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『いま持っている株は手放しなさい』を読む

今日のnoteは久しぶりに読書記録です。

30代の頃からちょこっと投資をやっています。最近のパフォーマンスは芳しくありません。長期保有で配当や株主優待が主目的なので、短期の結果でどうこうしてもしょうがないのですが、先月からの為替動向と株価の動きを見ていると、私が考えていたよりも上下の変動(ヴォラティリティ)が大きく、かつ日本経済の将来にとっては良くない方向にぶれている気配が多いと感じています。

先々に不安を感じ、そもそも世界経済がどういう立ち位置なのか確認すべく、本屋で立ち読みしてわかりやすそうだったこの本を手にしました。

著者の塚澤健二氏は著名な金融アナリスト兼投資家。長年金融ビジネスに携わっているベテランで、金融経済のプロのようです。残念ながらこれまで著作に触れたことはなく、本書が初の遭遇となりました。

題名が題名ですが、中身は世界経済の現状分析〜世界経済の診断です。難解そうな理論やデータ分析は、意識的(なのかどうか判断出来ませんが)に単純化され、表現も平易にしようと努力された印象です。

この本は発売されてまだ間もない新しい本なので、最新の動向までフォローされていて、頭の整理には最適でした。あまり耳にしない斬新な切り口も大変勉強になりました。

問題はここで得た見解を受けて、どう行動するかにかかっています。丸ごと鵜呑みにするのも一つの考え方ですし、自分でアレンジを加えるのも、まああり得る解決策でしょう。投資の世界は、9割の人が「負ける」世界です。

私はそれを承知で、金融投資を続けています。全ての投資案件で、常に手元資産が増え続けることが「勝ち」の定義であれば、私は負け組投資家です。が、過去に損を経験しつつも、トータルのパフォーマンスで浮いているのが「勝ち」なのであれば、勝ち組投資家の資格はあると自負しています。

私程度の実力や資金力では、金融投資で大金持ちになれないことは自覚しています。資金ショートで退場宣告を受けないこと、生きていく上で致命傷を負わないことを目標に慎重に携わっていきます。

6月の相場で、その真価が問われそうです。

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