無駄なこと】という訳を充てているのが面白いなあと思いました。

私は、効率・コスパ・損得を重視する生き方に違和感があり、【無駄なこと】に一生懸命、時間を費やすことに価値を見い出したいと考えているので、この格言は思い切り刺さります。

【無駄なこと】に集中するから道が拓ける

ここでいうところの【無駄なこと】とは、世間一般の常識的な基準でみて、無駄・無意味・無価値・害悪と考えられていることであり、当人の私にとっては大真面目に大切なことなのだと思います。

目上の人、尊敬する人、著名な人が【無駄なこと】と言っているものは、瞬間的に同調して、「避けた方がいいもの」と敬遠してしまいがちです。でも、私にはそういった【無駄なこと】に取り組む時間を大切にしたい気持ちが人一倍あります。

多くの人から【無駄なこと】と考えられていることに、心血を注ぎ込む行為は結構楽しいものです。反社会的行為、犯罪的行為、他人を傷つける行為はNGですが、【無駄なこと】に集中するから、道が拓けることもあります。

働かないアリの意義

数年前、長谷川英祐『働かないアリに意義がある』という本が話題になりました。私も興味深く読みました。

働き者として知られる働きアリだが、実はその7割はいつも休んでいて、1割は一生働かない! だがこの事実にこそ、組織存続への秘密が隠されている。
ー アマゾン書評より

会社員になってから、忙しく働き続けるだけの直線的な人生に疑問を抱き続けてきた私が、「我が意を得たり」と思った本です。

義務感と責任感から仕事熱心に(見えるように)働くことで、逆に周囲に迷惑を掛ける働き者に何度も出会ってきました。私もそういう厄介な存在になっていないだろうか、と何度も自問自答してきました。

無理に働かないことで社会組織に貢献するという生き方もあるのだ、と悟れば、無駄を肯定することの意味も理解できるかもしれません。「一回休み」「やり直し」が許容される社会、【無駄なこと】を許容する社会が、持続可能な豊かな社会だと信じたいです。

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