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運の引き寄せ方/逃れ方

本日は『運の引き寄せ方/逃れ方』という、ビジネス書のタイトルにでもなりそうなテーマを立てて考察してみます。


極論すると人の一生は運次第

最近しみじみ思うのは、「人の一生は運次第だな」ということです。

どのような時代に、
どのような才能を持って、
どのような親のもとに生まれ、
どのような環境で育ち、
どのような人間と出会い、
どのような評価を受けるか…… 
は、自分ではなかなかコントロールができません。人の一生は、運の巡り合わせによって成り立っているんだよなあ…… という感慨を強くします。

人生は自分の思うようにいかないことの連続であることを大前提として受け容れつつ、手にした条件をマネージする(なんとかする)ことで作られていくものであり、誰にでも当てはまる正解はありません。

自分ではコントロールできないことに期待をかけることは捨て、かといって完全に絶望することもなく、自分の選択と努力で何とかできることに全集中することで運が開けていくと信じます。

避けたい未来から逃れることを優先する

私は、健康体に生まれ、両親から愛を注いで育ててもらい、素晴らしい人たちに出会ってここまで生きてこられました。

私の座右の銘は、『Pain is inevitable. Suffering is optional.(痛みは避けられないが、それを災苦と捉えるかどうかはあなた次第だ)』です。流れに完全に身を任せる訳ではないにせよ、自分が選択できる最善の道を求め、結果はともかく、自分の意志に忠実に生きてこれたように思います。

自分の人生は自分が期待したほどはうまくいっていないのでないか……
もっとうまくやれたのではないか……
と感じる瞬間はもちろんあります。

あの時に別の決断をしていたら……
あの人の忠告に素直に従っていたら…… 
あんな余計なことを言わなければ……
と妄想することもあります。

私は、幸運を引き寄せるよりも、悲運・不運を避けられる確率が高そうな方を優先して、自分の生きる道を決断してきたように思います。損得勘定には敏感なので、大きな果実を手に入れるよりも、大きな危険を避ける選択を好んできました。

ハイリスク・ハイリターンより、ローリスク・ローリターンでいい、と言い聞かせてきました。私が考えに考え抜いて決断した結果は、結果的に平凡でありきたりなものが多かったと思います。

良運だけを引き寄せるのは無理

「運が全て」と諦めて、自助努力を放棄し、全てを運任せのような態度になってしまうのはダメでしょう。与えられた条件の中で一生懸命にやる。「人事を尽くして天命を待つ」の姿勢でないと、幸運なんて舞い込んではこないでしょう。

良運だけを引き寄せることはできません。自分の本分を超えた良運には、副作用があったり、将来の落とし穴があったり、結果的に望まない未来を招いてしまう元凶になります。自分の力を過信して、調子に乗ってしまうと確実に運が逃げていきます。私は何度も痛い目に遭ってきました。

「不運だ」「理不尽だ」と感じる出来事に遭遇した時こそ、変化するチャンス、飛躍するチャンスなのだと思います。自己変革するには、まず現状の否定が必要です。危機に瀕したり、絶望に苦しんだ先にしか、真の変革は起こらないように思います。

運は、人生トータルでイーブンになるよう設計されている気がしています。昔、作家の村上龍氏がパーソナリティを務める「Ryu's Bar 気ままにいい夜」というテレビ番組で、元NHKニュースキャスターの宮崎緑氏が、そのような趣旨のことを語っていたことを思い出します。



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