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流れに身を任せる

今日も引き続いて良い天気でした。部屋に篭って確定申告作業を進める予定でしたが、サボりたい誘惑に負けて、外出して過ごしました。松本城近くで知人がやっている『414(ヨイシ)の会』に参加させてもらい、死生観を養う時間を持ちました。その延長で『流れに身を任せる』という生き方の復習です。


『流れ』には逆らわない

選んだカードが、『流れに身を任せる』でした。若い頃の自分ならば、絶対に選ばなかったであろう生き方です。他人の都合に翻弄されるような人生は絶対に嫌だと思っていたし、自分の能力を磨き、努力を積み重ねて道を切り拓くのが当然と考えていた為、他力本願(当時は意味を正確に理解していませんでした)的なイージーゴーイングな生き方に好感が持てませんでした。

でも、今の私には『流れに身を任せる』こそ、しっくりとくる生き方です。完全に委ねきるというよりは、もう少しだけ私欲が混じっている『流れには無理に逆らわない』というのが理想です。いずれにせよ『流れ』の方角を感じ取ることは非常に重要だと考えています。

覇気のない考えのように聞こえるかもしれませんが、実際問題として『流れ』に抵抗するのは猛烈なパワーが要ります。『流れ』に合わせて自分の姿勢を柔軟に変えていく方がストレスが少ない生き方だと感じます。

必要以上に力まない

肩の力を抜いて、余裕・余力のある生き方を模索しています。四六時中緊張感のある中で、周囲と切磋琢磨するような生活からは卒業したつもりです。カツカツの状態で、周囲をピリピリさせるような言動や行動は厳に慎みたいと思っています。

今日読了した平川克美『復路の哲学 されど、語るに足る人生』(夜間飛行2014)で『成長することだけが正解ではない世界が求められているのではないか』という趣旨のことが書かれていました。一見敗北主義的にも思えますが、『流れ』を大事にしていれば、闇雲に成長を追い求めることの弊害が至る所に蔓延していることに気づく筈です。

他者を出し抜いてでも自分の取り分を確保する闘いに身を投じるのは、もう遠慮したい気分です。

調子に乗らない

『流れに身を任せる』とは、調子に乗らないことでもありそうです。自分にとって、いいことも、悪いことも、平等に受け止めて、バランスを意識することが必要な気がします。その姿勢を維持していれば、やがて自然体の構えが確立できるのではないでしょうか。

喜怒哀楽を意識することは大事だと感じます。今の自分はどんな感情に支配されているかを、俯瞰で把握できるようにし、一旦身を委ねるのは正しい対処法です。気分をコントロールするのではなく、その気分を受けての言動や行動をコントロールするのが目標です。我慢して気分を抑圧していると、やがて器を超えて溢れ出します。適切な発散方法を知っていれば、最小限の力でニュートラルな位置に戻ってこれます。

『流れに身を任せる〜cut it fine』を極めていきたいと思い、更に精緻な言語化を試みたいと思います。

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